牙狼~第19話「黒炎」~
前回と今回は監督も雨宮慶太本人であるがゆえ、「出したいもの」がよりダイレクトに画面にフィードバックされるように思う。カットに無駄がなく、アングルと展開に「らしさ」が見える。僕がどれほど氏のことを知っているかはわからないが、少なくとも自分の波長には合う。
※でも先日たまたまミカヅキを見る機会に恵まれたが、あっちは正直何かが違う気がした。全てが全て氏の作品をよしとするわけではない自分を見つける一方で、牙狼のそれは奇跡的なまでのシンクロをみせる。見ていてとても心地よく、時が経つことが恨めしくさえ思える。やっぱ牙狼が特別なのかも知れない。
今回もそんなハイクオリティな一話であった。前回から引き続きの展開であるにも関わらず、全く失速しないどころかラストまで一気に見せる。変身後の姿での格闘シーン、邪美の恋心の機微と唐突な終わり。零の怒りと迷い、鋼牙もカオルもゴンザも見せ場があり、核心に迫る三神官の秘密、最高にイカすコダマとの殺陣は過去最高レベル。その上デカキャラまで登場しただけにとどまらず、キバとか言う親玉暗黒魔戒騎士の登場。そして含みのある竜崎の横顔。
終始ニヤけっぱなし!
多分ここまで続けてみてこなければそれほどまでに重みを感じなかったのかもしれない。だが、ここまで見続けていられたのは、紛れもなくこの作品の完成度の高さゆえ。残りはわずか7回となってしまったが、結末に向けて常にイイ意味で裏切り続ける展開を期待したい。
※余談だけど、「コダマ」役のマーク武蔵さんは「魔戒騎士ゼロ」の中にも入ってるんですね(ガロは鋼牙君じゃない別の人みたいだし)。あと軽く調べてみたらこのマークさん、メタルギアソリッドのモーションアクターとかやってる人みたいで、なんかイカス!見た目もかなり好きなんだけど、流れ的に目立てないのはもったいないとこかも。でも今回のヘアスタイルを気にするシーンはよかったですね(^-^)。
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