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2006年5月12日 (金)

テトリスDS

先日の子供の日にお袋から子供へ、とお小遣いをもらい、ケロロとテトリスを買ったという話は以前も書いた。ケロロの方は正直「悪しきバンダイ」の臭いが消えず、作品の持つ魅力を本当に具現化しているのか疑念が拭えなかったので、未だ触れてもいない。一方テトリスと言えば古くはPC8801、アーケード、GB、FC、そして香港で買ってきたメガドライブ版とかなりの年月苦楽を共にしてきたタイトル。もちろんそれは好きだからこそではあるのだが、正直システムそのものに飽きが来始めている点も否めない。事実GBC版はスルーしてしまったし。

しかし今回のDS版たるや、購入前からかなりの作り込みを感じさせた。タッチペンを使ったインターフェイスだけなら想像に難くないが、それ以外にも、、、

・スタンダード
 いわゆる普通のテトリス、でもその中には「マラソン(エンドレス)」「ステージクリア」「VSCOM」と三つのプレイスタイルを提案。今回はブロックが地面に着いてから固まるまでの時間が「大幅に」延長されており、ボタン連打で「でっぱり」を乗り越えたり、天上間際での攻防もかなり熱いものになっている。また「次に落ちてくるブロック」も、なんと6つ先まで表示。難度が下がると同時に戦略性も増している。

地味なところでは、グランドマスターで導入された「着地点表示」もほぼ全てのモードで採用されており、十字キーの操作性に難があると言われた初代DSでも問題なく楽しめるレベルに昇華されている。ちなみにスタンダードモードのメインBGMはスーパーマリオ。耳障りの良いまさにスタンダードナンバーに乗せて気持ちよくブロックを消していく感覚は、懐かしさよりむしろ気持ちよさが先に立つだろう。

・キャッチ
 メトロイドのBGMと世界観をフィーチャーした新モード。言葉にすると非常に難しいが、上から飛来するブロックを回転、移動させることが出来ない代わりに、「受け皿」を回転、移動させて「カタマリ」を作っていく。カタマリに「隙間のない4×4」の集合体が出来た時点で一定範囲の爆発が起こり、周囲のブロックや「メトロイド」をやっつけるというもの。途中敵にブロックを当てたり、カタマリに合体させずに下まで落としてしまったりすると「HP」が減っていき、ゼロになるとゲームオーバー。なかなかに熱い新テトリス。

・パズル
 どの設問も規定のブロックで「全てのブロックを消す」問題。問題数はたっぷり過ぎる200問。これをクリアするだけでも50時間くらい遊べそう。ハードな内容に似合わず世界観は「ヨッシーのクッキー」。ある意味「女の子向け」を意識したモードかも。

・ミッション
 パズルモードほど難しくない問題をどんどんクリアしながら進むモード。中には「テトリスを決めろ」とか「凸ブロックで2ライン消しをしろ」、「一定時間内に6ライン消せ」など様々。問題クリアで一定ラインベースが下がるが、問題には制限時間もあるので、かなり緊張感がある。世界観はゼルダ。とってもイイ感じだ。

・プッシュ
 非常に変わったモード。イメージとしては「アメリカンフットボール」。と言っても僕自身ルールに全く疎いので単なるイメージなのだが、上側のプレイヤーと下側のプレイヤーでブロックを押し合う。一度に大量に消せばそのカタマリは敵陣に大きく移動し、最終防衛ラインを割ってしまった方が負け。このモードの面白いところは何と言ってもお互いがテトリスを決めようとすると「そこに完全な溝が出来てしまう」点。当然足場がなければ貫通してテト棒を無駄使いしてしまう。かといって安易にふさげばソコにテト棒を決めウチされて思いっきり攻め込まれる。高さ3のブロックの使い方がキモになるかなり戦略性の高いモード。BGMと世界観はドンキーコング。

・そしてタッチペンを使ったモード「タッチ」。

当初のイメージではタッチペンを使って高速プレイする「スタンダード」テトリスをイメージしていたが、かなり違っていて、むしろ思考型と言えるモード。20画面分くらい詰まれたブロックを左右に動かしたり回転させたりして、一番上に置かれた2×2のブロックを地面に落とす。難度が上がると回転させられなくなり、よりパズル色が上がる。

タッチにも通常の「タワー」モードと「パズル」モードがあり、パズルモードは出された問題をクリアする形。そこはかとなく「ソロモン2」や「バベル」のような印象を持ったが、「テトリス=アクション」だけではない骨太の思考パズルとなっているようだ。世界観はバルーンファイト。BGMのバルーントリップもまた、マリオ同様懐かしいというより心地よい。

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開始直後の印象だけで言えば、正直タッチペンの使い方に物足りなさを感じたが、一通りプレイしていくウチにその奥深さに気付き始めた。ぶっちゃけて言えばこのサービス精神は「メテオスの桜井節」とも言えるが、これまで培ってきた任天堂の優良コンテンツを非常に上手くフィーチャーすることでプレイヤーに絶大なるモチベーションを与えることに成功しているのである。そしてそれにおごらない各モードの作り込み。

もし「脳を鍛える・・・」でDSを買った層が2本目、もしくは3本目にたまたまこのソフトを買ったとしても、よほどのことがない限り絶望することはあるまい。それだけ手広にいろんなゲーム性をカバーしているし、個々の遊び方の説明も親切丁寧。

 大切なのは爆発的に増えたユーザーを逃がさない事

それを知っているからこそ、ここまで丁寧に仕上げてきたのだろうと思う。下衆な勘ぐりだが「脳を鍛える・・」の制作に掛かったコストと「テトリスDS」に掛かったコストでは10倍以上の開きがあるんじゃないかと思った。それほどまでに気合いが入っているのだ。★★★☆。

※ちなみに対戦も「スタンダード」「ミッション」「プッシュ」でカバー。アイテムの有無も設定出来、上画面には相手の状況も完全表示。まことにソツがない作りなのだ。

PS.イントロクイズ結果発表しばらくお待ち下さいませ。テンションが上がらないと書けないんです(^^;。ごめんね~。

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