カバー曲の話
別にカバーが悪いというわけではもちろんなく、曲によっては元歌よりいいって思えるケースもないでもない。もっと言うとライブやテレビの歌番組なんかで多少なりアレンジが加わってるケースもある種のカバーと言えなくもないわけで、とどのつまり「好きな曲」の様々なバージョンが発生する分だけ、より「お気に入り」に近づきやすいとも言える。
クリスマスソングをいくつか漁っていたときフックしたのは「山下達郎のクリスマスイブ」だ。この曲はもう毎年のように聴いているし、何本カセットに入れたかしれないし、CDも持ってるんだけど、たまたま先日初めてライブ版を聴いた。
達郎は言うに事欠いて「テレビに出るな!」とまで友人に言わしめるビジュアル系だが、僕的に決して嫌いなアーティストではない。「ライドオンタイム」とか「フォーエバーマイン」とか(※アルファベット打つのが面倒でカタカナなのが申し訳ないが)「ジュブナイル」の主題歌もかなり好きだった。「ホワイトクリスマス」も達郎らしい歌い方でとても丁寧だ。
そう達郎の歌はとても丁寧なので好きなのだ。カバーでも「微妙な好み」の範疇に入るかもしれないが、めっきりカバー大王の小田和正よりわずかに「リスペクト」を感じる。この「一歩譲る」感覚がカバー曲には不可欠なんじゃないかと、最近思ったりするのだ。
僕の好きなカバーは基本的に原曲に近いものが多いが、「マネ」では原曲を越えることは絶対出来ない。以前出た尾崎豊や加山雄三、スピッツのトリビュートでも、ほんの薄皮一枚のところで聞き続けられる曲とそうでない曲の線引きがなされたような気がする。
あとあまりにもぶっちゃけトークになってしまうけど、「若手」がカバーしたものはさすがに弱いケースが多い。カバーでイケルって思ったのはそれこそ宇多田ヒカルくらいで、自分的には他はほとんどピンとこなかった。全て歌に責任があるというつもりはないけど、何というかもう少し魂を入れるというか、、、。何を言ってるかわからないけど、要するに
カバーは嫌いじゃない。でもやるなら本気でやってくれ~
と言いたかったわけです。セリーヌ・ディオンのHappyXmasを聴きながら~。
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コメント
はじめまして。秋田で牛飼いをしている者です。
ジャズをよく聴くので基本的にカバー物は抵抗なく聴けますが最近いいなあと思ったのは平原綾香のカバーアルバムです。松任谷由美(荒井?どっちだっけ?)の「晩夏」とかあまり表に出ることのない曲を発掘してくれるのも嬉しいです。
投稿: 畠山 | 2005年12月 1日 (木) 13時03分
はじめまして&コメントありがとうございます。ジャズってなんだか僕とは別世界な感じがしてほとんど聴いたことはないのですが(ラジオ番組で流れてくるのを聴くくらい)、原曲の料理の仕方次第では大バケすることもあるんですよね。平原綾香、チェックしてみます。ちなみに「晩夏」は確かに僕も知りませんでした。ユーミンはかなり新旧併せて聴いているはずなのに・・・。こちらも合わせてチェックしてみます。ありがとうございました。
PS.秋田というだけでブルッってしまう自分。もう随分雪も降って積もってるのでしょうね。外からではわからない苦労もおありかと思いますが、ご自愛下さいませ。
投稿: クリス | 2005年12月 1日 (木) 13時28分