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2006年3月14日 (火)

捕らぬ狸の皮算用の話

★今回の話は決して勧誘とかそういう話ではありません。むしろやって欲しくない気持ちもあります。ですからもし怪訝な印象を拭いきれない方は読まない方がいいかも知れません★

子供の頃、つか割と大人になっても「100万円あったら何に使う?」とか「1億円当たったらどうする?」みたいな話は楽しいもの。実際あり得ないと思いつつもひとときの大金持ちをイメージするだけで、なんだか幸せな気持ちになったりします。

さて、皆さんは「為替」って知ってます?僕自身この歳になるまでろくな知識もなく、「株」と似たようなもんくらいのイメージでした。それがつい3ヶ月ほど前ですかね、知り合いの方が「これは面白いからやった方がいいよ」なんて教えてくれたのです。

いつもならその手の話は全く聞き入れない自分なのですが、
※電話とか、切る速度はたぶん日本一早いと思う。もし営業やってらっしゃる方がいたらスゲェ気を悪くなさるかもしれませんが、まぁそういうセールストークで得した試しがないので何とぞご理解頂きたいとも思うのですが、「トルルルルル、こんにちは!、、ガシャ」。挨拶だけで切ったことあります。「この声は絶対味方じゃない」一体何様だよ、オレ。

閑話休題

そういつもなら聞かないのですが、その時の友人は以前ここで書いたことのある僕の理想の人。そして特に驚いたのが、その方の周囲でやってらっしゃる方の「勝率10割」という数字。

 10割ですよ!

10割というのは100%ということです。要するに知り合いで「損した人が一人もいない」という話を、僕が信頼出来る人が口にしているわけです。そりゃアマテラスだって岩戸から出てくるさ。思わず食い入るように話を聞く僕。

通常為替取引というのは、1ドル100円の時に10万円分買って、1ドルが110円になった時点で売ることで11万-10万=差額1万円を儲けるというもの。しかし、その時教えて貰った取引は「証拠金取引」というやつらしく、「リスクの部分だけ売り買いする」ものらしい。

※ここで念のためご注意。「詳しい人は温かい目で見て下さい」。僕からのお願いです(^^;)。

「リスクの部分だけ」とは、手元にある10万円で上下した分だけ買う感じ。先ほどの例で言えば、10万円で1ドル100円なら通常1000ドルしか買えないけど、1ドルあたり10円下がっても900ドル分が手元に残りますよね?でももしこれが10000ドル分買ったとしたらどうでしょう。10円下がる=1万×10円=10万円下がることになりますよね?10万円の元手でリスクの部分だけを買うというのは、この「10円下がったら10万円損する」リスクを買う、10000ドル分の「価値を買う」感じなのです。

さて、ここまではマイナス面を中心に書いてきましたが、これは逆から見れば1ドルが1円上がるだけで1万円儲かることを意味します。為替は株と比べて値の動きが不安定ですから、そこそこ低いときに買って、高いときに売れば、、、具体的に言えば「その値から10円下がらないだろう、と思えるような値段」で買えば、上がった分のハイリターン分だけ享受出来る、というわけ。

当然これは値動きが激しい通貨の方が旨みも面白みもあるわけで、僕に教えてくれた方は「英ポンド」と「豪ドル」を進めてくれました。

さて、先ほどはあくまで雰囲気を書いただけですが、実際はどの通貨も「1枚5万円」という買い方をします。ドルでもポンドでも「1枚5万円で1万ドル(ポンド)」。1ポンド200円が10円増えても1ドル100円が10円増えても同じ10万円の儲け。当然1ドルあたり5円下がるだけで元本はゼロになってしまいますから(正確には少し違うけどね)、このままでは非常にハイリスク過ぎます。特に英ポンドは一気に10円近く上がり下がりすることも珍しくない通貨なので余計にです。

ここで、ベースとなる元本と購入する枚数のバランス、という考え方が出てきます。5万円で1万ポンド買うから5円下がっただけでゲームオーバーになるのであって、これを15万円、25万円で1万ポンド買う買い方をすれば、「25万円の投資で1ポンドが1円上がっただけで1万円しか儲からない」けど、「1ポンドが25円下がるまで元本割れを起こさない」安全を買うことが出来ます。

さて、これで何が「捕らぬ狸の皮算用」なのか。ここまでのお話は正直わかりづらく面白くもなかったことでしょう。僕もここまでで面白さを伝えられたとはこれっぽっちも思っておりません。重要なのはここからです。

この1万ポンドの価値。専門用語で言うと「買いのポジション」というのですが、これを持っていることで「ポンドでの金利」が付くのです。当然1万ポンドに対して。

今日本の金利は年率いくつくらいなんでしょうか。はっきり言って0の下になお0が並ぶようなレベルだったように思います。しかしポンドは今、、、

 ごめんなさいそれも知りません(^^;

でも重要なのはその年利がいくらか、という部分ではなく、「5万円で1万ポンド(200万円」の価値を買うということは、金利も40倍になる、と言うことなのです。例えば1%だったとしても2万円の金利が5万円に対して付く。リスクを抑えて25万円で1枚購入していても金利は2万円ですが、それだとしても年利8%。今の日本では考えられません。そしてその金利、現実には何と4%以上だったりするのです。今の英ポンドは!

僕の教えて頂いた取引ではそこでの差額を日割り計算したものを「スワップポイント」という呼び名で呼んでいて、今英ポンド1枚ポジションを持っているだけで、1日当たり240円の利息が付くのです。

さて、こっから本番ですよ!

1日240円年間で87600円

30万円で2枚のポジションを購入するとゲームオーバーまでのリスクは「英ポンドが15円下がるまで」となり、もし仮に今205円の英ポンドが200円の時に買っていれば、185円に下がるまではゲームオーバーにならない。

ということは30万円はかなりローリスクで一年後47万5200円になる計算になる。

そしてここで増えた17万5200でもう一枚同じリスクで買い足すことが出来る。
※もちろん買う時は出来るだけポンドが値下がりしたときにすべきだが。

翌年3枚持って一年を過ごすと、

240*365*3+475200=73万8000円!

そしてそこで増えた262800円でもう一枚買い足すとその翌年は

240*365*4+738000=108万8400円!!

30万円の元本が僅か3年で108万に化けてしまうのである。それも割とローリスクで。

さてここまで書くと「そんなうまいこといくか!」と思われるでしょう。僕もそうでした。とりあえず不安定要素はこの3つ。

・ポンドが急落する15円以上
・ポンドの金利が急落する
・思うように値が下がらず、買いたいときに買えない。

そしてついでに手数料のことも書いておこう。手数料は「1枚あたり買って1000円、売って1000円の往復2000円」掛かる。5万円に対して2000円だから、まぁこちらはそれほど高い印象はないと思う。

一応会社の商品ではあるが、個人資産はとりあえずそれなりに信頼の置ける海外の銀行に預けてあるので、もし会社が潰れるような事態が発生しても、そこは守られるらしい。まぁ知り合いがかなり儲けてるし、一番最初に書いたように「やってもらおうと思って」書いているわけではないので、ここで無下に怪訝なリアクションはご勘弁願いたい。

さて、先ほどの計算、ローリスクで30万円が3年で108万円という話。あれはあれで面白いとは思いますが、これ、一応最初に始めるのに30万円必要なのです。いやそれが開設料金というわけではなくて、そこから始めるという30万円。さて思い出してみて下さい、1枚はいくらだったか・・・。そう5万円です。先ほど「5円下がったらゲームオーバー」と書いていましたが、実際は売り買いの微妙な誤差も含めて、「残金が25000円を切った時点で強制的に売られてゲームオーバーです。そう、最高にリスクを張るとどういう計算になるか。

30万円で英ポンドを6枚購入→購入価格より2.5円値下がりしたら元本がパー!

そのハイリスクは実際現実的ではありません。が、その非現実的な状況で買えるだけ買い足していくと30万円が、、、パラパラパラララララ・・・・

1年で82万円に
2年で220万!
3年で600万!!
4年で1637万!!!
5年で4463万!!!!
6年で1億2169万!!!!



そして20年後にはなんと!「56兆3807億5317万1200円」になるのでぇぇぇす!

 「ギガウイングかよぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!」

まぁそんなことはありえないワケですが、こういう話は昔から楽しかったなぁ、とね(^^)。

「KAWASE.xls」をダウンロード

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