ヤフオクエルメス
僕はガンプラのヤフオクを「入札件数の多い順」でお気に入りに入れている。まぁ中には1000円にも満たない価格で入札50以上なんてのもないではないが、概ね人気のあるものがどういうものなのかわかって興味深い。あとはまぁ価格の高い順にして入札が入ってるものだけを覗いてみたりもする。
最近、と言ってよいかわからないがG-SYSTEMという海外?のディーラーが流しているビッグスケールのガンダムガレキなんかは、正直かなりかっこいいものも多い。ぶっちゃけ
「積みプラ」
する前提であれば、箱や付属CDロムに気合いを入れて、
「作った気」
にさせる高額ハイクオリティ商品というのは、アリだと思う。実際5万も6万もするヤツを気軽に作るわけにもいかないしね。
他に高額品というと、イベント限定ものや、絶版ものなんかも挙げられる。メッキ仕様のガンプラは僕らが小学生の頃から何体か存在していたけど、最近は割と頻繁に見かけるようになった。プラ枠との接点にキズが残るから、実際に綺麗に(メッキのまま)仕上げるのはかなり難しいっていうかぶっちゃけほとんどムリなんだけど、それでも
「作ったとき」
をイメージして心は動くものなんだろうと思う。
大物やレアもの以外となれば、当然のごとく「上手く作ったモノ」が高額品として挙げられる。中にはホントに雑誌に載っていた作例とか、
※つかそういうプロ作品に一切入札が入らないのを見ると、逆に悲しくなるので、そういう作品を出品する人はあえて低価格からスタートして欲しいなぁとも思うけど、本人次第でしょうかね(^^;)。
純粋に趣味でかなり時間を掛けて作っている人、もちろん中にはソレで食べている人もいるから、ある意味技術は昔よりかなり向上しているんだろうとも思う。
最近のガンプラ作例のハヤリと言えばやはり
「綺麗なエッジと綺麗な塗装。そして人気のアイテム」
この三つ。いくら綺麗に塗ってあるように見えても、それがザンジバルやルッグンではそうは伸びまい。ガンダムでもVガンダムやZZよりは初代やニューガンダム。今ならそれ以上にSEEDディスティニー系は出来が甘くてもかなり伸びるみたい。
その中でやはり技術に特に差が出るなぁと感じるのは「エッジ」の立て方。僕はそんなハイレベルな技術は全く持ち合わせていないので、どうすればそうなるのか見当もつかないが、パッと見「1/60?」と思えるような精密度を持って仕上げてあるMG(1/100)作品はやはり普通に塗った物よりも伸びるし、実際技術、制作期間などもかなり掛かるんだろうと思う。
←このオリジナルMSの陸戦ジムなんかはその点「スゲェエッジ!」と言いたくなるほど丁寧に仕上げてあるなぁと思ったけど、やっぱ「アイテム」的に弱いのか思いの外伸びていない様子。もちろんこういう独自性の強い作品は本人が思う存分楽しんで作っているとも思うから、
※写真も綺麗すぎるほど綺麗に残っているし。
何も問題はないのかも知れないけどね。
余談だけど、実際凄くたくさんプラモを作る人ってのは、全部が全部ディスプレイしておけるわけないわけで、箱の中にしまいこんで二度と見なくなる可能性をはらむくらいなら最初から「売る目的」ってのもやっぱアリだと思うんだよね。実際これだけ綺麗に写真が撮れてれば別に思い出としてきっちり残るわけだし・・・。
閑話休題
しかしそんな中にあって、←このエルメスはいろんな意味でグッと来た。1/550のバンダイプラモを改造塗装しただけのものなんだけど、パッと見それほどエッジが立っているわけじゃないし、かっこいいけど趣味が出過ぎてるかなぁとも感じた。でも解説読んでビックリ。
全部筆塗り
いいじゃないの!(^^)。昨今の高額ガンプラ作例と言えば、特にイレギュラーな小さな物を除いて100%と言っていいくらいエアブラシ作例。それもそのほとんどは原作忠実な色パターンで、遊び色があると言ってもごくごく小さなディティールに凝る程度。それなのに、僕が見た段階で、
94入札!
スゲェ人気。もともと基本プロポーションに難があるようなキットじゃなかったし、改造してあるメッシュの部分や個々のパーツのディティールアップなんかもイカスんだけど、そうは言っても所詮は定価300円の懐かしのガンプラ。今じゃぁ手に入らないのかも知れないけど、よもやそれが、
10万円!
までいくとは、思いも寄りませんでしたよあたしゃ(笑。開始価格は1000円。まぁ普通ですよね。それがこんなにみんなの注目を集めたんですから、なんだか嬉しくなってしまいましたし、
「僕も作ってみよっかな・・・」
などと分不相応な欲も出てきたりして(^^;)。筆塗りでも可能性はゼロじゃないってこと、オリジナルカラーでもニーズがあるってこと、そして元の定価は全く関係ないということ・・・。
何となく「いい夢」見させてもらいました(^^)。
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