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2006年3月12日 (日)

ポケモンカードの思い出

★今回はスゲェ長いです。たぶん過去最高レベル。でも自分なりに結構上手く書けたと思うので、「最初にスクロールして全容を把握せずに!!」読み始めて欲しいです。だってスクロールしちゃうと「長すぎる・・・」って躊躇しちゃうことウケアイなんですもの(^^;)。

既に過去これに触れたことがあったかもしれないけど何となくまとめておいてもいいかな~なんて思ったのでつれづれなるままに書き連ねてみる。

トレーディングカード、トレーディングカードゲームは、今でこそ確固たる地位を築き、昨今ではアーケードゲームにまで進出。波はあるものの当たれば莫大な市場を短期間で形成するコレクター系の娯楽だ。

古くは仮面ライダーカードや歴史あるプロ野球カードに始まり、
※余談だけどカルビーのポテトチップスは「うすしお」が一番売れているらしい。でもそれはレギュラーパッケージによる結果ではなく、「カード付」ポテチの後押しによるものでないかと推測する。実際仕事場のパートさんなんかは、「長男がいらないって言うので・・・」とダンボール単位でカードのむしられたポテチを持ってきたりもするくらいなのだ。

アイドルのブロマイド(もう死語だよな)、ビックリマンシール、カードダスと、「集めるだけ」のものがほとんどだった。しかしある時海の向こうから「スゲェ面白そうな」名前を耳にする。

 「マジックザギャザリング」

濁音タップリのそれはトランプのような箱に入ったカードで、実際にはそれ単体ではゲームが出来ない。二人がそれぞれの箱を持ち寄って、ドラゴンやらトロルやらのバリバリファンタジーなモンスター達を操作して戦う対人ゲームなのだ。僕はと言えば「ダンジョンズ&ドラゴンズがグーニーズに出る前に友達とお金を出し合って購入したけど実際は1回しかプレイしなかった」くらい新しい物好き。これは買わねばなるまいて、と大阪出張に出かけた際、一箱の英語版パッケージを購入した。

家に帰ってカードを並べてみると、それぞれに魅力的な絵柄が描かれ、それと同時に英文で効果のようなことが表記されている。つかこれではゲームが出来ようはずもない。まぁわかっていたことではあるが、

 「思いの外手も足も出ないな」

という感じであった。だって考えても見ろ、カードは半径50km以内で売ってる店がないのだ。そして手元には1箱のスターターパック。ルールもわからずましてや英語である。冷静になればなるほど「買うべきじゃなかったかな」である。
※最初は半分こにして遊べるかなぁくらいには思っていた(汗。

それから数年の後、僕はとても小さくてとっても大きな虫かごを手にする。数百匹捕まえることができて、スッとポケットに収まる「ポケットモンスター」の登場である。

ポケモンがファミ通の新作で紹介されたときのことは今でも覚えている。スーパーファミコンに指すアダプターによって「少しカラー」になるその画面には敵モンスターと対峙する自分のモンスターの後ろ姿。「クインティ」の作者として田尻氏の作品でなにやら2本色違いで出るらしいとのこと。

当時から任天堂のソフトには一方ならぬ思い入れがあったし、絵面も悪くない。何よりそのシンプルな画面からは底知れない奥深さを感じた。「このソフトにはオーラがある!」。

しかし実際はそのソフトの発売日を正確に覚えていず、買ったのが発売日だったかどうかも曖昧だが、一つだけ確信があるのは、「探し回って買った」ということだ。もしかしたら誰も目にとめていなかったから初回出荷が少なくて見つけることが出来なかったのかも知れないし、
※当時のGBは既に斜陽に入っていた
発売日に買いそびれてあわてて探したのかも知れない。僕はちょっぴり寂れたおもちゃ屋のウィンドーにそれを見つけると、ビッグタイトル特有の昂なりを感じた。

それから先はもうサルのようにプレイ。僕のフシギダネは瞬く間にワザを増やし、仲間もしらみつぶしにゲット。当然のように「赤」も購入し、ほどなくして僕は最後の一匹「ミュウツー」にマスターボールを投げるに至る。

そんなある日、店に来た子供が僕にある物を見せてくれた。

「キラだぜ!」

たくさんの友達に自慢しまくったと思われるその一枚の紙切れは、ところどころカスれ、ヨレていたが、紛れもない「キラめき」を放つ「フーディン」だった。

自慢じゃないが僕はこれでもマニアでありオタクでありコレクターであり、仮面ライダーが好きであり、特撮、アニメ、プラモが好きであり、当然ゲームも大好きな上にモンスターのイラスト集を買ってしまうほどファンタジーなアートも好きである。

 下地は出来すぎるほど出来上がっていたのだ!

しかしそのカードは当時「空前の大人気」で、近所では全く売っていない。でも欲しくて欲しくてタマラナイ状態であったので、「東京に遊びに行く」という友人に探してきて貰うよう依頼を掛けた。
果たして目の前にはスターターが二箱とブースター(拡張パック)が20袋ほどある。友達も興味を示してくれたので、二人で仲良く半分こして早速対戦を始めてみることにした。

最初はルールもよくわからず、「これであってるよな?」とか「これはズルくない?」などと暗中模索。ひとしきり戦いを終え、僕らは一つの結論にい至る。

「これは集めなければ話にならない」

それからというもの、僕のポケモンカード探しの旅が始まる。考えられるオモチャ屋、本屋は全てチェック。ちょっとしたドライブでも「まずカードはないか」が最優先事項。むしろカードを探すために旅行に行こうか、くらいの勢いである。

そんな中店にくる子供が「ローソンで見た」という目撃情報を寄せてくれた。いてもたってもいられないのである。僕は昼飯も食わず制限速度を少々オーバーしつつローソンへ。

 「我、ターゲットヲ確認セリ!」

僕ははやる気持ちを抑え、パッケージを開く。

 「!!! リ、リザードン!!!!ゲットだぜ~!!!」

知っている人がどれだけここを見ているかわからないが、その当時最も人気が高くカッコイイカードと謳われていたのがこの「リザードン」である。10パック買って「スリーパー」が3枚ダブっても平気(ゴメンちょっとウソ)。この日を境に僕はどんどんポケモンカードにのめり込んでいく。

ニフティサーブを使ってのカードトレードでは、梱包の仕方、カードの扱い方、配達記録と現金書留の違いなど今のオークションに通じる「ネットトレードのイロハ」を全て習得。

大阪ドームにまで「カードを買いに」行ったときは、朝10時半から夕方5時半まで並んで入場したこともあったし、小さな子供が「来場者記念カード」を貰ったそばからお金出して売って貰うという「どう考えてもダフ屋以下」な所行に身を染めたこともあった。イベントではその場で親しくなった子供達に「お一人様5パック限り」を頼んで「10パックずつ」ずつ代理購入してもらったこともある。

友達は「自らサイトを立ち上げた方が効率がいい」と交換サイトを作って自らのコレクションをガンガン強化。

僕も店に来る子供達に「ポケモンカードない?」とトレードを持ちかけ、子供に損がないように、かつ目的のカードを手に入れる為にはレート無視の手段を選ばない作戦に出た。そしてついに当時では最初期のプロモーションカード
※「プロモーションカード」とは市販品ではなく雑誌やイベントで限定配布されたものを言う。
「ミュウ」を持っている子供の居所を突き止める。教えてくれた友達とその友達小学生10人ほどを引き連れて、彼の家を訪れる。「いったい何事?」きょとんとする彼(何度も言うが小学生)に僕は切々と自分がどれほどそのミュウを欲しているかを説く。

とは言っても当時もっともレアリティの高いカードである。相手もなかなか首を縦には振らない。今考えると「ヒドい大人」としか言いようがないが、僕は「一番新しいシリーズ未開封10パック」+ミュウ以外のどれでも好きなレアカード3枚という破格のレートで取引を成立させた。ちなみにこの友人を紹介してくれた子にも「ご祝儀3パック」。

そしてついに僕は第三弾までのポケモンカードをコンプリートするに至る。
※正確には大会上位者にのみ配布されたカードは無理だけどね。

しかしそれで僕のポケカは終わりを告げたわけではない。こうしてあまりにも大量に買いあさった結果、手元にはこれまた大量のダブりが発生してしまった。一つのデッキには同じカードは4枚しか入れられない。いくら強いからと言ってフーディン12枚はいらないのだ。

「売ろう!」

幸い自分には店舗がある。売ってるものはカードとは縁遠い衣料品だが、子供のお客さんもたまには来る。むしろ僕らくらいの年齢で親子ぐるみでポケモンにハマっている人も少なくないだろう。僕は手持ちのカードを売り始めた。

カードは飛ぶように売れ、同時に「買ってくれない?」という子供も現れた。今でこそ言えるが、それは「やっちゃイケナイ」こと。しかし当時はそれもよくわからず、ガンガン買ってどんどん売っていた。あれほど苦労して手に入れたミュウもいつの間にやら手元に5枚以上。中には「ミント」クラスのものもあり、近所の子供達の中でもウチの店はかなりのネームバリューとなっていたはずだ。

カードが潤沢に揃ってくると次はやはりプレイして強いデッキ構築に気持ちが傾いていく。僕なりにカード1枚1枚を数値化し、「強いカード」「強いデッキ」の考察を重ねていく。そしてそれをみんなに言いたくて、自らホームページを設立。「ポケモンカード研究所」はGOODSPRESSに紹介された。※自己満足失敬!

しかしバランスを取るためか、「ジムリーダー」シリーズの頃からだんだんとカードは精細を欠いていく。強さが見えず、絵的にも素人を起用した物など、「大人が楽しむ」には魅力が薄くなっていってしまう。僕は手元に一揃え残しつつ、プロモを含めてほぼ全てのカードがコンプリートしたセットをヤフオクに出品。1700ドルで落札してもらって第一期ポケモンカードブームの幕を下ろした。



数年後のある日、僕は子供と一緒に「次世代ワールドホビーフェア」に行く機会を得る。別に何が目的というわけでもなく、休日の過ごし方として朝早くからポートメッセ名古屋に向かうどこにでもいる普通の父と子だ。会場に着き、順番の列に並んでいると、前の子供たちがなにやらカードを見せあっている。

「それってポケモンカード?」

「そうだよ」

「ポケカってまだ人気なの?」

「うんまあまあ」

「ちょっと見せてくれる?」

「いいよ」

短いやりとりの後、僕が見せて貰ったそれは、以前僕が集めていたカードとは「裏」が異なっていた。「裏が違う」ということは、通常一緒に遊ぶことは出来ない。ルールやバランスが完全に再構築された「次世代シリーズ」が僕の知らない間に動き出していたのだ。

「強いカードはある?」

「うんあるよ。コレかな・・・」

僕が見せて貰ったカードは通常のレアとは異なり、全体がキラっていて、何よりそのステータスに驚愕を覚えた。

「HP200!」

「ダメージ100!」」

なんじゃあコリャアアアア!である。これまでのシリーズではHPはせいぜい100まで、ダメージも50ともなればかなり強力な部類だった。僕が竜宮城でエッチな気持ちになっている間に、現世ではとんでもないことが起こっていたのだ。よくよく聞いてみると、今は普通のレアの上により強いスーパーレアが存在するとのこと。そしてそれらは「やられると2体分扱い」となることなどを聞いた。

「面白れーじゃねぇか!」

僕がポケカを離れたのはカードが弱くなったためだ。要するに「使いたいカードがない」「強いカードがない」から飽きてしまったのだ。ところがこのカードはどうだ。紛れもなく「強さ」を志向しているじゃないか!

 僕の心に再び火が点いた。点いてしまった。

しかし今回は前回とはかなり様子が違う。ポケモンカードは遊戯王やデュエルマスターズに押され、近所の子供達なら誰でも、というわけではない。しかし、特別品薄というわけでもなかったので、買いたければ買いたいだけ買うことが出来た。そう、絶版を除いては・・・。

新たなシリーズとなって流れていた月日は意外と長く、以前のように「最初期のシリーズまで店頭に並んでいる」ということはなくなっていた。ある程度のスパンが経過するごとに古いシリーズは作られなくなり、カードの存在だけが残る。それはとどのつまり

 古くて強いカードのレアリティが高い

ことを指す。新たな価値観の創造である。

※ここで豆知識。「マジックザギャザリング」も同様に古いシリーズは次々と絶版になっていくスタイルを取っていたが、そちらはポケモンカード以上に「明確な賞味期限」が設定されていた。要するに「4世代前は使えなくなる」ことが予め公表されており、シリーズは常に再生と終焉を繰り返していたのである。しかしそれはとどのつまりカードの持つ非常に重要な「価値」を根底から否定していることにもなる。せっかく苦労して手に入れた強いカードも、時期が来れば必ず公式戦では使えないゴミになってしまうのだ。新たなルールを設定して大きなカンフルにもなるが、コレクターからすれば正直諸刃の剣。

まぁある意味プレイヤー層そのものの「更新」という避けられない傷害に対する施策と言えるのかも知れないけどね。だって古いカードがずっと強かったら、新しく入ったユーザーはいつまで経っても負け続けることになっちゃうし。

店頭でちょこちょことブースターを買い、デッキを強化していく。ルール的にも以前の「1デッキ60枚」から「1デッキ30枚」のハーフ戦が主体となり、カードのワザも新しい物ばかり。以前通じた戦略のほとんどが通じず、代わりに今まで思いもよらなかったセオリーが「当たり前」になっている。

このワクワク感を例えるとするなら、1~3まで大好きだったドラクエがスーファミ登場の頃からやらなくなっていって、随分ゲームをやらない時を過ごした果てにたまたま通りかかったゲームショップの店頭でドラクエ8のデモを見た瞬間のような、、、
※ゴメン僕、「ゲームやらなかった期間」なんてないので、勝手な想像(いやむしろ妄想)です(^^;)
そんな感じだ。

今回は長男もほとんどの漢字が読めるようになっていたし、ルールの把握も出来る。常に対戦相手が家にいるというのはとても心地よい。
※余談だが、前回の時もかみさんにルールを教えつつ対戦はした。しかし「つい」キツいコンボをお見舞いしてしまったんだよねぇ。まぁ素人が陥りがちなワナとでも申しましょうか。ここは上手く相手に勝たせるなり、僅差の勝負にするなりして、「楽しさ」を訴求するところだったのに、、、青かったぜ>オレ。

デッキもスタートが同じならそれほど大差が付こうはずもなく、買うときは常に二人分で出費は痛かったけど、とても良いあんばいで拮抗した戦いが出来た。ポケモンカードは強さを志向していけばいくほど奥深さを見いだせる一方、買ったばかりのカードでも十分バランスの取れた戦いが出来るようにも作られている。ある意味裏技や隠しルートを知ってる人と初めてやった人、両方が楽しめるスーマリのようなものだ。

そしてそこそこカードも増え、楽しさが分かり掛けてきたある日、実家の近くのオモチャ屋で「公式戦」が定期的に行われていることを知る。既に人気は下火とも思えたポケモンカード。しかしそんなポケカでもしっかりと「好きで居続けている」ファンがいるのだ。僕は嬉しくなって長男と一緒に参加を決めた。

当日会場であるオモチャ屋の2階に集まったのは30人ほど。中にはスタッフもいるし、子供の付き添いの親もいるから実質20人弱が参加者だと思われる。

「結構人数集まるんですね」と僕

「今日は凄く多い方ですよ」と僕よりやや年上に見える男性が笑顔で答えてくれた。

レギュレーションは小学生以下と中学生以上に分かれ、それぞれでリーグ戦を組むやり方となった。僕の相手は高校1年くらいの男の子、何でも公式戦の為にわざわざ片道500円くらい払って電車で来ているという。他にも地元の人間はほとんどいなくて、結構遠路から車を乗り合いして来ていたり、「根本的に人口が少ないんだな」と感じさせた。

ここで軽く「公式戦」についても説明しておく。公式戦はショップが事務局と連携して行われるミニ大会で、対戦した勝敗や回数に応じてポイントが加算される。このポイントはしっかりと事務局に送られ、プレイヤー登録をしている人なら、これが溜まることでそこでしか手に入らないプロモーションカードを手に入れることが出来るというあんばいなのだ。

対戦が始まる前、軽く話をする。

「今日初めて息子以外の方と戦うんですよ」と僕

「そうなんですか!よろしくお願いしま~す」と彼。

背格好は160cmくらいのやせ型で、非常にはきはきした好青年。名前は「チャーリーと呼んで下さい(^^)」。でもある意味せっかちとも言えるその挙動は、そこはかとなく強さも感じさせる。回転の速さは思考回路の出来と無関係じゃないのだ。

「めちゃ強いんでしょうね?」と僕

「そんなことないですよ~」と彼。

「じゃあ試しに遊びで一回やってみますか?」

彼が提案してくれたので、様子うかがいも兼ねて僕らは一戦興じることにした。

テキパキと彼がカードを並べ、じゃんけん。あまりにテキパキ過ぎて既に気押される僕。個々のカードの性能もよく知らないから、ワザを繰り出されてもよく分からないまま試合が進行していく。

ここで極々軽くポケカのルールを説明する。

「3体ポケモンを倒されたら負け」以上。

僕は4ターンで3体倒されて負けた。要するに文字通り瞬殺された。

「ちょっと待って、みんなこんなに強いの?」

「今のはたまたまですよ」と笑顔の彼。

ホントにたまたまかよ!?不安を拭いきれないままリーグ戦は進行していく。一戦一戦積み重ねていくウチにいろんなことが見えてくる。僕の知らないカード、僕の知らないコンボ、デッキ内のバランス、、、。少しずつ僕は善戦するようになり、

最後の一人との戦いで、ついに僕は勝利を収める。

「やった!」

息子との戦いでは得られない楽しさと喜び。結局一番手強かったのは最初に遊びでやった一戦だった。対戦後「そのデッキなら○○を入れた方がいいよ」「○○は何としても手に入れたいね」等アドバイスもいくつか貰い、「ここは結構レベル高いですよ」とリップサービスとも本音とも取れる言葉を聞いて、僕はその場を後にする。長男も今ひとつ勘所を得ないまま戦いを終えたようだった。

それまでの戦いはあくまで「出来る範囲でがんばる」だった。しかしこうして明確な目標と指標が出来た以上、スタンスは大きく変わる。「もっと勝ちたい」。純粋だがお金の掛かるターゲット。僕はその夜から動き出した。



前回は店頭やニフティ、店頭をかけずり回って集めたカードも、今回は勢いインターネットを中心としたコレクションにシフトしていく。ヤフオクで大量にボックスを買い、それを元手に次々とトレードをしていった。
※僕が買った「ボックス」とは新しい「裏」になってからほぼ最初期のシリーズ。1袋に10枚入ってるカードが20パック入っている小箱が20箱。10×20×20=5000枚!?ゴメンちょっと数間違ってたかも(^^;)。それで4万円。

オモチャ屋の公式戦もいくつか経験し、時には車で1時間近く掛かるアピタの大会に参加したこともある。次の季節の「次世代ワールドホビーフェア」の会場ではいくつもの「知った顔」と会うことも出来たし、ポイントもぼちぼち溜まって勝率も五分五分くらいにはなってきた。

「○○さん(僕のこと)は成長著しいですねぇ」

といつものメンツに言われたときが一番嬉しかった。

時が過ぎ僕よりもむしろ長男がポケモンカードそのものに飽きてくる。まともに戦えるデッキはある程度僕が組んだものだったし、
※それも対戦した強い人のデッキを思いっきり参考にして。
自分で作った物ではほとんど戦いにならないレベルだったから、勢いモチベーションも下がってきてしまう。僕たち親子がおよそ半年の間燃えに燃えた「第二次ポケモンカードブーム」は終わりを告げた。そしてその一ヶ月後、僕らが溜めたポイントによって事務局から最初で最後のプロモーションカードが送られてきた。



話はこれで終わりではない。

僕ら親子はポケモンカードから離れてしまったが、当時のメンバーはしっかりとプレイをし続けていたようだった。各仲間うちでサイトを立ち上げ、当時は僕も何度か足を運んだりしていた。
半年経ったか一年経ったか。ある日、ふと思い立って昔の仲間のサイトを覗いてみたら、とんでもないことが書いてあった。

 「チャーリーが日本代表としてカリフォルニアで行われる世界大会に出場する」

笑顔で「そんなことないですよ~」と言った彼。彼はどうやら嘘つきだったらしい。

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コメント

カードのことは全く分からないのですが、ちょっとだけコメントしちゃいます(^^;
最後まで一気に読めました。とにかく「熱い」ですね。
特に小学生から、マネーパワーにまかせてレアカードを調達するあたりが・・・じゃなくて、最初に戦った相手が、世界大会にまで行ってしまうとは。
自分はこういう戦いは将棋でくらいしかないかなぁ。高校、大学とやっていたのですが、知らない相手とのバトルはなかなか熱いものです。
今じゃあネットで知らない相手とバトルしまくれる(将棋とかオセロとか・・に関しては。ヤフーゲームです。)良い時代です。しかし試合前の緊張感とかは顔を突き合わせてのバトルには敵わない・・・かな?

投稿: 竜駆 | 2006年3月13日 (月) 00時33分

僕、いつもは言わないんですけど、今回はあえて言わせて貰います。

「長文読んで下さってありがとうございます(^^)」

つかマジ長いですよね。二日で書きましたが、ホント最後まで何とか読み手を飽きさせないように飽きさせないようにって結構書き直したりしました。一気に読んで下さったとのこと、とても嬉しく思います。

ちなみにこの話、細かなミスを除いては100%真実なんですよ。チャーリーと最初に戦ったのも、彼が世界戦に臨んだのも。
※ちなみにチャーリーは結構かわいい彼女がいて、彼女もポケカをやってるんですが、正直カワイイ女の子と対戦するなんてそうそうないじゃないですか?なんかこう、「オレってジジイだなぁ」なんて(^^;)。つかあんだけ書いてまだ書きそびれたことを書くのかよっって感じですか?

将棋はもちろんオセロに関しては特に

「弱さに定評がある」

僕です(^^;)。これは軽く自慢ですが、今のかみさんと初めてオセロやったとき、最後僕の黒は1枚だけでした!凄い!そこまで弱いヤツも少ない!つか奇跡!?まぁ人には得手不得手がありますからね。とりあえず「クリスはオセロが弱い」ってことだけでも、今日は覚えて帰ってよぉ~。ってとこですね(^^;)。

投稿: クリス | 2006年3月13日 (月) 03時22分

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