ゲームミュージック
ゲームミュージックはそれ単体で訴えかけてくることはまずない。というかその必要性もない。ゲームミュージックはあくまで引き立て役であり、ゲームをより楽しむために最大限のチューニングと配慮がされるべきだと思う。
でも、
ステージに入った瞬間、タイトル画面でのサビ、感無量のエンディング、、、音楽の力なくしては語れないシーン、タイトルは無数に存在する。最高のゲームは最高の音楽が不可欠だと思う。ただ、その音楽のすばらしさを伝えるのは、実は非常に難しいのも、僕は知っている。なぜなら、書き手も読み手も同じ体験をしてはじめて得られるたぐいの共感であると思うから。「ドラクエのオープニングがいい!」という話には共感できても、「聖竜伝説モンビットのタイトルバックが最高!」という話にはなかなか共感しづらいだろう。
なので、やや微妙を承知しつつ話を進めざるを得ないことをご承知おき願いたい。
僕が最も最近ゲームミュージックで「トリハダ」が立ったのは、PS「ザナックネオ」。電源を入れ、画面が表示され、しばらくして流れてきたメロディは、昨今のオーケストラやフルバンドのものではなくて、ともすれば1音か2音のシンプル極まりない音色が奏でるファミコンライクなザナックのタイトルチューン。ファミコンディスクというほとんど初期の初期のハードに片面1枚というわずかな容量。ポニーキャニオンという「子猫物語」を作ったメーカー、何が僕を突き動かし、ザナックの書き換えをしたかわからない。でも「ジージージー」という読み込み音のあと聞こえてきたアップテンポなメロディと、それに勝るとも劣らないグルーブの塊のようなゲーム展開・・・。
これ以上のシューティングはないかもしれないな・・・
途中でどうしても倒せない敵が出てきたときは、残機をつぶし、無敵時間で倒した(実際は体当たりであれば倒せる)、雑誌で連射の裏技を知ってからは、開始直後必ず右に移動するクセが(他の縦スクロールシューティングにすら)付いた。パワーアップされた7番の魅力に取り付かれてからは、他の武器を一切使わなくなった(友人ごとにお気に入りが違っていたりしてこれまた愉快だったけど)。僕は幾度となくザナックのオープニングを見、聞き、時を過ごした。
そのメロディに刻まれた歴史は、僕の琴線をかき鳴らした。ゲーム音楽とはゲームがあってはじめて価値が明確化する。そしてそれはその人のゲーム人生すら描き出す。
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コメント
なんかゲームミュージックというよりも、ザナックの話になってますね(^^;
自分は4番が好きでしたね。放っておけば画面の左右どちらかの敵はほとんど倒してくれるから。変な場所に発射してしまうと最悪ですが。
4>3>7>0>6>5>1>2ってかんじでしたか。優先順位は。でも何のかんの言って、初期装備の0番の最強状態が一番「死ににくい」ような気がします。
ゲーム音楽は、その音楽を聞いた瞬間に自分のプレイした数々の場面が同時に思い浮かぶ。映画やアニメの音楽も似たようなものかもしれないけど、ゲームミュージックは時には楽しく、時には苦労して自ら「動かしていた。」という記憶すら呼び起こす。
・・・本当に同じ体験をしてないと、いや同じような体験をしていても共有するのは難しいものかもしれません。ゲームミュージックは。
投稿: 竜駆 | 2005年7月13日 (水) 23時46分
毎度です(^^)。いやいやこれはゲームミュージックの・・・って読み返したらザナックの話しか書いてないじゃないかっ!いつの間に・・・、いったい誰が・・・、まぁそれはさておき(^^;、記憶を追体験させうるゲーム音楽というのはまさしく言い得て妙ですね!最近のトンガリキッズ「Bダッシュ」はその最たるところでしょう。みんながみんな共感出来るというのは、ホントそれほど多くはありません。ポケモンやドラえもんの映画で、常套句としてオープニングメロディが用いられるのも同じような意味でしょう。
本当はもっといろんなゲームで、そうした「体験の共有」を楽しめたらいいのにって思いますが、ゲームは普通に音楽を聴くよりずっと時間と手間が掛かりますからね。もっともだからこそ刻まれた記憶は深く濃いものにもなるんですけどね。
天外魔境2のボスの音楽が大好きなクリスでした!
投稿: クリス | 2005年7月14日 (木) 04時17分