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2005年11月 8日 (火)

新しいPC

ぶっちゃけ今の環境に対する不満は少ない。強いて上げればHDDが少し手狭になってきたかなぁというくらいで、モニターを今より大きくしたいということも(今は21インチ)、もう一つモニターが欲しいということもない。まぁ併設しているテレビに繋がっているゲーム機(PS2)をGCとセレクト出来るようにしたいってのはあるかな。

新しいパソコンが欲しくなるときというのは、かなりの確率で「そうしないと動かせないゲーム」が現れたときだ。もちろん興味のないタイトルなら問題ないが、琴線に触れたものとなると、これはもうどうしようもなく新パソが欲しくなる。

しかし昨今のグラボやCPUの状況を鑑みるに、数年前とは比べモノにならないほど「進化の速度がゆるやか」に感じる。要するに昨日今日発売されたザナドゥでも普通に動いてくれるわけだ。多少ウイルスがかったシステムなので、その面でのパフォーマンスダウンは否めないが。

久々に週刊アスキーなどを買ってみると、実際それほどPCが進化している印象はない。まぁ現実的な話としてスーパーなマシンパワーを必要とするようなゲーム自体がほとんど存在しない、コンシューマがアーケード、PCを凌駕し、最高のゲームのプラットホームになりつつあることも理由の一つなのだろうが、パソコンが進化する必要性が薄れている。

今パソコンに最も求められていると感じるのは、「テレビより面白いテレビ」「テレビより綺麗なテレビ」「ビデオより使いやすいビデオ」といった、いわゆる黒モノ家電の側面じゃないかと思う。より綺麗な映像をより簡単にそしてより多彩なものとして「遊ぶ」。その為の道具。地上波デジタルやHDD、ハイビジョンレコーダー、PSPなどの動画再生ガジェットと相まって今一度パソコンの大きな方向転換期にさしかかっているみたいなのだ。

実際グレーな話題になるが、DVDをレンタルしてきても普通に家庭用PCにダビングできてしまう。ビデオでも数限りなくなされていた行為だが、(容量さえ目をつぶれば)劣化なしで保存できてしまうというのは、享受する側はいいが、コンテンツを提供する側は大きな問題だろう。ハイビジョン放送になって今までは汚い地上波をより汚く録画しか出来なかったものが、まるでDVD画質のような状態で保存出来るようになる。音質もしかり。なにもCDを借りたり買ったりしなくてもi-podで聴ける状態まで容易く持って行ける。

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僕が19の頃に買ったステレオを修理しつつ今でも使っている。まぁそれほど値段的にもお高くないSONYのコンポなのだが、このコンポを修理してまで使っているのにはわけがあって、ぶっちゃけ「カセットテープに録音するのが得意」な機械なのだ。僕は(社用車ということもあって)未だにカーステがカセットで、時代遅れと言われようとも最終的にメディアのゴールはそこになる。そんな時、このステレオの機能がとても重宝するのだ。それは、、、

 CDとカセットをセットして、あるボタンを押すと、、、、

CD内の録音レベルを自動でサーチして、レッドゾーン手前に自動調整してくれたあと、カセットのクリーニング部分を飛ばして録音を開始し、A面が終わったときに掛かっていた曲はその曲の頭に一旦戻って最後をフェードアウトで終了しつつ、B面その曲から録音し始めてくれて、最後もし尻切れになるようならその曲もフェードアウトで終了してくれる。

 のだ。CDからカセットに録音するのに、これ以上便利な機能は今現在でも僕には思い浮かばない。

既に発売されてから日が経つが、カーナビにも強力な機能がついているものがあるらしい。「音楽CDを入れると自動的にmp3化してHDDに記録してくれる」という。合法か違法かはともかく、少なくともそれを「不便だ」という人はいないだろう。i-tunesでも音楽を気軽手軽に楽しむことが何より大切だと諭したからこそ、あそこまでユーザーに受け入れられたし、提供側もそれに追従せざるをえなくなったのだから。

さて、そんなことを考えていて思うのは、未来のPCや家電に組み込まれるのはどんな「便利機能」なのかということなのだが、正直ピンとこない。DVDだろうとハイビジョンだろうと最終的に「見るのにはそれだけの時間は掛かる」わけで、たとえ「いいとこ見」と言われても映画でそりゃぁ難しかろう。時間は有限であるが故に進化する方向によっては実益が伴わない、空回りするビジョンもあるえる。そんな中僕が漠然と期待するのは、そのプレイアビリティ(操作性)の革命的な向上だ。

現在アマゾンでもなされているが、パーソナルデータから趣味嗜好を判断し、より効率的な訴求対象にアピールするシステムがある。まぁ昔からある日本語入力の優先順位的なものもその一端なのだが、こと動画を例に取るとするなら、

以前撮った番組や借りてきたDVDなどから本人の趣味嗜好と生活スタイルに合わせて提供媒体と時間を自動で選択提案してくるような機能。

が出てくるかもなぁなんて思う。例えば「朝起きて家を出るまでに1時間かかる人」には目覚ましにi-tunesでお気に入りの曲を流し、昨晩のバラエティを朝の食事中に普通にテレビを見るように配信し、家を出る時に忘れやすいものを忠告してもらう。車に乗って通勤に30分掛かるなら、その間に昨日のニュースを時間に合わせて調整してカーステから流したり(場合によってはカーナビで流したり)、携帯や仕事場のパソコンで「ググったもの」を元に毎日の情報を洗練していく。風呂に入っている時には人気商品のCMやクラッシックというのも面白いかも知れない。

時間は限られているのだから、その時間をより効率よく有用に使えるための技術が今よりもっとずっと着眼されるようになると思う。今でこそカメラだとかテレビだとかが携帯に付与されているけど、最終的にはボタンのレスポンスが速いとか、繋がりやすいとかってことに人の満足不満足が集まりやすい点がきっともっともっと見直されていくんじゃないかと思う。

HDDの値段ももっともっと下がっていけばポケモンのバックアップRAMのように「二重にセーブして」録画ミスをなくすシステムがポピュラーになるかもしれない。極端な話、今の地上波より以上に綺麗な画質は一部の特別なマニア以外さほど訴求しないと思う。だったら今の画質で録画出来れば必要十分なわけで、その為に必要な「年間消費HDD量」が算出されたり、いやもしかしたらネットで全ての番組が保存配信されて、半径3000kmのリーチを持つ「GPS無線LAN」みたいな構想が既になされているのかも。

国会図書館がほとんどの書籍を蓄積していくとしたら、技術の進化は同様に全ての番組、映画を保存していっても決して不思議はない。普通に家にいながらにして「ドラえもんの最終話が見たい」と思ったとき、普通に待たずに見ることが出来る。「車の中でやすきよの漫才を聞きながら職場に行きたい」と思ったとき、カーステのボタン一つでそこから流れてくる。なんか地味だけど便利ってそういうもんなんじゃないかって思うのだ。

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