おにぎり
くだらない話の回がやってまいりました。皆さん肩の力をゴムの切れたミクロマンのように抜いてお読み下さいませ。
しばらく前になるのですが、パートのおばちゃんに恩を着せたことがありました。その際何かお返ししてくれるというので、「僕が美味いというもの」をリクエストして登場したのが「おにぎり」。
みなさんは「おにぎり」というとどんなものを連想しますか?お袋が作ってくれるお弁当に入ったもの、コンビニのもの、デパ地下にある1個300円くらいするやつをイメージする人もいるかもしれませんし、飲み屋の焼きおにぎりを真っ先に浮かべる人もいるでしょう。
僕の中でのおにぎりは「対食数比」(勝手に作った言葉)で、どうしてもコンビニが一番に連想されます。一人暮らしをしていた頃にもかなり利用していましたし、今でも割と小腹が空いたときなどに利用します。そんなおにぎりですが、まずおにぎりを語る際、最も重視されるべきは一体なんでしょう。具の量や食材?なんとか産の海苔?いえいえ違いますよね。おにぎりはまず「米」が命。正確に言えば「炊かれ方」がとても重要です。
僕はおにぎりの専門家ではないので、あまり突っ込んだ話は出来ないのですが、コンビニのおにぎりでも、より「製造時刻」に近いもの(要するに新鮮なもの)の方がやはりおいしいです。ですが、ぶっちゃけコンビニおにぎりは「冷えること」が前提になっているので、少し暖めるだけでもかなり変わります。※念のために申しますが、大金持ちサマには不似合いなコンテンツとなっております。その旨ご了承ください。
イクラやメンタイコなどの生の具のものを暖めると結構悲しい結末を迎えてしまいますが、シャケや天むすなんかは暖めた方が絶対美味いと思います。どうしてもお米が固くなってしまっているから、というのも理由の一つでしょう。
しかし、固いから暖める、を逆に「だったら最初から柔らかく」となってしまっては本末転倒です。お米のつぶれたおにぎりの無惨過ぎる末路は、もはや海苔ならぬ「糊」。たまにかみさんが子供の運動会用に作ったモノが失敗してるとそんな感じですが、それは文字通り「いただけません」。ですから、おにぎりにとって最高なご飯というのは、
ある程度以上固くならないお米の立ったご飯
というのが現在の僕の持論です。もちろん時間をおけばおくほど固くなるのは当然なのですが、美味いおにぎりはその速度が遅い(気がする)。一口食べたとき「固さ」より「お米の歯触り、舌触り」が印象に残るようなら合格点。これは逆に作ってから時間が経っていればいるほど評価が高くなります。「耐久力○」みたいな。
その昔読んだビッグ錠先生の「スーパー食いしん坊」という漫画の中で、主人公が敵役のおにぎりに自分のおにぎりを投げつけるシーンがありました。その際、バラバラに砕け散ったのは主人公のおにぎり。そこで相手はせせら笑うのですが、そうです。おにぎりは「固く握ってあってはダメ」なのです。いくらいいご飯でも固く握ってはお米が潰れてしまう。その点ではセブンイレブンの「鳥五目おにぎり」がかなりハイレベル。食ってるそばからボロボロこぼれてしまいます。これは明らかに「美味しく作るためのノウハウ」が込められた証でしょう。
さて、続いては軽く具材の話にまいりましょう。皆さんお好みの具というのはあると思います。マヨ系、佃煮系、何はなくともシャケ党、とりあえず梅ジジイ、、、いろんな方がいるとは思いますが、僕の場合は、「いつでも新ネタ狙い」。食べたことがないネタはまず食べてみたい。もし初めて行ったコンビニで数種の食ったことがないネタに遭遇したときなんか、マジメに10分くらい悩みます。まぁ大抵は「こんなもんかな」なんですけどね。※でも中には値段だけ高くてスッゲェ具が小さかったりすることもありますよね。油断なりません新ネタは。
牛タンやトンカツ、松茸、カニ身、ハムマヨなんてのもありました。鮭とイクラで親子ってのもあったし、曖昧な記憶では牛とブタと鳥肉が入ったものも見たような・・・。さて、そんな中、今僕が一番心踊らせているのが、、、、冒頭でも紹介した「パートのおばさんが買ってきてくれた」
ヤマトストアーの「シーチキンマヨネーズめんたいこ」120円!!
おにぎりの具というと主にセンター直径約1.5~2cmのエリアに封入されるのが常ですが、このヤマトストアーさんのおにぎりは、その具材直径約4cm!!。っていうか軽くフチをパクついただけであふれんばかりの具が!!!!!!シーチキンマヨはともかく、明太子までこれでもかというスーパーボリュームで、なおかつコシヒカリ(魚沼じゃないけど)。仕事が終わる頃に昼作られたおにぎりなんてのは正直かなり失速しているもんですが、ヤツや違った。怒濤のように攻めてくる具材!一粒一粒のカタチが十分視認可能なご飯!(海苔はさすがにシンナリだけど(^^;)、大きさもコンビニより「半周り」ほど大きめで、
なぜに120円!安すぎる・・・俺の負けだ。
ちなみに僕はあまりに美味しいモノに直面すると、「目を閉じて食って」しまいます。他の情報を出来るだけ遮断して、舌に神経を集中する。もちろん空腹であればそれに越したことはありませんし、出来るだけ食べ終わるまでお茶などは飲みません。それこそが美味いものに対する礼儀だと思っていますし、その方が絶対幸せだからです。
みなさんの周りにも「おにぎりの美味しい店」はあるでしょう。ウチの近所にある「銀むす」というおにぎり専門店もヤマトストアーを知るまでは「できたてなら結構美味い」店でした。しかし価格は高めだし、店員の接客技術も甘く正直「気持ちよく食べる」ことに関しては微妙だった。おにぎりはお手軽な庶民の食べ物ではあります。しかし一日に何百万個も作られ、食べられている(ゴメン数は適当)、ファーストフードの横綱でもあるのです。ってここまで書いてそう言えば「ライスバーガー」なんてのも思い出しました。っていうか僕はモスのライスバーガーも大好きなので、別にここで「あんなのは邪道だ!」なんて言ったりしません。むしろ食べたことがない人にオススメしたいくらい「きんぴらライスバーガー」は美味いです。でも結構高いんだよねぇ。やっぱ庶民の食べ物。値段も重要ですね。
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