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2005年9月 6日 (火)

中島みゆき

miyukizidai ぶっちゃけオフの知り合いでこのブログを伝えた友人(知人)はわずか6人ほどで、みんなそれほど「濃い」方ではありません。そんな状況下で「どう?」などと聞こうものなら「長すぎる」とか「疲れる」とか「優しくない」などというとてもありがたいお言葉を頂戴することになります。まぁいいんですそんなことは。エネルギーは無限ではないのです。続いているうちは走り続ける。それでいいと思ってますから、走ってる時にブレーキを踏む必要性はありません。ここには制限速度はないのですから。

さて、そんな状況下であっても、「このときの話題は息が継げた」という好意的な助言には即座に反応する小市民さも失ってはいません。っていうかすでにこんな前フリを書いている時点でどうかという意見もあろうかと思いますが、そこはそれ、今日はそんな「ライトな」音楽の話を書いてみようと思います。

っていうかそれが「中島みゆき」ってどうよ?という気もするのですが、基本的にミーハーな自分です。好きな歌手が100人いても、壁に向かっての独白じゃあるまいしあまりに突っ込んだ話題はさすがに自分で引いてしまいます。ゲームと違って好きな音楽は「勧めて即OK」ってのが難しかったりしますからね。ブルーハーツとジュンスカイウォーカーズはやっぱり違うと思うわけです。ケツメイシとオレンジレンジも違うし、ラルクとルナシーも違うし、いくら似ていてもハロープロジェクトは全員別人なのです。

そんな中にあって比較的対象の広い「お人」となれば、以前書いたサザンやユーミンなんかの「大御所」的なところということになっていきます。ちなみに僕の中ではそこにこんな人たちが入っています。まずここで皆さんと意思疎通の調整をしてみましょう(一応五十音順)。

・アルフィー・安室奈美恵・杏里・井上陽水・宇多田ヒカル・オフコース・大黒摩季・尾崎豊・Kinkikids・久保田利伸・GLAY・郷ひろみ・米米クラブ・ZARD・サザンオールスターズ・さだまさし・佐野元春・JUDY&MARY・スピッツ・高橋真梨子・TUBE・チェッカーズ・チャゲ&飛鳥・チューリップ・TM NETWORK・ドリームズカムトゥルー・中島みゆき・中森明菜・長渕剛・パフィー・ハウンドドッグ・浜田省吾・B’z・広瀬香美・平井堅・ブルーハーツ・プリンセスプリンセス・福山雅治・BOOWY・松山千春・松田聖子・松任谷由実・槇原敬之・Mr.Children・森高千里・山下達郎・山口百恵・矢井田瞳・矢沢永吉・ラルクアンシエル・レベッカ・渡辺美里・・・・

まぁ世代が世代ですから、沢田研二やかぐや姫が外れたり、aikoやGacktが外れたりするわけですが、それはまぁしょうがないと思うんですよね。まぁ全く聞かないわけじゃないですし、ここに挙げなかったけど個人的には十分大御所だと思っている(ってじゃぁさっきのは個人的じゃねぇのかよっって感じですけど(^^;)小泉今日子とかもありますしね。

そんな前フリをしつつ、今日は「中島みゆき」ちゃん(彼女に「ちゃん付け」するのって小林幸子を「さっちゃん」っていうよりずっと違和感がある気がする・・・)の好きな曲をいくつか書いてみようと思います。どれだけの人が同意出来る話題なのか、、、っていうかむしろこれのどこらへんがライトなのか、、、NO問題である。

・化粧

かなり古い曲ですが、時代や悪女と並んでとてもメロディが好きな曲です。音楽というのはまず「メロディありき」。テレビから聞くにしてもラジオや有線で流れているのが耳に入るにしても、最初は詩ではなく曲なはず。曲から入って詩の世界にも触れるのが当然だとすら思っていますが、この曲はイントロ、歌い出し、中盤→サビに至るまで飽きさせない展開がいいです。詩に関しては好き嫌いがありますが、失恋慣れしてるような人間(僕がそうだとは言いません、言いませんが事実です(^^;)にはとっても共感できるものになっていると思います。比較的今耳にすることは難しいかもしれませんが、フォークが嫌いじゃないなら聴いて損のない曲だと思います。気持ちも入りすぎるぐらい入ってます。

・南三条

中島みゆきを好きになった、「好きな歌手だと意識した」のがこの曲の入っている「歌でしか言えない」というアルバムからです。もちろんその前も「かもめはかもめ」や「ひとり上手」、前述の「悪女」など好きな曲はたくさんありましたが、「波長が合う」感覚はこのアルバム。自分が特に音楽をよく聴いていた時期でもありますが、それを差し引いてもとても素晴らしいアルバムだと思います(全11曲中6曲好きというのは僕の歴史の中で10枚前後しかありません)。

さてそんな名盤の中でこの曲が特に好きなのは、化粧とは逆に詩に引かれたからです。もちろんメロディから入っていくのは当然なのですが、そのノリのいい曲に歌われるシーンがなんとも「痛し痒し」な切なさを噛みしめた失恋の歌。同様の心理状態になるケースは少ないんだろうけど、妙に共感してしまう言葉の上手さと情景描写。中島みゆき嬢(「ちゃん」よりずっとしっくりくる)のファンの中ではきっとかなりメジャーな曲に入るのではないでしょうか。

・狼になりたい

大吟醸にも入っていますから聴いた人も多いと思いますが、実はこの曲が好きになったのはつい最近です。っていうかそれまではこの曲のメロディにさほど「経験値が積まれていなくて」、良さを理解するにはスキル不足だったんですね。で、今多少なり理解出来るようになって聴くと、とっても淡々と、それでいてぶっきらぼうな歌い口の中で「狼になりたい」というフレーズがとても生きてくる。詩というより言葉を噛みしめる聴き方をするととってもよさげなのではないでしょうか。「ビールはまだかぁ!」<このフレーズが入った歌はこれしかないだろうね(^^)。

・糸

この曲もつい最近知りました。桜井さんのBANKBANDでカバーされていて存在を知り、原曲を聴いたらこれがとってもよかったってパターン。まぁかなりミーハーな入り口なのですが、ライトサイドのみゆき嬢らしい歌い口がとっても心地よく、メロディから十分入っていける。詩もそれに十分応えていてあったかい。クリスマスとかに聴いても十分イケる名曲だと思います。ああ、でも桜井さんのとどっちがいいかって言ったら、あっちのがいい、っていう人のが多いかも知れない(^^;。ちょっと寂しいけど。でもあっちはクリスマスというより大晦日って感じかな。こんな微妙な違いの話を誰がわかろうか(^^;。

ほんと中島みゆきは他にもイイ曲がいっぱいあります。「with」、「ふたりは」、「Maybe」、「二隻の舟」「永久欠番」「やまねこ」などなど。印象だけとったら多くの人が「地上の星」か「世情」のイメージを拭いきれないんじゃないかと思うのですが、「浅い眠り」とか「空と君のあいだに」とかはドラマで使われたりはしたけど、みゆき嬢の魅力の一端でしかないと思います。ぜひいろいろ聴いてみて欲しいと思いますです。

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コメント

南三条……私も好きな曲です。
二十歳の頃に買ったアルバムに入っていたと記憶しています。

投稿: バブシカ | 2005年9月 7日 (水) 06時37分

もしかしてわしもその6人の中の一人なのでしょうか?
だとすれば何だか光栄です。
私自身も「長すぎる」「疲れる」「優しくない」等々のコメントさせて頂いた気がします。
とは言え、ほぼ毎日タイトルだけでもチェックしてます。中味を全部読むのは、、、イチローの打率よりは確実に低いな。
今回のテーマが中島みゆきだったので久々にカキコ。
「狼になりたい」はご指摘の通り大吟醸で

投稿: oz | 2005年9月 7日 (水) 14時18分

申し訳ない。途中で切れた。

「狼になりたい」はいつもとばしたくなる曲。六本木で水商売してたり、池袋で朝まで飲むことが多かった私には、この歌の情景が余りにもリアルに浮かんできて、上手くいえないのだけど、何となくイヤな気分になる。
ちなみに私が中島みゆきに目覚めたのは「あした」がきっかけ。中島みゆきのパワーに圧倒されました。
以前何かの番組で大竹まことが「地上の星」について語っていた。彼は「砂の中の銀河だぜ。俺、泣いちゃうよ」といった内容のことを言っていたのだが、その時無性にその意味を知りたくなり、地上の星を何度も聞いたけど未だにその真意は分からない。今後年月を重ねると理解できるのだろうか。

これからも読み手の気持ちを一切合切無視して好き勝手やってください。

投稿: oz | 2005年9月 7日 (水) 14時35分

バブジカさん、ozさんこんばんは!音楽ネタは意外と間口が広いというか、どこかでフックした時期があるのかもしれませんね。っていうかもしかしてアニメや特撮より人口が多いのか?そうなのか!


中島みゆきに限ったことではないと思うのですが、やはりその時の自分の背景というか状況によってかなり趣味や方向性が変わってくるというのはありますよね。有線放送でもJ-POPを掛けているところもあれば、洋楽やイージーリスニングのところもあるし。で、子供が出来れば童謡やおかあさんといっしょ、虫まるQなんかを聴いてみたり、巡り巡ってアニメの歌を聴き出したりね。


バブシカさんの「20歳の頃」は僕らとほぼ同時期ですよね。毎週のようにアルバムを借りてはカセットを増やしていったので、「買う」という感覚こそ薄かったんですが、このアルバムはホントに買う価値がある名盤だったと思います。


「歌の情景が余りにもリアルに浮かんできて」、逆にダメというのもわかる感じ。僕は酒飲まないんで、そうした「イメージ」の「リアリティ」(<リアルではなくリアリティね。「っぽさ」)に感心したからこそだったのかも。


「っぽさ」っていうのはスゲェ大事だと思うよね。自分がその方面の知識があればあるほど、間違った知識を曖昧に流されることに著しく反応したり、逆にその場がまるで写真のように鮮明にイメージされたり。描写の上手さっていうのは視点の確かさも重要だけど、その中のどこを切り取ってどう言葉にするかっていうセンスも問われると思います。中島みゆきはそう言うのが巧い人なんでしょうね。

投稿: クリス | 2005年9月 7日 (水) 21時13分

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