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2005年11月21日 (月)

質の高いお笑い

この週末に録画していた「エンタ」「オンエアバトル」と「若手ベテラン大集結」というお笑い番組を流して見てみた。まぁ大体好みじゃない芸人の場合は最初から飛ばして見もしないのだけど、面白い、もしくは好きだと思っていた人でも思いのほか失速しているケースも少なくない。「ああなんだかつまんなくなったなぁ」なんて。

でも実際はそれはわりと違う。なぜならそれは「最初からそれほど面白くなかった」ものがインパクトで錯覚していたケースが多いからだ。実際本当に面白かったネタは時を経ても十分楽しめるし、何度でも笑えるものなのだ。

そんな中一番面白かったのは「大助花子」だった。嫁さんがしゃべくりまくって亭主が「フガフガ」言ってるだけのネタは昔さほど僕の好みではなかった。でも今見ると「上方お笑い大賞」をとっただけのことはある。とにかくネタによどみがなく、全く失速しないどころか最初から最後まで加速しっぱなし。笑いっぱなしである。

お笑いで一番キツイのは「スベる」ことだと思う。意図的に「寒くする」場合は別だが、本当に「スベっちゃった」時の空気は見ている方もやるせなくてツライ。※僕自身こうしてブログを書いていて、「あ、今のスベったな」と思うことがあるのですが、それはそれで収集つけずに進めていくのキツいものがあります。

若手でもやはりそういう「ミス」を犯してしまう芸人はやはり印象が薄い気がする。深くまでつっこんでいくと「爆笑」と「冷笑」は紙一重なのかも知れないが、長井秀和とか陣内はそういうミスに対する措置というか下準備が結構ゆきとどいていて「踏まないような」流れが出来上がってる気がする。もっともその分爆発力不足もあるのだが。

「笑う」というのは回数を数えられる行為だし、強弱を計れる指針でもある。「腹がよじれるほど」とか「思わず吹き出すほど」笑う。「笑いっぱなし」。だからぶっちゃけ最高に面白ければ「笑っていない時間がない」はずなのだ。ネタを聞くために耳をすませたいのに、自らの笑いを抑えるのに苦しいような状況に陥るはずなのだ。

となると必然的に一人より二人の方が頻度を上げられるのは自明の理だ。ボケてるさなかに仕込みをし、ボケを発動したときにはまた仕込みが終わりかけている。だから「ダブルボケ」可能な笑い飯のスタイルがお笑いでは一番可能性があるのではないかと思うが、実際往年のベテラン芸人ほど笑えないのは、やはりネタの爆発力が足りないからというのと、

 しゃべりがヘタ

という決定的な点がある。要するに鍛錬不足なのかなぁと。先日見た「B&B」の素晴らしさたるや筆舌に尽くしがたかった。洋七さんの「一人でボケツッコミ」の完成度は今でも十分すぎるほど通用するっていうか昔から一番だと思ってた。ここで何となく検索したら「洋七さんのインタビュー」がヒットしたので一部抜粋してみる。※M1の笑い飯について。

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――ダブルボケってのは、新しいって言われてますけど。
洋七 新しないよ。昔からあった。皆見てへんだけや。ダブルボケ言うても、どっちもツッコんだりしてるしな。自分らで、ダブルボケっていう売りを作ったのは偉いな。やってることは一緒。俺なんて、ツッコミボケや。ネタもふるし、ツッコむし、ボケるし大変や。真面 目なこと言うて、ドーンと落とす。でも、落ちたらそれは大きい。人がふるんじゃなくてな。説得力があるから落ちるねん。いかにほんまみたいな顔をして、オチを平然と言うんよ。「ボケまっせー」言うてボケても、笑いが半減するからな。だからそこに、フットボールアワーはワーっと笑われへんところがあるんよ。もう、ボケるのがわかるからな。漫才ってな、やっぱ、やっさん(故・横山やすし)じゃないけど、何でもできんと。ツッコミもわかっといて、ボケてみたりするから、おもろいねん。

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やっぱりわかってらっしゃると思った。品川庄司やますだおかだを高く評価していたり、おぎやはぎの声が小さいなど、自分の価値観とかぶるコメントはなんだか誇らしく思えたほど。やはり「質の高い笑い」は質の高い志に宿ると思った。今年もM-1やるとおもうけど、個人的には「M-1エクセレント」とかで、ベテランの復権を心から願う。個人的にはB&B、大助花子以外では「こだまひびき」「ツービート」「ざ・ぼんち」「とんねるず」「マギー志郎」とかが見たいかも。「とんねるず」が「お笑いスター誕生」で連勝していた頃は本当~に面白かったけど、数年前漫才やってるの見たらズタボロだった。やっぱ少しずつでも磨いてないと刀も錆びるのかなぁと思った次第。現行司会組では「爆笑問題」と「ネプチューン」「ロンドンブーツ」に「バツグン」を加えた「第三次お笑いブーム(適当)」のメンバーのネタが見たいけど、まぁ無理なんだろうね。

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コメント

「お笑いスター誕生」は毎週見ていましたね。
山田康夫さんのナレーションもさることながら、今思えば内容のレベルの高さや審査員の厳しさがハンパじゃありませんでしたね。
「とんねるず」の勢いも凄かったですが、私は「アゴ&キンゾー」が好きでした。
出演していた芸人の中ではトップレベルだと感じていましたけど、コンビ解消してしまったのがすごく残念でなりません・・・。
そういえば「ウッチャンナンチャン」も出ていましたね。(脅威の新人とか言われていましたが)
DVDで発売してくれないでしょうかと思ったりもするのですが、無理でしょうかねぇ。
現在とは比べ物にならないぐらいの芸人たちが粒揃いでしたから・・・。

投稿: ぴちょんくん | 2005年11月22日 (火) 19時18分

アゴ&キンゾー面白かったですね。でもネタは思い出せない。顔がよかった記憶しかないかも(^^;。あとやっぱ「ぶるーたす」かなぁ。ウンナンは僕の記憶にはないです。

昨今猫も杓子もDVD化されてますし、まだ辛うじてお笑いブームだから、もしかしたら出るかも知れませんが、現在活躍してらっしゃる方のは逆に難しいのかも。「面白かった記憶」が本物かどうかは見てみないとなんとも言えませんが、美化されてる部分も自分自身あるのかなぁなんて思ったりもしますね。でも「やすきよ」だけが今でもよく再放送されるのは、ちょっと不公平かなぁとは思います。確かに面白かったけど、他にもいっぱい面白いのありましたし。

投稿: クリス | 2005年11月22日 (火) 22時28分

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