装甲騎兵ボトムズ
ちょうどアニメが自分の中でかなり旬だった頃の作品でもあり、当時はかなりハマっていました。AFV、ミリタリー系の造詣や世界観も新鮮だったし、っていうかこの頃の「ダンバイン」の生物系、「ザブングル」の建機系、「エルガイム」も妙になまめかしいメカだったり、いろんな世界観が実験的、お遊び的に現れては消えていきました。ボトムズもダグラムからの流れをより強くしてサイズを小さく、「っぽさ」を強調した世界観。
作品の良さももちろんですが、当時の1/24スコープドッグの出来の良さも無視できません。普通に設定から起こすと1/35のようなプロポーションになるらしいのですが、適度なデフォルメでよりスマートにリファインされたスコタコのかっこよさたるや、、、マジで「メカはガンダムだけじゃない」とウロコが落ちました。
内部メカももちろんですが、中に乗るキリコがマスクをしていたのも良かった。っていうか顔を塗るのは大変だけど、マスクなら塗れますからね。で完成度が格段にアップする。レンズ周りのデザインも秀逸で、メカとしてのかっこよさを挙げるなら5本の指には入るでしょう。まぁメカであってロボではないとも思いますけどね。
個人的に好きなのはスコタコはもちろんですが、「ブルーティッシュ」のガトリングと爪、「ストライク」の左右対称のマスクと正義の味方っぽい風体の割に悪いヤツ(一概には言えない?)が乗っているギャップ、「ダイビングビートル」のズングリした水陸両用のフォルムなど、今思い返してもウットリです。HGでガシャが出たときもかなりテンションが上がったのを覚えています。
OVA展開のブラッドサッカーが当時ホビージャパンで揚田作例として出たときも胸が躍りましたね。「琴線に触れるとはこういうことを言うのだな」と富野ゼリフを口にしたくなるほどで、ソースは今もって見たことがないのに、欲しくてたまらなくなりました。
ガンダムと比べるとかなり作られ方に遊びがないというか、「兵器」としてしか捉えられない素材なのかもしれませんが、その一点がより大きなレンズで集めた太陽光線のように照射され、凄まじい熱量を放った。そんな気にさせる大河原邦男渾身のデザインだったと思います。
何かで読んだ記憶ですが、氏もかなりボトムズは好きにデザインしたらしく、ガンダムで信頼を得た上での「主人公ロボっぽくない」デザインOKへの英断だったと思われます。ガンダムのヒットはいろんな市場と価値を創造した、本当に大きなものだったんですよね。
※添付イメージはネットで軽く探したカッコイイスコタコ。マズかったら削除します。
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コメント
今、一番見ておきたいアニメ作品はと聞かれたら、迷わず「装甲騎兵ボトムズ」と答えます。
実は、未だに見ていません・・・。(すごく見たいのに・・・)
当時は放映されない地域でして、タカラから発売されたプラモデルを買い漁るぐらいしかできませんでした。
登場キャラをある程度知っているといった知識ぐらいしかなく、ストーリーも大まかにしか知りません。
郷田ほずみと言われても、ピンッと来ないです。
「ダグラム」も見れなかったのですが、劇場公開していたのでダイジェスト版ですがストーリーは把握できました。
なんでこんなに「ボトムズ」に縁が無いのか不思議に思いますよ。
プラモに興じていたせいか、やはり登場マシンの魅力には負けますね。
「ベルゼルガ」が人気みたいですが、私は「ダイビングビートル」が好きです。
投稿: ぴちょんくん | 2005年10月20日 (木) 13時40分
風邪が治りかけていても頭痛が発生。薬と一緒に飲んだお茶で下痢になってトイレでまたも風邪をぶりかえすという絵に描いたような悪循環が日課のクリスですども!
今一番見ておきたいアニメかぁ、昔の作品は記憶の中で幾分美化されているのは否めませんからね。当時あんなに大好きだったっていうか当時から何回も見ていた(テレビシリーズ全43話中10分撮り逃しただけ)巨神ゴーグですら、今見ると今ひとつテンションが上がりきらなかったりしましたし。
物語がぶつ切りでなく、通しで大きな流れがあるものの方が盛り上がりも大きくなろうかとは思うのですが、当時絵的にクオリティが高いと感じたモノが、今それほどじゃなくなっている現実は否定できないんですよね。ボトムズやダンバイン、エルガイム、ザブングル、バイファムあたりは自分的にほとんど見逃していないくらいの自負があるのですが、特撮同様、今見るとつらさを感じる側面は否めません。
ただ逆にもっと古くても強い魅力を放ったものもあります。せっかくですので、それはブログで書いてみようと思いますね。また読んで下さいまし・・。
投稿: クリス | 2005年10月23日 (日) 21時39分