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2005年8月29日 (月)

懐かしの劇場用アニメ(含む特撮)

僕らが小中学生の頃はアニメ全盛期。ゴールデンタイムは毎日アニメや特撮でローテーションが組まれていて、エキスパートクラスの友人ともなれば、現行番組の前の番組、その前の番組と、「アニメの歴史」レベルをそらんじていたりして、(僕の周りだけかも知れないけど)かなりディープな環境が構築されておりました。そんな中での劇場用アニメともなれば対する思いはかなりのもの。当時は主題歌もなかなかに良いものが多く今でも結構な頻度で耳を傾けたりしております。

さて、今日は作品の主題歌を交え、全国で4人くらいの「昔のアニメ映画大好きっ子」さん達に向けた思い出話を、せつせつと語りたいと思います。※過去のブログで書いた内容と一部重複することがあるかもしれませんが、何卒ご容赦下さいませ。

・機動戦士ガンダム

 当時のガンダムたるや筆舌に尽くしがたい人気で、開演時間は早まるわ、立ち見までギュウギュウだわ、「売店に行くなら映画が始まってからじゃないと危険」とまことしやかに囁かれるわでそりゃもう凄いモンでした。正直映画的には切り貼りのつなぎ合わせがほとんどで、富野監督をして「こういうのは得意」らしいのですが、正直1作目と2作目はそれほど深く記憶に残っていません。

主題歌も、そんな小学生に「やしきたかじん」なんて知るよしもなく、「やしきた、かじん?」ってなレベル。初めて自分のお小遣いで買ったレコードでしたが、好きになるにはかなり時間が掛かりました。でも「哀・戦士」は違いました!(声を大に)。当時は映画に行く前にレコードを買い、「まず主題歌から入る」というガンダム映画でしたが、これはもう最初に聴いたときから「惚れた!」。「やしきたなんかに歌わせずに最初から井上大輔先生に歌わせれば良かったのに」とまで思いました。でも3作目はバラード。っていうか小学生にあの地味な曲は辛かった。映画を見るまでは。

映画の主題歌ってのはテレビのアニメ、ドラマやCMソング、普通のJPOPとは一線を画したところに存在してるよな~って思うことが多々あります。(ガンダムこそ特例ですが)大抵の場合は、およそ2時間の中に全てを詰め込んで仕上げる高密度な作品の「重要なパーツ」としてその存在を認められ、主張しなければなりません。ですからオープニングで流れるものは話の導入役を、エンディングで流れるものは、物語の余韻をしっかりと増幅してこそ主題歌であり「映画音楽」であると言えると思うのです。

 「めぐりあい」は本当に良かった・・・

あのタイミングあの空気、今思い返しても鳥肌が立ちます。もうあの曲のないガンダムの終焉は考えられないほどに、大きなうねりとなって押し寄せた「ガンダムブーム」を締めるに相応しい曲でした。これほど第一印象と映画を見た後の印象が変わった曲はありませんでしたし、これからもたぶんないだろうってくらい。アムロだけじゃなく僕らにも「帰れるところ」を作ってくれた井上大輔さんの最高の感謝とご冥福を祈ります。

・銀河鉄道999

ガンダムまでは触れるけど、という方も多いかも知れませんが、現在でも「哀・戦士」と並んで劇場用アニメソングのベスト3に食い込むのは間違いないというのが「THE GALAXYEXPRESS 999」です。既に前後関係は忘れてしまいましたが、堺正章、夏目雅子の「西遊記」の主題歌とともに一大ブレイクしたゴダイゴの名曲です。当時のベストテンでは「何週連続第一位」という有名な格付けがありましたが、西城秀樹の「ヤングマン」、寺尾聡の「ルビーの指輪」と並んで、この曲もかなりの人気があったように思います。

内容も主題歌に負けないクオリティの高いもので「りんたろう」監督の名前を胸に刻み込まれました。とにかく僕なんかはテレビ版、原作版の鉄郎がどうにも「かっこわるく」て(実際かっこわるいけど)受け入れられず、劇場版の凛々しい鉄郎こそ「マイ鉄郎」。脇を固めるメンバーも贅沢の極みと言った感じで「さよなら銀河鉄道999」とセットで私的傑作劇場用アニメの地位を不動のものとしています。子供心にメーテルのキスシーンはドキドキしたものですよね(^^)。

・幻魔大戦

原作平井一正、マンガ原作石森章太郎、キャラクターデザイン大友克洋、監督りんたろうで、角川アニメ第一作という最強の布陣で登場した大作アニメです。マンガも読みましたが、あまりのギャップに「これは幻魔大戦じゃない!」とあらぬ誹謗中傷を叫び出したくなるほどで、映画だけ知ってる人はそのままマンガを「なかったこと」にしておくのをオススメします(原作から入っていたらまたそれはそれでイメージが違っていたんだろうけど)。とにかく当時のアニメと言えば999やヤマト、ガンダムで対象年齢が上がっていた頃。しっかりとしたデッサンとデザインで海外でも通じそうな外面。主題歌も英語だけどかな~りかっこよくて訳も分からず口ずさんでいましたよ。

超能力っていうのはなんとも魅力的な能力だと思います。当時はリモコンもそれほど普及していなかったから、チャンネル一つ替えるのも「ああ超能力があればなぁ」などと怠惰ここに極まれり!な小学生でしたし、透明になるとか空が飛べるとか、50歩100歩なんだけど「魔法より現実的」とか分けわかんない実感がありました。非現実的とわかっていて「超能力者になりたい」って「将来の夢」に書いたこともあります。幻魔大戦はそんな子供心も絶妙にくすぐりつつ、質の高いスタッフが丁寧に仕上げた傑作アニメでした。

・カムイの剣

幻魔大戦の影に隠れてしまった感のある角川アニメ。監督はこれもりんたろうで、主題歌(テーマ曲)は竜堂組。太鼓や笛と言った日本の楽器を使った竜堂組の奏でるメインテーマは、勇壮にして軽快。アニメのイメージにビシッとハマっていて全体の調和もスゲェ取れています。でも当時はどうもあの「ちょっぴり情けなさげ」な主人公が好きになれず、映画はスルーしてしまったんです。後日友達からビデオを借りてみた時の僕の感想、

 「なんだ!スッゲェ面白れーじゃん!」

ごめん、めっちゃ「素」ですね(^^;)。でもホント「なんだ」なんですよ。とにかく期待してなかったので、思いっきり(いい意味で)裏切られた形になって、見終わってなんだか申し訳ない気持ちになるほど「普通にいい」アニメでした。まだ見ていなくて、999や幻魔大戦が好きな人には手放しでオススメできますよ。きっと「なんだ」って。あ、あくまで感覚的なモノですが、「修羅の刻」にも通じるものがあるような気がします。気のせいかもしれませんけど。

・クラッシャージョウ

アニメ界の天才と言えば宮崎駿と安彦良和だと思っていた時期もあるくらい(押井守は奇才、庵野秀明も天才かな)、僕の中で安彦良和氏の評価は高いです。それはとどのつまり絵が上手い。そして仕事が早い。仕事が早くて絵が上手い人が人よりたくさん働くとどうなるか。そう、当然いいものが出来る。ストーリーテリングは原作付であることもふまえ、氏の才能がどれほど活かされているのかは定かでないものの、こと演出面、特に「色彩のバランス感覚」に関しては今でも突出していて僕の中では宮崎駿以上に「切り取ったワンカット」が綺麗に見えます。

僕の記憶が確かなら、この年はナウシカやマクロスがあって、アニメージュの大賞はそっちに取られるだろうという気配が濃厚でした。しかし蓋を開けてみたらジョウが一位。さしたる後押しがあったわけでもなく、初監督作品ということで業界内でもきっと軽視されていただろうジョウが一位。印象に残るBGMをバックに流れるタイトルロゴ。スピード感のある展開。魅力的でしっかりと地に足が着いたキャラクター達。少しだけバッドな終わりも、ラストの疾走感あるハイウェイシーンで心地よく流せる最後の演出まで、自分の中では「誰がなんと言っても絶対一位はジョウだ!」と当時アニメオタクと言ってはばからなかった僕が選んだジョウが受賞して凄く嬉しかったのを今も鮮明に覚えています。

僕はサントラもビデオも持っていますが(ビデオはヤフオクで数年前に落札。当時どうしてもど~しても見たくなり1万円くらいまで競ってしまっての落札でした。全然後悔はしてないけどね(^^))、今見ると意外と気持ちよさが薄い。確かに音楽も絵も好みではあるのですが、カット数そのものが少なく、有り体に言えば「安っぽさ」を感じてしまう。それはプレステの絵が当時最高レベルの技術が集められたものであっても、現代に通用しない感覚と似ているのかもしれない。音楽は今聴いてもしっかり最高ですけどね!

・うる星やつら~ビューティフルドリーマー~

何がそれほどまで押井ワールドに引き込まれたのか、今考えるとよく分からなかったりします。当時はテレビシリーズが完全に高橋留美子先生の手を離れ(「あれはうる星やつらじゃない」とまで言われ)、完全に押井氏のビジョンの中で構築されていました。しかしリアルタイムで接していた僕からすると、それは紛れもなくうる星やつらであり、もしもパラレルワールドと捉えるならば、屈指の作品性を持ったシリーズであったと思えます。「立ち食いウォーズ」「女湯をのぞけ」「大金庫決死のサバイバル」「トロロが攻めてくる」などサブタイトルで思い出される方もいらっしゃるでしょう。
しかしこの映画はそうした押井ワールドの流れは汲むものの、うる星やつららしい「笑い」が少なく、「面白さ」はあっても「楽しさ」に欠ける作りだったんじゃないかと思うのです。作家性が前に出すぎてしまったことで、うる星やつらの世界に亀裂が入り、逆に押井守という名前は浮上してきたような。

文化祭前夜を始め、夜間のジープでの疾走シーン、空から見た友引町の描写、荒廃した諸星家周辺など、見ていて飽きさせない演出はさすがです。でもふと思うのです。「テレビの時のが面白かったかなぁ」と。でも「愛はブーメラン」は名曲ですけどね(^^)。

・宇宙からのメッセージ

この作品が深作欣二監督作品だと知ったのはつい最近のことです。里見八犬伝や魔界転生など、円谷監督が怪獣映画の祖だとするなら、深作監督は和製SFの祖。主役はあくまで俳優たち人間であり、ドラマとしての楽しさを磨いていった上にSFをかぶせる。ともすればチープに見えるかという当時のSFXも、出来る限り丁寧に愛を持って仕上げることで何度も楽しめる作品になったのだと思います。そうでなければ毎年夏休みにテレビで見かけるようなことはなかっただろうし、その当時から今までメインテーマを口ずさめる自分もいないだろうと思うからです。
※逆にテレビシリーズ「銀河大戦」はほとんどいい思い出がなかったりして。これが愛の差なんだろうな~って思いました。インストだけだったテーマも佐々木功さんの歌付になっちゃったし(対象年齢が下がっちゃった感じ)。

でもこれを今見たいと思ってもなかなかヤフオクに出品されない!されたと思ったらLDで僕は持っていないし。きっと今見るとアラがそこかしこに見えまくって失望してしまう可能性もきっとあるんだろうけど、でもやっぱもう一回見たいなぁ。DVD出てるのかしら。

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他にも「あしたのジョー」「同2」「エースをねらえ!」「超人ロック」「劇場版ドラえもん」「名探偵ホームズ」なんかは特に記憶に残っていますね。っていうかやっぱまとめるのは止め!もう少し書くことにします。

・ルパン三世 カリオストロの城

自分のルーツをたどっていくとやはりここに行き着いてしまうのか!?という作品。誰がなんと言っても名作なのは疑う余地がないのですが、これが今見ても全然古びていないどころか普通に楽しめてしまうのはいったいどういう魔法を使っているのか。

僕はこの作品が最初に上映されたとき、豊橋にある「みゆき座」という路地裏の地下にある狭くて小さな映画館で見ました。確か雨が降っていて小学校低学年だったと思います。母親の弟に連れて行ってもらって、結構お客さんが入っていて立ち見だったかな。隅の方からスクリーンを食い入るように見た、そんな記憶だけが残っています。

とにかく面白かったという曖昧なイメージだけが残っていて、ディティールはほとんど覚えていなかった一回目でしたが、その後チャンスに恵まれ結局計3回、スクリーンでカリオストロを見ることが出来ました(正確には3度目に行ったときは2回続けてみたので4回)。一言一句、一挙手一投足に命が入った絵と音。既に名実共に実力者だった大塚康生さんとまだ監督としては若手だっただろう宮崎駿さんの文字通り入魂の一作。テレビで初めて放映されたときはまだ家にビデオが無く、音だけ録音してセリフを丸暗記するまで聞きました(数年後同じようにセリフが言える友人がいて思わずニヤリ)。我が家にビデオが来て、レンタル開始と同時にすぐさま見倒しました。今でもテレビでやるたびに必ず見てしまいますし、子供も大好きです。

普通考えれば子供にはウケが悪い「炎のたからもの」でさえ、あれだけのクオリティの上に乗っかってしまっては、好きにならずにいらりょうか!ってな感じ。アニメ映画のみならず映画史に残る大傑作だと信じて疑わないのは、きっと僕だけではありますまい。
※宗教的な演出があるから海外では難しい部分もあるんだろうね。でも個人的には千と千尋やハウルよりやっぱカリオストロだと思うな~。あ、トトロは別ベクトルのトップね。

・名探偵ホームズ 「青い紅玉」

宮崎監督作品は確か6つだったかな。その内「ナウシカ」と同時上映だったのが、これと「海底の財宝」。あえて「青い紅玉」を挙げたのは、その音楽の良さから。物語が盛り上がるところで主題歌や挿入歌が入るのは、そのシーンをより良くするために使われる常套手段ですが、この作品はそれが本当に巧い!イントロから徐々に加速していく感覚がシーンのそれとシンクロしてクライマックスはこうでなくては!という仕上がりになっています。

 でも!

テレビ版ではそこが「情けなさここに極まれり!」という効果音のみとなってしまっていて、大幻滅!っていうかオマエそれはひどすぎるだろう!と誰が悪いかわかんないけど、ひとりで憤ってました(^^;。とにかく僕が言いたいのは「ホームズを語るなら劇場版青い紅玉を見てからにしてくれ!」ということです。でも単なる30分アニメとして評価するなら、ルパンの「死の翼アルバトロス」「さらば愛しきルパンよ」のが上だったりもするけどね。

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今日は書いた!久しぶりに書いた気がする。でもまだNIFTYフォーマットの秀丸で215行。全盛期は300行(NIFの上限)レスを一日いくつも書いていた気がします。僕も歳を取りました(^^;)。ここまで読んでくれた方、よくがんばった!明日は短めにする(かもしれない)よ~(^^)。

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