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2005年11月16日 (水)

山口貴由

komori-030 氏の作品は今でこそ万人に才能を認められるところであるが、個人的には昨今の作品よりデビュー当時の作品の方が好きだったりする。もちろん数をこなすことで得られるものもあるが、やはり「若さゆえのエネルギー」もまた否めない存在感があったのだ。

思えば氏の作品に初めて出会ったのは随分前の話だ。今よりずっと足繁く本屋に通っていた当時、表紙を見てすぐさま流れてくるものを感じたエネルギーのほとばしりあふれる「絵」。

作品は「サイバー桃太郎」と言った。力強いという言葉では生ぬるい筆致と、大胆な構図、男も女も「極まった」キャラクターで、言葉にするとチープだが「一目で心を奪われた」。

「絵の上手さ」を論ずるのであれば、漫画家なら大友克洋氏や鳥山明先生、最近ならヒカ碁の小畑健さん、桂正和先生もかなり上手い。江川達也先生もスタートから飛び抜けて上手かった。しかし山口貴由氏の作風は「上手い」というより「凄い」もしくは「凄まじい」。これは忘れかけていた永井豪先生の作風にも通じる「強烈な漫画らしさ」だ。

巻末等で調べてみると氏は小池一夫氏の「劇画村塾」出身という。僕自身それほど詳しくないので、出身者に「高橋留美子先生」「原哲夫さん」がいるくらいのことしか知らないが、「存在感のある絵」という点で何か共通点のようなものを感じた。そう、山口貴由氏の絵には(リアリティはないが)存在感がある。

一枚の絵を見続けていられる漫画家というのはそれほど多くない。「よつばと」は最高に面白いが、絵としての力、情報量は少ない。しかし氏の漫画はどれも一枚の絵に「見とれることが出来る」。非常に細かなディティールまで魂が行き届いていて絵に見入ると同時に、絵の中のキャラにもまた「魅入られている」気すらするほどだ。

手近に「サイバー桃太郎」がなかったので覚悟を添付してしまったが、覚悟から「山口入り」した方にはぜひとも他の作品も触れてみて欲しいと思う。話的にどうこう言う人には向かないが、絵はかなり「本物」に近い位置にあると思う。

※最後に思い出せる限りの氏の作品を列挙してみる。ほとんど持ってるつもりだけどどうかな。オススメは★マーク。

「★サイバー桃太郎」「炎のうさぎ戦士」「★銃声の子守歌」「平成武装正義団」「悟空道」「★蛮勇引力」「覚悟のススメ」「シグルイ」「悪鬼御用ガラン(これは持ってないんだよね~(^^;)」

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