思い出話~その3~
雑誌では「広井王子氏の作品」として紹介されている物の多くが、実は広井氏とは全く別の力が作用して大作、傑作になっていることは、あえてここで主張させて戴きたい!SSの「アルカナストライクス」、SFCの「カブキロックス」、PCEの「風雲カブキ伝」以外にも多くの駄作を排出している。ただ、「サクラ大戦」をはじめとして、スタッフに恵まれたことで素晴らしい作品に昇華されたものがある点は否めない。天外魔境2も、そんな素晴らしい「右腕達」の尽力によって結実した、紛れもない傑作なのだ。
天外魔境2の優れている点は、大ファンである僕からすると、「優れていると思われている点」とズレがあるように思う。後者はアニメや豪華声優を多用した魅せるゲームであること、クリアまでに80時間以上かかるというCDならではの超大なボリュームなどだろう。が、本当にこの作品が優れているのは、そのプレイのしやすさと、戦闘のバランスチューニング、対象年齢の広さにあると思う。戦闘時にはロードがなく、敵のHPを表示することで得られる戦略性、素早さを中心とした組み立てによって得られる敵の強さの幅、低年齢層でもストレートに分かる単純なお笑いと、大人が思わずニヤリとするようなネーミングセンス。
各国を回って進めていくストーリーも、適度な区切りと抑揚をもたらすし、それぞれのボスの個性付けは昔アニメを観ていた大人にも訴えかけるデザイン&バックボーン。かなり長めの物語を見せる手段も、前述のチューニング同様懐が深い。※「三博士」による「次回予告」等もプレイ中シームレスに挿入されるため、世界観から阻害されることなく、ブリーフィング的な準備が整えられる。
僕が特に気に入っているのは、レベルを抑えても上げまくっても同様に手強いラスボス戦。久石譲氏の実力がいかんなく発揮され、個人的には過去のどんなラスボス戦よりも盛り上がった。※ちなみにレベル差があっても手強いのは、ラスボスのみこちらのレベルに応じて強さを変えるため。でもそれまで一度もそういう敵が出てこないので、「種」に気づかず、素直に熱くなってしまうのだ。
これでもか、というほど多くの乗り物や、「え?いいの?」というレベルのエロ(「はまぐり姫に超絶真珠男ですよ!エロっ!)。千葉繁全開の掛け合いに、苦痛を感じさせない操作性と、飽きさせない展開。エンターテインメントとはかくあるべきというお手本のようなゲームなのだ。
----おまけ
ファーストプレイは普通に物語を楽しんでクリア。43時間。でもセカンドは18時間。僕が当時死ぬほど考えたパターン(でもメチャうろ覚え)ナリ。京都に入ったときに当たり付の串団子を死ぬほど食って「七福の玉」を出来るだけたくさん当てる。次の国へ進み、仲間を呼ぶ敵で「経験値4倍」「お金4倍」が出るまで七福の玉を使う(当然出なかったらリセット)。あとは精根尽き果てるまで呼ばせ続け、倒す。僕はこれで一気にレベルを53くらいまで上げました。そして百鬼王を二人で倒して強力な武具ゲット。とにかくレベルが上がり続ける様は爽快そのもので、僕はこのお金で無事「おミルさん」の顔も見ることが出来ました!って書いたところで誰も試しはしないんでしょうね~。ちょっとションボリ・・・。
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コメント
いつの日かうちのHPに
「「当たり付の団子」を売っています。これはぜひとも一番の大当たりが当たるまでお食べになるのがよろしいでしょう。」
と書きこまれたのを覚えているでしょうか?
そのタネがこのような内容だったとは・・・例え頑張って(少しは頑張りました。)「七福の玉」が当たったとしても、どのように有効に使うのか、自分には想像もつかなかったでしょう(^^;
でも自分も最初の百鬼王は、なんとか倒しました。4人プラス一匹で、ですが。それでも結構経験値は稼いだものです。同じように仲間を呼ぶ敵メインで。多分WAWさんが稼いだ敵と共通してます。その敵の名は「赤い・・・」・・・忘れた。確か赤い蛇ですよ。
あーでも「おミルさん」の顔は見れなかったなぁ。まさか後になって京都がああなるとは思いもよらなかったので。
投稿: 竜駆 | 2005年7月23日 (土) 01時28分
以前書きましたかね(^^;。ちなみに調べてみましたら、「一番の大当たり」は金の串で、七福の玉は2等の銀の串でした。ちなみに金の串は回天丹というアイテムと交換することが出来、その効力は全員の戦闘不能回復&50~100%技、体回復みたいです。実際は、それを売って(50000になる)よりたくさんの福引串団子を買い、七福の玉を溜める、というサイクルになります。京都でこの団子が買えるチャンスは一回だけだったような記憶もあり、その意味でも「絶妙なところにおいしい稼ぎを置くもんだなぁ」とメチャ感心させられた記憶もあります。
「赤い・・・」は、何でしたかねぇ。どうにも思い出せません。PS2版でも全く同じような技が使えたりするんですかね。
「おミルさん」の顔は見るには見たのですが、何かのアイテムを使ったすだれ全開版ではなく、カルチェの三連リングを使った「顔まで見える」版。ある意味このアイテムが、僕にとっての天外2最後の謎だったりして(^^;。
投稿: クリス | 2005年7月23日 (土) 13時43分