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2005年9月 3日 (土)

百人一首

長男が学校で百人一首を習い始めた、とはこの春の話。正直小学4年生に古文は難しく字面だけでニュアンスをくみ取り理解して覚えるのは厳しい。しかしこれでも僕は結構なレベルで百人一首を嗜んだ経験がある。正確には「覚えること」から「速く取ること」に移行したという程度の人種ではあるが、子供にその「楽しさ」を伝えることが出来たら、とも思うわけで。

僕以上に詳しい方にしてみれば、「まだまだひよっこ」だろうけど、知りうる限り百人一首のゲーム性はとても知的だ。言い換えれば実に様々な能力を要求する。

・上の句と下の句を覚えていて、読み始めと同時に下の句が頭に浮かぶ
 →上の句にはそれぞれ「決まり字」があって、1文字で即下の句が
  決定する句などもある。

・目の前に並べていく際に出来る限り配置を記憶する
 →いくら覚えていても10人ほどでの戦いとなれば長距離戦は
  きつい。やはり手近なものを確実にしとめる算段は不可欠だ。

・ライバルの力量を把握する
 →かなり場数を踏んでくるととても重要になる。僕の経験では
  百人一首はチーム戦のケースが多く、相手のエースの守備範囲
  に食い込む戦いをするのか(味方に「あれだけは絶対取れ」指令
  を出し、エースの牙城を崩す)、テリトリー外を確実に抑えていく
  のか、事前の打ち合わせが欠かせない。ある程度覚えている者が
  相手ならどんなスペシャリストも100首全部は絶対取れないのだ。

・体力と取る技術
 とにかくお互いの能力が拮抗し、配置までの距離が同程度であれば、
 あとはいかに早く取るか、である。大げさに叫んだところで、電光
 石火の手刀に斬って落とされては見苦しいことこの上ない。札を取る
 時は必ず低空飛行。斧のように振り下ろしていてはツバメにあっさり
 横取りされてしまうのだ(っていうか僕は横取りする方でしたが(^^;)。
 重要なのはヒザについた手が札に到達するまでの時間であり、そこ
 に全神経を集中する必要があるのだ。

・駆け引きと裏技
 かなりハイレベルな技術の一つ(と言っても小中学生レベルだけど)。
 いるかどうかわからないけど「プロの取り手」の人に言わせれば
 たぶん反則。「札を取る時に、他の札の配置を替える」。特に1字
 決まりのものなんかは、慣れてくると「このあたりにあった」という
 感覚先行になっていくもの。特に蝉丸や紫式部などのメジャーキャラ
 は狙っている人も多く、ちょっとしたズレが全体の流れを大きく変え
 ることも。場の枚数が少なくなってきたら使えませんけどね。
 必要以上に悔しがる振りをしてヒザで位置を変えたりもしましたよ。
 相手がそれに気づいて激昂してくれたらしめたもんです。

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覚えるのもかなりがんばりました。決まり字から下の句を反射的に出せるまで反復練習を積むのはもとより、目の前の句は当然「下の句」から上の句が出なければ取れないわけで、特徴的な部分に赤線引いて(「まにまに」とか)、記憶の鬼と化してました。そんな僕があらん限りの技術の全てを込めて望んだ百人一首大会。クラスではたぶん1、2を争うレベルにはなっていたはずなのですが、あろうことか相手は学年一の誉れ高き高柳さん(女の子)。とにかく前述二つ目の「並べられている句を覚える」能力がずば抜けていて、見る間に取られていきます。要するに探さない。曖昧な記憶ながらその戦いは「64:25」くらいで僕の大敗。でも彼女が一番取りたかったと言っていた紫式部を取ったのでなんとか一矢報いることは出来ましたが、僕はこの日を境に百人一首から足を洗いましたとさ。

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コメント

こんにちは、「エルメス」と言えば「電車男」な昨今、「ララァ・スン専用モビルアーマー」を真っ先に連想してしまうという哀戦士、ぴちょんくんです。
百人一首といえば、中学、高校時代に好きだった女の子がすごく得意だったなぁとしみじみ思う今日この頃・・・。
自分としては、難易度の高いカルタみたいな印象しかなく、それほど達人クラスの人物にも会ったことはありませんね・・・。
授業の一環として句を覚えさせられましたが、効率よく覚えるためには「ありあけ・・・ときたら、あかつき!」みたいな感じで、すぐに下の句が思い浮かぶような覚え方をしていた記憶があります。
まじめに一句ごとしっかりと覚えていったのは、高校時代からですね。
ただ、自分は化学が得意だったので、原子記号を全て記憶する事に闘志を燃やしていたため、百人一首の方はあまり覚えませんでした・・・。
どちらかといえば、原子記号を覚える方が簡単だと思うのですが・・・。(どうなんでしょう?)

投稿: ぴちょんくん | 2005年9月10日 (土) 08時45分

「片目」で検索すると一番最初に「イカサマ」がヒットするクリスです。毎度です。


「百人一首が得意だった女の子」というフレーズにちょっぴりグッと来てしまう今日この頃。そんな風景、社会人になっちゃうと絶対あり得ないですからねぇ。なんだか遠い昔を思う頃かな・・・。


元素記号は中学までで高校は行ってからは地学を取ったので、全然すっきりさっぱり忘れました(^^;。「すいへいりぃべ、は~ひふ~へほ~(c.バイキンマン)」ってなもんですワ(^^;)。ただ簡単かどうかというと、そうかもしれませんが、百人一首はやっぱそれを活かす場があったからっていうのが大きな(僕にとっての)エンジンになっていたのかもしれません。どんなことでもそうなのかもしれませんが、自分が費やした時間が報われるというのは、とても心地よいものですからね(^^)。

投稿: クリス | 2005年9月10日 (土) 21時14分

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