思い出話~その4~
悪魔城ドラキュラというと、初代からして異彩を放ちまくっていました。コミカルやファンシーという雰囲気が「普通」であった時代に、しっかりとそして丁寧に作られた西洋風ホラー。次々に現れるメジャーな敵キャラもさることながら、ディスクの音源を巧みに使ったメロディアスなBGM、クライマックスの時計塔、そして変身・・・。見せ場もありまくりで、どこかコミカルさが残る魔界村の超高難度と比較されることなく、周囲にもたくさんのファンを獲得していました。
いくつものドラキュラが現れては消える中、次に僕の心に残ったのはPCE版。妙なアニメキャラのデモで大きく気持ちが萎えるものの、攻略法=事実上の魅せプレイの存在や、生音を使うことでただでさえ魅力的だったBGMにも磨きが掛かり、ホントうっとりしながら遊んでいました。何より「スゲェ・・・」と思ったのは、ドラキュラの時に三日月だった月に気づいたとき。ふと「あれ!?狼男は満月で戦ったんじゃなかったかなぁ」と思って再度プレイしてみると、なんと狼男からドラキュラに至る過程で、徐々に月が欠けていくではありませんか。たった一夜の出来事の中、最高の演出でプレイヤーを唸らせる。今でも名作と語り継がれているには、ワケがあるのです。
そして僕が一番好きなのがPS「月下の夜想曲」。これは正直「血のロンド」ほど唸らされたわけではないのですが、とにかく気持ちよかった。ダラダラといろんな武器を替え品を替え斬ってるだけでも楽しくて、個々の敵ごとにドロップアイテムが設定、閲覧可能だったのもたぶん当時としては珍しかったのではないかと思います。当時僕はNIFTYでリストを作り、みんなにも協力してもらいながら、それを徹底的に埋めていきました。教えて貰った物も結局自分で出したりして、ソニックブレードやヘブンズルーンを手に入れたときは本当に嬉しかったです(ヴァルマンウェは逆に強すぎてちょっと寂しくもなったりしました)。そしてリストをギリギリまで埋めていき、ラストたった一マスを残す頃には、攻略本も発売され、「出るアイテムが分かっている」のに、リストを埋めるために数時間、否、10数時間そいつを倒し続けていました。
でも出ない。 こいつはセカンドアイテムを持っていない!
結論付けた僕は、意を決してコナミのドラキュラを作った人に直接電話を掛けました。僕がどれほどこのゲームを楽しんだのか、どれほどこのゲームが好きなのかを語り、「普通はこういうことは言わないんだけどね・・・」なんていうリップサービスに踊らされながらも、「そいつは落とさないんだよ。本が間違ってる」という情報を得ました。この時初めて「ゲームに勝った」って思いましたよ。
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コメント
こんにちは、クリスさん。こちらでは初めまして。トムニャットです。当ブログ、会社からの帰宅後の楽しみとなってますよ~。
しっかしクリスさんとは長くゲームについて語ってきたと思いますが、月下の夜想曲にそこまで力を注ぎ込んでおられたとは初耳。自分はドラキュラ=正統派サイドビューACTという先入観を捨てきれず、割と早めに挫折しました。一方、PCEのドラキュラXは敵キャラの挙動に驚かされたものです(幽霊船の弾込め骸骨とか)。ACTゲームとしても自分のゲーム歴で5本の指に入ります。ただ、クリスさんが初代ドラキュラに衝撃を受けたのと同様、自分にとっては悪魔城伝説こそ我がドラキュラとなっています。
ドラキュラシリーズは新作も楽しみですね!
投稿: トムニャット | 2005年7月26日 (火) 00時09分
トムニャットさんに「クリス」と呼ばれるのは、なんだかくすぐったい感じです(^^)。よくお越し下さいました。ホント随分長く(顔も知らないのに(^^;)おつきあい下さって、感謝の言葉もございませんです。今後とも知己のごとくよろしくです。
ドラキュラはやはりメトロイドにどれだけ深く浸かっていたのか、というのが境目になるのかも。初代や悪魔城伝説は面白かったという記憶はしっかりとあるものの、今やると実際楽しめない自分がいるのですよ。68K移植の年代記も、ジジイには難しすぎるというか(^^;、ガス欠を起こしてしまう。月下はその点でかなり「オヤジ向け」だったのかもしれませんね。
新作はダサイタイトルロゴと、PCE並に情けないアニメ風仕立てに不安が残るものの、ゲーム中を映したデモにはかなりそそられましたね。2Dでは事実上最高ハードでのドラキュラになるわけですし、本当に期待しています。ただ唯一不安なのは(さっきアニメ風が不安と言っておきながら(^^;;)、あの十字キー。クセのある操作感を上手く消化してくれていればいいのですけれど・・・。
※MDのパッド並に斜めに入りやすいような・・・って現状DSタイトルで十字キーを頻繁に使うものはバンブラしかやってないのですけどね。
果たして!
投稿: クリス | 2005年7月26日 (火) 00時40分