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2005年8月20日 (土)

ネオジオの話

ゲームセンターにあるゲームがそのまま家で出来る。最初は「ふーん」って感じでした。ソフトに魅力がなかったから。でも「餓狼伝説」が出て「龍虎の拳」が出て、僕的にはR-TYPEのにおいのする「ラストリゾート」の発売が決まって、ハードの購入を決意しました。

たぶん中古で19800円くらいだったと思います。当然コントローラーも二つ用意して開梱。大きさはともかく、そのフラットなデザインがゴテゴテしたスーファミやメガドラと一線を画し、コントローラーとの統一感もあって、なかなかグッドデザイン賞。AV端子はモノラルでしたが、正面のミニジャックから取り出してステレオに接続。カセットは見慣れない「バカでかさ」の専用カセット。割と柔らかな挿入感。

「チャーラーラーラー、チャーラーラーラー」おなじみの音と共に表示される画面は紛れもないゲームセンターのそれでした。でも僕が強く感じたのはグラフィック面ではなく、そのレスポンス。「ボタンを押してゲームが応える」。「デカいキャラをものともせず、矢継ぎ早に表示させるポテンシャル」。事実上ロード時間を感じさせないその快適さは、同じROM媒体のスーファミすら凌駕し、「1秒を惜しむアーケードの香り」がしました。

僕はアルバイトに毛が生えたような従業員でしたから、給料もそれほど貰っていませんでしたが、オンボロの市営住宅に1人で住まわせてもらえたので家賃は破格に安く(2階建て2DKバストイレ付築30年くらい?のアパート)駐車場入れて月額11600円(税込)。酒もたばこも賭け事も(女の子遊びも)しなかったので、生活費以外はほとんど全てゲームに流れていました。さすがに2万円を超えるようなタイトルはそうそう買えませんでしたが、それでも、「ASOII」「ラギ」「ニンジャコマンドー」「ビューポイント」「ラストリゾート」「餓狼伝説」「同2」「同3」「同SP」「ワールドヒーローズ2」「パルスター」「竜虎の拳」「クロスソード」他にもたぶん1、2本。はっきり言ってカセットがデカいので本数的に大したことなくても、メチャたくさん持ってる気になりました。

先ほども書きましたが、ネオジオは直接読み込めるメモリが大きなハードでした。まぁゲーセンの特異なものは別として、家庭用では「最も短時間に派手な描き換え」が可能と思われるハードでした。きっと今ならポリゴンのモーションでやってしまえばそれほど手間も掛けずに出来てしまうようなアニメーションも力業で表示させる、半透明機能がなくても強引にドットパターンでフォローしてしまう。そんなハードでした。一つの強力な機能が他の足りないところを補ってしまう。そんな一点突破な漢らしさが、きっとゲームボーイ並に長い稼働期間を実現したのでしょう。そんなネオジオタイトルをちょっぴり紹介します。

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・ビューポイント

今見ても全然古びた感じがしないオンリーワンであり、かつセンスのあるグラフィックが特徴の斜めスクロールSTG。4096色という今では携帯電話より少ない色数、あらかじめレンダリングされたものをドットに起こした職人技。ポリゴンのない時代にポリゴン風のグラフィックで仕上げたのに、数億に届くポリゴン表示を実現した今でも、確固たるオリジナリティを放つのは、やはり作り手のセンスのタマモノなのでしょう。

ゲーム性は至ってシンプル。アイテムでちょっとしたオプションとボム、スピードアップを手に入れる以外は、溜め撃ちと連射で敵をよけ倒すだけ。道中の背景もシンプル極まりなく、面も6面だったかな、少ない。でもそれぞれのマップにはとても強い個性付けがされていて、登場する敵キャラも小さいのから大きいのまで「愛しい」ほどに描かれ、動く。個々の敵キャラにこれほど気持ちが入る感覚は、ゼビウスのそれに酷似するほどです。音楽もノリが良く、今やっても十分楽しめる傑作STGです。

・パルスター

竜駆さんのところにも書いたけど、たぶん僕の一番好きなSTG。ビューポイント以上にキャラをグルグル回す演出や、どのシーンを切り出しても極限までドットが描き込まれた画面になる密度の高さ、戻し復活の完全学習型なので、反応してよける「シューター資質」の低い僕のようなプレイヤーでも十分対応しきれるのも好印象。ビューポイントがゼビウスをリスぺクトしているとしたら、こちらはR-TYPEをリスペクトしているのは間違いなく、その点をふまえてプレイするのも一興(面数もR-TYPEと同じ全8面だし)。

操作はかなりテクニカルで、連射し続けることで攻撃力が上がる通常弾と、溜め撃ちを使い分け、かつ武器アイテムで数種を使い分け。加えてその武器アイテムを消失することで威力の高いボムも使える「かなり忙しい」ゲーム。溜め撃ちでなんとかなるところもあれば、とにかく連射し続けないといけない場面もあるので、1プレイすれば汗びっしょり。ある意味健康的なSTGでもありました。

描き込まれまくったグラフィックによってウェイトが掛かってしまう場面も散見されますが、それをふまえても十分プレイするに足るグラフィックの連続です。1面ボスからモーフィングの変形、ドットパワーで表現された水中の半透明感、生物を基調とした敵キャラは「ドラゴンブレイズ」や「虫姫さま」にもデザインで引けを取らないレベルだと思いますし、学習しなければ進めない、でも学習することで見ることが出来る新しい世界は、ほんとに先に進めることが嬉しかった「懐かしい楽しさ」も喚起します。6面ボスだったかでR-TYPE2面ボス「ゴマンダー」を強化したようなヤツにも会えますよ(含み笑)。

・ラストリゾート

他の2本と比べるとかなり容量も小さく派手さはないのですが、当時は浮かれまくって買いました。大好きなアイレムの血族だと信じて疑わなかったから。やってみるとこれまたそっくりでね、タイミング的にはスーファミの「R-TYPE3」くらいの時期だと思うのですが、やってる内容は「デルタ」とかに近い感じ。フォースこそないものの、プレイフィールは「LEO」よりずっとRしていました。なんだかんだ言って僕にしては珍しくハード1コインクリアくらいまでやりましたが、思い返してみてもそれほど難しかった印象はなく、他と比べれば正直オススメ指数自体は低いですが、頻繁に方向を変えるオプション兵器の操作は心地よく、「ゲームをやってる感」は十分に楽しめると思いますよ。

もし何かの機会にプレイするとしたら、ぜひ3本の内最初にやってほしいと思います。学習型STGの入り口として丁度いい難度と長さだと思います。

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以上はレビューっぽい内容でしたが、最後は思い出話です。

・餓狼伝説2

 「明日入荷するらしい」という情報が流れた時から、いつものメンバーとソワソワしまくり。「キャラが増えるらしい」「対戦メインになるらしい」。情報は少なく、技のコマンドもよくわからない。とりあえず今までのキャラでいこう、そんなことを考えて次の日、行きつけのビデオレンタル屋にある小さなMVS筐体に向かった。

 既に顔馴染みの友人数人がローテーションを組んで遊んでいた。「アンディ超強ぇ!マジ卑怯だって!」「舞マジエロい!ヤバイって!」「デブの溜め蹴り笑える!ダメージデカ過ぎだって!」そんな今時の高校生のような会話をしながら、楽しいひとときを数日間過ごしていたある日。

「デブが火ぃ吹いた!」

メンバーの一人が言った。「なわけねーじゃん。見間違いだって」みんなが声を揃えて反論する。それまで誰も見ていなかったし、第一「火を吹く」という荒唐無稽さがそれに拍車を掛けた。しかし僕らはそこである仮説を立てた。「もしかして龍虎乱舞があるんじゃ・・・」。『龍虎乱舞』とは龍虎の拳にあった超必殺技である。複雑なコマンドに隠されていて通常のプレイで見ることはほぼないが、特殊な状況下でのみ発動が可能になる、言わば裏技のようなものだ。

以来僕たちの「超必殺技」を探す旅が始まった(と言ってもどこかへ出かけるわけでもなく、自分の勤めるテナントから「2m」ほど離れたゲームコーナーへ、だが)。とにかく回してみる。ボタンも全部押しまくってみる。当然体力も減らしてみる。ついでに相手との体力差を付けてみたり、溜めの時間を長めにとってみたり。まだその当時はニフティもやっていなくて、情報と言えば月イチのゲーメストのみ。当然「発見者」には名誉と尊敬が注がれる。ある意味一番短期間にお金をつぎ込んだのが「餓狼2」だったのかもしれない。

次々と明らかになるコマンド。様々な発展を見せる対戦。静岡の片田舎にあるショッピングセンターの小さなゲームコーナーだったが、間違いなく僕らは世界の中心にいて、みんな同じ方を向いていた。その流れはそのまま「餓狼SP」「スパIIX」へと続いていくが、きっかけは間違いなくあの日あいつ(本名和泉)が言った「デブが火ぃ吹いた」だった・・・。

ネオジオよ永遠に!

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コメント

こんにちは、ギターを抱えた怪しげな人物に「だが、日本じゃあ2番目だな・・・」などと言われ(´・ω・`)ショボーンな、ぴちょんくんです。
ネオジオと言えば「100メガショック」ですが、いまやハードディスクが1ギガあたり100円という時代ですから、時の流れというものを感じてしまいます。
FM-77AVのカタログを見ると、20M外付けハードディスクが298,000円也。
今の若い人達が見たら、暴動が起きそうです。
さて、ネオジオについてですが、「ビューポイント」というと、自分は「ザクソン」を思い浮かべます。
独特の雰囲気が好きで、当時良くプレイしてましたが、「ザクソン」好きな私が「ビューポイント」を見たときには、物凄い衝撃が走りました。
格ゲーの印象が強いネオジオですが、このような名作も多く、現在プレイしても色あせないのが凄いと思います。
他に自分がハマったのは「クロスソード」「2020スーパーベースボール」「ラリーのゲーム(名前を忘れました・・・)」などなど、丁寧に作り込まれているゲームが多かったと記憶しています。
家庭用の本体は、知人から「餓狼伝説2」とセットで購入し、その後「KOF'97」が仲間内で流行り、奮発して「KOF'98」を購入して、仲間といっしょにゲーム三昧でしたね。
その時に1度だけですが、知り合いの知り合いみたいな関係で、高校生が連れられて来た事があったのですが、まさか去年に職場で再会することになるとは思いませんでしたね。
自分の家での「KOF大会」は、町内の格ゲー好きにとっては憧れの桃源郷のような存在だったと聞き、「マジデスカ?」と思ったりもしました・・・。
ここ何年か、大晦日に仲間で集まりゲーム大会で年越ししていましたが、未だにネオジオが大活躍です。
これほど劣化を感じさせない息の長いハードも、珍しいのでは?

投稿: ぴちょんくん | 2005年8月22日 (月) 08時38分

ちすぴちょんくん、父と母と妹を殺されたワケじゃないから大丈夫なんじゃないですか?(笑。


昔のハードの価格はホント突き抜けてますよね。BeepにMZかなんかの周辺機器「カセットレコーダー」とかが15万だったかな。あり得ないし。メモリも僕がPC98を買ったとき「1メガ1万円」って時代がありましたからね。でも逆に同じだけの年数が経ったら、同じような倍率で安くなったりするのかなぁなんて思いを馳せるのは愉快です。1テラ100円時代も来るかも。


ザクソンはSG-1000ユーザーに数回やらせて貰った記憶があるくらいで、当時のアーケードの記憶は薄いですね。やっぱゲーム性として特異すぎたのかも。
※十字移動に前後がなくて上下左右だけだったのはザクソンじゃなかったでしたっけ?


>丁寧さ


きっと「基本はアーケードゲーム」というのがキーワードだったんでしょうね。一見さんにコインを入れて貰うためには、コンシューマで見られるような「始めてすぐ失望する」ような作りは許されませんから。特にネオジオ発売当初は、グラフィック的にもほとんどアーケード最先端なレベルでしたから、その意味でも「高品質」な印象が刷り込まれたのかも知れません。マジシャンロードとか。


>KOF


自分はこの時代既にブーム後期だったということもありますが、やっぱ最寄りのゲームコーナーに入らなかったというのが痛かったです。あとジジイにはたくさんのキャラのワザを一気に覚えるのが辛くて(^^;。
でも比較的近年の作品を見ると、結構一時期の「鬼CPU」でもなく、アニメパターンも豊富になって、ホントに完成度が上がっていて驚いたものです。でもやっぱキャラ多すぎだよ(^^;。


ネオジオで年末ゲーム大会は楽しそうですね。自分としてはぜひそこに「スパIIX」も加えたいところ。っていうかポリゴンにはついて行けなかったってことなんだろうなぁ>オールドタイプの自分は。寂寥・・・。

投稿: クリス | 2005年8月22日 (月) 22時15分

>十字移動に前後がなくて上下左右だけだったのはザクソンじゃなかったでしたっけ?
そうです。それがザクソンです。
上下移動の使い分けがうまく出来ないと、地上物が破壊できなかったりと、かなり特異な操作性でしたね。

投稿: ぴちょんくん | 2005年8月23日 (火) 19時02分

記憶があまりに薄いので、見当はずれなレスしか出来ませんが、「上下移動が上手く出来ないと地上物が破壊できない」ということは、地上物に高低差があったってことかな。そのあたりになるとサスガに覚えてないなぁ(^^;。
きっと調べればすぐわかることなのでしょうけど、こういうのはあえてうろ覚えで進むのが愉快だったりするものです。つれづれなるままに行きましょう。

投稿: クリス | 2005年8月23日 (火) 21時48分

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