« 篠原美也子 | トップページ | STGの話~ガンスモーク~ »

2005年8月 2日 (火)

今度こそゲームミュージックの話

前回ザナックの話になってしまった反省から、今回は最初から音楽そのものにスポットを当てて話を進めていきたい。ゲームに「音楽」と呼べる音楽が付いたのは意外と古い。ポンやブロックアウトを経て、インベーダーや平安京エイリアンの頃はほとんどメロディらしいメロディは記憶にないが、ナムコで言えばキング&バルーン、ニチブツで言えばムーンクレスタあたりから「短いながらも印象に残るフレーズの繰り返し」、という形でゲーム音楽は目を覚ます。初期の頃は容量や音源の関係もあり、非常にシンプル。ともすれば何の印象に残らないものであっても不思議はないのだが、これがなかなかどうして結構思い出せるモノである。

ジャンピューター、ラリーX、パックマン、ギャラガ、、、もちろんファミコンその他に移植されたものを耳にしたことで、その色あせ掛けていた記憶がなぞられ、より強くプリントされていった経緯は否めない。だが、「ゲームに必要な音楽」として「欠かせない何か」に関しては、既にこの時点で必要十分だったのではないかとも思うのだ。

僕の記憶に鮮烈に響いた曲をいくつか書いてみる。どなたかの心に共感の鐘は鳴るだろうか(一応古い順ね)。

・FC「ギャラクシアン」隠しミュージック「シバの女王」

 ゲームミュージックの単純な音源でまじめに音楽を作ろうとした最初の作品ではないかと思う。当時は既にゲームセンターでドルアーガが出ていた頃だと思うが、「聴かせる音楽」に向かい合ったのは、やっぱりナムコが最初だったんじゃないだろうか。

・FCDISK「ゼルダの伝説」オープニング

 これにグッとこなかったゲーマーは少ないのではないかと言うくらい名曲。ゲーム性や世界観のデザインのみならず、スクリプト、音楽など多角的に「最高レベル」だった作品が、ほぼ同じ年に2本も登場したというのは、黎明期ながらも奇跡的としか言いようがない。

・FC「ドラゴンクエスト」多数

 力強い旋律と、これから始まる冒険を鼓舞する音色。ゲーム音楽の世界が紛れもなく変わった一曲がこの作品にあると思う。単純なフレーズでの繰り返しではなく、緩やかにではあるものの、確実に盛り上げていくラスト竜王とのBGMは、全てのプレイヤーを戦士に変えた。エンディングは今でも口ずさめるよ。

・FC「女神転生」エンディング

音楽と作品の関係は深い。音楽だけが素晴らしくとも、作品が伴わないものは、記憶から薄れていく。しかしゲーム音楽の特性上、「必要以上に自己主張」してしまうのにも問題がある。ゲームの進行を妨げてしまっては本末転倒であるからだ。その点この女神転生の音楽は終始それほど深く印象に残るものは少なかった。ダンジョンに入ったときのメロディアスなテーマこそ口をついて出すことが出来るが、それ以外はエンディングの1曲のみ記憶に残っているだけである。しかし、その曲の重みは他の数千のゲームのエンディング曲に劣らない。それはつまりそこに至る過程が非常に厳しく、多大なる達成感を伴うからだ。クリアすることが本当に大変だからこそ、そこで流れる過去の名場面と、これまで脇に回っていた音楽が舞台の上で声高に叫ぶのだ。自力でマッピングしてクリアした者で、この曲に感動しない人間はいない。断言する。

・AC「スペースハリヤー」

FCとは僕の中で時間軸がズレているので、多少前後するかも知れないが、これもまた初めて聴いたときは戦慄が走ったものである。っていうかスペハリの存在自体が戦慄の塊であり、ゼビウスやバーチャファイターと並んで、歴史に刻まれるべきタイトルであろうと思う。※余談だが、SSTの曲はアウトランも好きだが、個人的にはメガドライブの「ヴァーミリオン」のエンディングが凄く好きだった記憶がある。実際それが記憶だけなのが残念で、先日重い腰を上げ再挑戦したが、あえなく撃沈。ミュージックコレクションに収録されたら買ってたのにな。

・SFC「アクトレイザー」

希代のゲーム音楽家である古代祐三氏の手掛けた名曲は数々あれど、個人的に一番衝撃的だったのは、音色という縛りから解き放たれた本作。それまではFMとかPSGだとかのある意味「限られた音色」の中での戦いだったのが、PCエンジンCD-ROMの生音やSFCのサンプリングで一気に世界が変わった。実際はそこで作る人のセンスと技術あってこその「翼」であり、発売後まもなくにここまで昇華出来たのは、氏の非凡なる才能のなせる技であったのだろうと思う。このアクトレイザーの音楽を聴いて「FF4」の音楽が作り直されたという話は、(真偽はともかく)当時えらく納得したものである。

・SFC「伝説のオウガバトル」

実質クラシカルなメロディや音色は、ドラクエ、アクトレイザーの延長であるはずなのだが、曲の持つ素晴らしさのためか、一度聴いただけで心を奪われてしまった。今聴いても十分に耐える名曲揃いだが、当時文字通り死ぬほど聴いていたにもかかわらず、全く飽きていないという点でも「ゲーム音楽」のお手本のような作品だったのだと思う。

・AC「ワルキューレの伝説」「フェリオス」数曲

当時はほとんどゲーム音楽のCDレンタルはされておらず、数少ない中にあったのがナムコのもの。どちらのゲームも内容的にそれほど絶賛されるものではないのかもしれないが、その音色とメロディはとても世界観にマッチしていて、ゲームというより「物語のBGM」としてのアイデンティティを放っている。もちろんそれはこれらのゲームの内容からして、紛れもなく正解だったと思うのだ。

・PS「風のクロノア」エンディング

正直言ってズルい演出の上で流れるので、「いい」としか言いようがない。どうしても肯定的にならざる得ない泣かせる演出。涙もろい人なら確実に、そうじゃない人でもかなりのレベルでトリハダまでは持って行ける素晴らしいエンディングだと思う(曲単体ではなく、エンディング全体での評価)。

--------------------

他にも素晴らしいと思った曲はたくさんある。ソーサリアン、ドラキュラ、パルテナの鏡、メトロイド、グラディウス、ダライアス、っていうかダライアスはホント名曲多すぎるくらい。でも最近のゲームではそれほどハートに来たモノがない。ゲームに対する僕のスタンスのためなのか、それとも最近のゲームの方向性のためか。残念ではあるが、こればっかしはゲームをプレイしないとわからないことであるし、あくまで趣味の問題だからウダウダ言ってどうなるものでもない。それでもウダウダ言うとするなら、曲数増やすより1曲をもっと大事に作ってくれよ、ってところ。いやマジで。

余談・・・

歌が入ったゲーム音楽というケースもある。最近だとシャイニングフォースネオのオープニング(川嶋あい)がよかった。でも本音はやはり牧野アンナの「LOVESONG探して・・・」でしょう。っていうか当時結構好きな曲だったけど、さすがにメジャーになれる器じゃなかったみたいですね(^^;)。

|

« 篠原美也子 | トップページ | STGの話~ガンスモーク~ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/119981/5286657

この記事へのトラックバック一覧です: 今度こそゲームミュージックの話:

« 篠原美也子 | トップページ | STGの話~ガンスモーク~ »