XBOX360のCM
最初何のCMだか全然わからず、途中で「ハイデフ」だっけ?それも何かわからない。僕なんかは雑誌で本体の形を見て知ってるからこれが「XBOXの後継機なんだ」とわかるのだけど、普通の人がどれほど「ハイデフ」や「XBOX」として認識してるのか甚だ疑問だ。
ゲーム機を買う理由というのはすべからく「やりたいゲームがあるから」と言ってまず間違いない。以前「iマック」を買う理由に「かっこいいから」ってのがあったような気がしないでもないが今のご時世「置物」としてのゲームハードに価値を見出せる人、まぁ「アンティーク」と呼べるような代物ならいざ知らず(アップルIIとか)最新ハードに茶の間の空間を避けるほど日本のご家庭は広くあるまい。
まぁ実際発売日前後にコイツを買おうなんてやつは、きっとその言葉の意味も、CMの意図もわかるのかもしれないが、いやまて、俺だって最初は初日に買おうとしていたぞ!?(リッジのロード時間が長いと知るまでは)。ってことはそれ以上にコアなターゲットに向けたCMをのべくまくなし流してるってことか?さすがマイクロソフトやることが豪毅である。っていうかそれは無駄遣いというのではないのか?
ゲームではなくゲーム機の効果的なCMというのはやはりそこにステータスを見出せるようなモノであるべきじゃないかと思う。最近だと「ゲームボーイミクロ」の妻夫木くんやカエラちゃんのリアクションとそれを取り巻く周囲の反応はさすがに上手いと思った。まぁ最近の任天堂のCMは最盛期を思えばかなり低迷してはいるのだが。
いかにXBOXが「持っていてカッコイイか」が重要だと思う。もちろんそれを羨む層は当初限定されるのは間違いなく同時にやむを得ないだろうとも思う。でも実際はその限られた層にすら訴求しないのではないか、というのが心苦しい。自分なんかはその「淵」にいるだろう人種だと思っていたが、全く「こない」。それは一体どうしたもんか。
マーケティングのイロハも知らないド素人が言うのもなんだが、やはりスタートダッシュ時のメインターゲットになる年齢、XBOXの場合は18~30くらいだと思われるが、その自宅に買ったばかりのXBOXがあって、友人が遊びに来るような設定。画面を見て、ネットに繋いで「凄すぎる」ことをオーバーに、でもナチュラルに引き出せるような人選がマンネリではありつつも一番利くんじゃないかと思った。
でも冷静に考えるとそれだけで「凄い」ってことにはならない。いっそのこと20畳程度の空間に50インチくらいのプラズマ数台と無数のスピーカーで強烈な「プレイ環境」を提案したりするのはどうか。モニターが一台ウン十万、ウン百万、ステレオも同等、家賃もいわんや。でもそこに映るXBOXは39800円という感じ(マスターカードのパクリっぽいかな)。今でもグランツーリスモを3台のモニターで遊びたいと思っている自分にしてみれば、そういうのは憧れるし、目も引きつけられる。逆にそうした「ビジュアルインパクト」で引きつけられないようではXBOXの魅力は予想以上に低いと言わねばならない。
まだ発売まで3週間弱あるが、あんなCMでは買う気も萎えるというものだ。CMだけでゲームを買わせるのも難しい昨今。ゲーム機ともなればほとんど可能性はないのかもしれない。でもそこですらあがきたくなるほどに魅力的なハードであるとCMに主張させるのは、決して出来ない事じゃないはず。発売後画面を中心としたCMに切り替わるのかも知れないが、その時にはもうみんなローグギャラクシーをやってるんじゃないか、とも思うのだが。対象も近そうだし。
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