13F
以前友人が「まぁまぁ」と言っていたのを思い出し借りてみた。っとこれだけではあまりに情報不足か。「13F」とは映画のタイトル。僕の大好きなローランド・エメリッヒも制作に参加している(監督ではない)仮想現実映画だ。
既に公開からかなり日が経っているので、逆にこれをモデルにしたのではないか、と思われる「アイランド」の展開と印象がかぶる。もしかしたらこれを読んで僕のように「見てもいいかな」と思われる方がいるかも知れないので、詳細は控えるが、話のプロローグだけを伝えるのも実は難しい。
冒頭、初老の紳士が近代(1937年だったか)で「何か重大なこと」に気付いたことをある男に伝えて欲しい、とバーテンに依頼する。そして彼が目を覚ますと時代は現代に移り、彼は殺されてしまう。
非常に情けないことなのだが、最後の10分ほどまで話があまりにも入り組んでいて説明のしようがない。マトリックスのようなVFXが使われまくっているわけでもなければ、先日見たセルラーのようなサスペンス色が強いわけでもなく、アクションシーンと呼べる場面もわずかしかない。消去法でジャンルを特定するのもこれまた情けないが、「13F」はやはり「仮想現実映画」というのが一番しっくりくるのだ。
ふと思い返してみれば雰囲気は「マイノリティリポート」に近いかも知れない。不鮮明な部分の霧が徐々に晴れていく感じ、主人公の置かれた状況が刻々と変化する見せ方など酷似とはいかないまでも近い印象を受けた。
クライマックスまで大きく盛り上がるところは正直言ってない。が、話を読めない僕にはラスト3分で全てのパーツがしっくりはまった感覚は、素直にとても気持ちよかった。マイノリティリポート、マトリックス、ペイチェックなんかが好きな人には→★★★(3/5)ってところでしょうか。
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