Googleマップで世界遺跡を探す!
このプロジェクトは、休日の明け方おもむろにパソコンの前で目を覚ましたクリスが、ふと「ああそう言えばグーグルにマップがあるけど、あれって結構な拡大率だから拡大率の高いトコロだけじゃなくて、巨大なもんなら何でも見つけられるかも」と思ったのがコトの発端。まぁ大したことではないが。
さて、そこで何を探すのか、ということになるが、やはりこれは小学生時代胸をときめかせた「世界の七不思議」的なものにしたい。イースター島のモアイ、ギザの三大ピラミッド、マヤ文明、インカ文明・・・。そういうある種昔懐かしいオブジェを、Googleマップ(以下Gマップ)上で『発見』してしまおうというわけである。
さてさて、では具体的に何をターゲットにするのか。それはもうすぐに決まった。
「ナスカの地上絵」
である。ゼビウス世代としてはコレは外せない。つか実際見る写真見る写真どれも似たり寄ったりで、きっと超有名な「コンドル」以外にもスゲェのがあるに違いない。大きさ的には「数百メートル」などと言われているから、きっと苦もなく見つかるに違いない、きっとそうに違いない・・・。
甘かった。余りにも甘チャンだった・・・。
とにかく最初からいきなりつまずいた。
「ナスカってどこ?」
ナスカはペルーにある。しかしこのペルーのどこにナスカがあるのかがとんでもなくハードルが高かった。なぜなら、Gマップにはナスカの表示がないのだ。そしていろんなサイトを覗いてみると、
「ナスカの場所が違う!」
その上スペルも「NASCA」と書かれたモノと、「NAZCA」と書かれたモノがある始末。つか「NAZCA」の方がソレっぽいけどさ。
場所の不確定さはもうたまらないほどで、一説には(説かよっ)「海岸沿いにある」と書かれていたり、もう一説にはかなり内陸部に「NAZCA」の文字がある地図があったり・・・。考えた末出した結論は、
「マップソフトをダウンロードしよう!」
いい加減どのマップも当てにならない気がしてきたので、思い切ってフリーのをダウンしたところ、幸運にも「NAZCA」の文字が!これで無事発見か、と思いGマップ上でその辺りを目を皿のようにした上で血眼になって探してみるも、どうにも見つかる気配がない。
「これはおかしい」
あまりにも聡明過ぎる頭脳の持ち主である僕は、そこで「どうやらこの地図ソフトそのものがいい加減かもしれない」ことに気付く。つかペルーという国の中で「ICO」と「NAZCA」の二つの都市名しか記載されていない地図を信じた自分がそもそもどうかしている。
次はとにかく国内海外問わず、ペルー、ナスカの地図という地図を探しまくる。するとどうでしょう。こんなページが見つかりました。
http://www.nishikawatravel.com/t_nazline.htm
これはかなりソレっぽいです。その上具体的な地上絵の場所も掲載されていますから、Gマップ上で見つけるにもかなり大きな手がかりとなりそうです。
ちなみに各地上絵の写真に関してはこちらのサイトがかなり詳細っぽかったです。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~t-ohashi/nazca.html
いや~胸は膨らみますね(^^)。いよいよ「本物」のナスカの地上絵とご対面なのですから・・・。ってこの地図の場所がわからん!大体「ナスカの地上絵周辺の地図」であることと、「パンアメリカン・ハイウェイ」が通ってること以外、情報少なすぎ!そう言えば気付く「未だにナスカの具体的な場所がわかっていない」事実!
さてどうしたものか。
考えに考えた末僕の出した結論は、
「パンアメリカン・ハイウェイを探そう!」
これです。「南アメリカ高速道路」というからには南アメリカにある高速道路なわけですから、きっと南アメリカくらい長いに違いない。んでもって人口建造物だから直線に近いに違いなく、目で見て確認出来る色なのもきっときっと違いない。
しかしこれがなかなか見つからなかったんだよな。実際。
でも何とかソレっぽいところを発見!
http://maps.google.co.jp/?t=k&ll=-15.771274,-74.420443&spn=0.070953,0.06669&t=k
この地図上のまっすぐ左上から右下の方に流れている直線がどうやらそれっぽい。場所的にはいろんな地図で「多数決一位ナスカ」となった周辺。しかし先ほどの「ナスカの地上絵周辺地図」とは似ても似つかない。でも望みはある。あの特徴的なクランクを探していけばいいのだ。
僕はペルー最南端からパンアメリカン・ハイウェイを北上することにした。
いや~さすがにデカイ道だけのことはあるね。道に迷おうにも脇道一つないよ。この辺りは景色もいいし・・・などと観光気分でのんびり車を走らせる僕。しかし待てど暮らせどソレっぽい場所はない。
「オヨヨ~もうこの辺りが『NAZCA』だと言い張っている識者は一人もいないんだけど~?」
地図でナスカを指し示していたいくつものサイトが中央よりやや下辺りの海岸から内陸であったのに対し、既に僕の車は中央を過ぎようか、という気になっていた。だが、それは「その気になっていた」だけで、実際は全然過ぎてなくて(オイオイ)果たしてほぼ地図通りの位置に例のポイントは存在した。そこがコレである!先ほどのマップと比較して欲しい。
http://maps.google.co.jp/?t=k&ll=-14.689798,-75.12022&spn=0.071319,0.077763&t=k
しかし正直な話、最大に拡大してもほっとんどの地上絵は確認出来ない。強いて言えば「サル」が何とかわかる程度。コンドルも自信をもって「コレだ!」とは言えない。でもクリスはなぜか思った。「これで世界の謎の一つは解明された」と。少なくともナスカの地上絵はホントにあるらしい、と。
何千年も雨が降らない大地に何千年も残り続けてきた地上絵。でも今世紀中には消えてしまうらしいなんてどこぞのサイトに書かれていました。なんつか残念極まりない。(本当の)謎が解けぬままに風化していく巨大な絵画。ロマンと寂寥な2月の朝。
もしよかったら他の遺跡とか探して僕に教えてくれると「スゲェ」嬉しいです(^^)。つか見つけるの、かなり大変でしたが、それ以上に面白かったので、そう言う面からもオススメです。次のターゲットはやはり「空中都市マチュピチュ」かな。なんつかペルー最高です。行ってみたいとは思わないけど(^^;)。
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