天野ゲーム博物館
今日は仕事が休みの土曜だったので、子供達と何処かに出かけようと画策。でも既に時計は10時半を回り、かみさんはまだ寝てるってぇ状況に置かれていると、そう遠くにも行かれめえ。こういうときこそネット検索。つか休日の使い方は主にネットで検索の今日この頃である。
「愛知県 博物館」
などで検索。適当なリンクリストを眺めていると、
「天野ゲーム博物館」なるものがヒット。何やら昔のゲームが現在でもプレイできる状態で保存してあるらしい。だがこういうものは得てして賞味期限が切れやすい。既に閉館している可能性もあるので、念のために電話を一本入れてみると・・・。
「はい天野ゲーム博物館です」
「今日はやってますか?」
「ああやってますよ」
「そちらは子供でも遊べるようなモノがありますかね?」
「お子さんはおいくつですか?」
「小学校1年と5年ですが」
「それはどうかな~」
この時多少の違和感を感じた。「ゲームなのに子供がNG?」。これは一体どういうことか。興味も増しつつ話を聞いていくと、どうやらこのオヤジさん、かなりの
「ゲームを愛する人」
であることが発覚。
「昔はどんなゲームをやっていたの?ウチは35歳から50歳の人しか入れないんだけど」
博物館という名前ではあるモノの、基本はゲームセンターである。実際100台近い筐体が置かれ、9割方稼働しているにはいるが、「素行不良」な輩は門前払いの様相。特にその中でも貴重な20台はガラス張りの隔離エリア内に収められ、そこは上記のような条件をクリアして、かつ、好きなゲームやリクエストを専用の用紙に記入、免許証も提示して店長に「会員」と認められなければプレイすることはおろか触れることも出来ないという。
僕が腹を立てたと思います?とんでもない。むしろ「意気に感ず」とはこのことで、昔の貴重なゲームを今なおプレイできるように維持するために、これほどの情熱をもってコンピュータゲームに接しているオヤジさんに正直胸が熱くなりましたよ。
「どんなゲームを知ってるの?」
こんなことをこんなオヤジに聞かれたら、もう止まりません。
「多分一番最初にやったのは両親に連れてってもらったホテルでやった『ポン』の偽物んだと思いますけど、実際それはホント昔の話で、ある程度物心ついてからなら、『ムーンクレスタ』や任天堂の『スペースファイアバード』、クイックスは移植よりも初代が一番やりましたし、『アルペンスキー』は子供でも結構ルールが簡単で思い入れがありますよね。っていうかそんな昔のゲームはないですよね?」
「そりゃあかなり詳しいねぇ。あんたならまず大丈夫だね。」
オヤジさんもかなり上機嫌である。
「いやね、ウチはホントに遠くから来て下さるんですよ、トライタワーもポシャっちゃったからたぶん日本でウチでしか出来ないゲームがかなりたくさんあるってんで、リクエストをもらって、みんなからたくさん溜まったら入れ替えるようにしてるんですよ、こないだも『フラワー』が入ったらぜひ連絡をくれ!ってお客さんがいてね、「1年くらい掛かるよ~」なんて返事をして、実際そのくらい経ってから連絡いれたら、有給とって泊まりで遊びに来てくれてねぇ」
などと饒舌ここに極まれり、な感じである。
早速車を飛ばして(と言ってもドライバーはかみさんなのだが)向かったところ、途中一本の携帯を入れたら入り口で待っててくれてんの!オヤジさんが雨の中を!
なんつーか普通のゲーセンじゃねぇな
店内は100台の筐体がトコロ狭しと並んでいるんだけど、昔の雰囲気っていうか「ヤニくさい暗い店内」なんだよね。「ああまだこんなゲーセンが生き残っていたんだなぁ」なんてシミジミ思った。
さっそくオヤジさんに会員申請用紙をもらって記入。やりたいゲームは
・ワイバーンF0
・アステロイド
・スターウォーズ
・スターブレイザー
・ミサイルコマンド
今はどれも入ってない。でも基板そのものは持っているという。ここでそれがウソかホントかはあまり問題じゃない。なぜならどっちにしても今はプレイできないのだから。
※でも「ワイバーンF0」の筐体を持ってるという話にはかなりというか、死ぬほど「やりてぇ!」って気になったね。実際特殊筐体だし出回りがそれほどあったとも思えない上に古いからね。でも他のも結局リクエストがないから店内に入らないってんだよね。ホント残念。
問題なく中に入れてもらっていくつかのタイトルの説明をしてもらった。こっちも伊達に「濃い部屋」を書いてるわけじゃないから、「ロストワールド2」ってだけで→ロストワールドコンパネ→あの操作系→CPSシステムであの操作系のタイトル→「アルティメットエコロジーか!」ってなもんさ。
そこ(隔離エリア)に置いてあったのは以下のタイトル。
・ガントレット
・アサルトプラス
・スペハリ(修理中)
・ダライアスII(2画面筐体)
・ダライアス(3画面筐体)
・ウォリアーブレイド(2画面筐体)
・ポントロン(修理中)
・クレイジークライマー
・初代インベーダー
・ゼビウス
・ロストワールド
・アルティメットエコロジー(後期出荷は通常レバーだったがこれはループレバー)
・ギャプラス
・ギャラガ88
・X-MENコナミ
・怒号層圏
ダライアスはしっかりボディソニックが体感出来たし、モニターもちゃんと見られて嬉しかったね。ガントレットやロストワールドはリアルタイムではほとんどプレイしたことがなかったんだけど、よもやこの歳でやれるとは思っていなかったのでかなり嬉しかった。つかレトロゲーが好きな人ならかなりイケル店だとは思うけど、条件の「35歳以上」ってのはさすがにちょっとハードルがきつすぎるかなぁとも思いました。
ちなみにその「隔離エリア」外は普通に遊べるゲーセンなので子供達もOK。ついでなのでソコに置いてあったタイトルも書いてみますと、、、(思い出せた限り)
・グラディウス1、2、3、4 ・怒首領蜂大往生 ・アルカノイド
・R-TYPEII ・達人王 ・テトリス ・出たなツインビー
・妖怪道中記 ・雷電III ・鋳薔薇 ・Gダライアス ・ハングオン(ライド)
・セクションZ ・カダッシュ ・プラスアルファ ・スターフォース
・モンスターランド ・オーダイン ・ドラゴンバスター
・源平討魔伝 ・セクシーパロディウス ・パロディウスだ
・メトロクロス ・バース ・ウィロー ・D&Dシャドーオーバーミスタラ
・大魔界村 ・ブラックドラゴン ・ダライアス外伝
・レイフォース ・ワルキューレの伝説 ・パックマニア
・マッピー ・テトリス ・ガントレットダークレガシー(専用筐体)
他対戦格闘とネオジオ筐体
※「雰囲気が悪くなるから」という理由で麻雀は一台もなし。
グラディウスなんてやっぱゲーセンでやるのがいいなぁとスゲェ実感しましたし、ホント久々に見たよ!ってタイトルがたくさんありましたね。でも基本はリクエストシステムなので、みんなが知らないようなのは店内に入ってこない。基板自体はかなり持ってるようでしたが、あのやり方だとホント管理が大変だろうとは思いましたね。奥さんと二人えらく歓迎してくれて、
※他にもお客さんはいたんだけど。
また来たいかもと思いましたよ(^^)。80年代のアーケードゲームが好きな方限定でオススメ度★★★★★ですね。ホント「懐かしい風景」でした。
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コメント
おーそんな、場所が存在していたんですか
博物館といえば、西小山に行った事あるぐらいですね
トライは、経営方針がアレなんで、しょうがないですが
もったいないですよね
個人的には、ノーティーボーイ(ジャレコ)と、
ファンタジー(新日本企画)をまたやりたいなー
投稿: ksn | 2006年5月14日 (日) 00時06分
自分的にはタイムリーなネタですね。
来月、都合がつけば友人といっしょに行ってみようと思っていたんですよ。
会員になれる資格が、自分には果たしてあるのだろうか・・・。
また、新たなる挑戦が始まったりして。
投稿: ぴちょんくん | 2006年5月14日 (日) 09時28分
ばんわです>KSNさん、ぴちょんくん。コメントどもです。
イントロクイズでの密なコミュニケの後だと、妙に親しさを
感じてしまったりするのは、僕だけでしょうかね(笑。
>KSNさん
どちらのタイトルも聞いたことがある程度でした(^^;)。調べてみたら全然見たこともナシ。つかザ・ベストゲームでも写真がのっていなかったようなマイナータイトルですよね?さすがにシブいとこを突きますねぇ(^^)。
>ぴちょんくん
過度な期待をしなければ、というか趣味と年代の合う友人とならば5000円くらい使う覚悟でかなり楽しめるはず。ちなみに前回行ったときは、家族4人で3500円くらいつかいましたが、僕が一番使いませんでした(^^;)。正直娘と同じ時間を共有するのはさすがにきつかったですね。お金使いすぎるので(^^;)。
投稿: クリス | 2006年5月15日 (月) 22時14分