聖飢魔IIライブ
FFで経験値を稼ぎながら昨日までにキャプチャしていた音楽番組を二つ続けて見る。一つはNHKの「地球デビュー20周年記念期間限定再結成聖飢魔IIライブ最終日」。そしてもう一つは密かにお気に入りの「僕らの音楽矢井田瞳×笑福亭鶴瓶」。
・・まずは聖飢魔IIから
僕はヘビーメタルを聞く人種ではない。彼らが鳴り物入りでデビューした頃も高校の教室で友達が騒いでいるのを「ふーん」と素知らぬ顔で聞いていた。ぶっちゃけ「蝋人形の館」を聞いてもさほどピンとこなかったのである。
まぁウルサイだけかな、
と。しかし働き始め、職場に有線放送が掛かっていると、曲は知らず知らずに耳に飛び込んでくるものである。
ああ、この声はいいね
別にそこで歌い手を意識したわけではない。ただ単純に伸びのある高音とメロディアスな曲調に「魅力」を感じたに過ぎない。その曲は聖飢魔IIの「WINNER」という曲だった。
以来そこはかとなく彼らを意識するようになり、何となくシングルを借りたりした。そこで常に思うのは、
デーモンは歌が上手い
ということ。人目をひく見た目や荒唐無稽な言動、ともすれば「ウルサイだけ」と一蹴されてしまいそうなジャンルでありながらも、彼の歌の上手さが否定される理由にはならない。単純に好みだったのかもしれないが、
もっと歌えばいいのに
と思ったもんである。
しかし聖飢魔IIは1999年に解散してしまう。まぁ好みの曲や歌があったところで市場からニーズが減っていけば続けていくのは難しいということなのだろう。しかたのないところだ。
そして先日キャプチャのテレビガイドにライブの文字を見つける。
とりあえず録っておくかな
そして今日それを見始めたときも、
つまんなかったら消そう
などとかなり後ろ向きなテンションだった。
しかしいざ見てみると僕はどんどん引き込まれていった。まず2曲目によもや僕の大好きな「WINNER」が掛かろうとは思いも寄らなかった。他にも手堅い「蝋人形の館」や、ファンなら常識なのだろうがレパートリーである「365歩のマーチ」には水前寺清子の姿まで。そして僕の好きだったもう一つの曲「BAD AGAIN」。
会場に詰めかけたファンには涙ぐむ者もあった。振り上げる拳は熱量を強く放ち、期間限定とは言え再結成された(ライブには元メンバーのゾッドとジェイルの姿も)あの日のままの聖飢魔IIに心酔していた。
この一体感は、、、この一体感がいいんだなっ!
デーモン以外のメンバーは一様に笑顔である。派手なメイクの裏側で、ライブをやる楽しさ、バンドの素晴らしさを今更ながら噛みしめているようだ。デーモンも今この時を永遠に刻むが如く透き通る声をホールに響かせる。
聖飢魔IIってやっぱオレが好きになっただけのことはあるな
一体何様だよっと思いつつ自分が大好きだった曲を今一度噛みしめてみた。
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