つよきす~その後~
★昼飯の時に書いてたから全然ワールドカップのことなんざ触れてないよ。つかやってたのもついさっき知ったばっかだし。つかつかそれって日本人としてどうよ?まぁ一応NO問題とさせてくり・・・(ちょっと反省)★
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何も言わないからすっかり飽きてるかってぇとそんなことは全くなかったりして。ソフト自体は以前書いたとおり選択肢のほとんどないデジタルコミックであるからして、普通は何度も楽しめるたぐいのモンじゃない。しかしまぁ好きな映画は何度も見たくなるのと同様に、ふと気付けばお気に入りのシーンを再度プレイしていたりする始末。大丈夫か36歳?
それだけ傾注していると当然今やってるPC版以外のソースが恋しくなるもの。フラフラとゲームショップに立ち寄りPS2版の在庫ゼロを確認したり、ネットで感想やらなんやらに目を通したり。勢いで他のエロゲーをその筋の友人に貸してもらったりもしたけど、なんつか
男の声優が格段に落ちる!
ので、やはり僕の中のつよきすの牙城は崩れず。つか冷静に考えればつよきすとて女性も男性もいわゆる「アニメ声」ではあるのだけども、まぁ脚本との相性の良さはハンパなアニメ・ゲームの及ぶところではない。
なので今は割と自分の気に入ったセリフをじっくり聞き直したりしているわけです。まぁソレって言うのは他のアニメでもやるんですけどね僕の場合。繰り返し繰り返しその部分だけを聞きまくる。なんつか「魂の叫び」みたいなもんですよね。名台詞というのは。
※比較的最近では、ブログでも書いたけどFFアドベントチルドレンのクラウド「アンタには言いたくないね!」が大ヒットでした。惚れた。
さてそれ以外ではというと、行動半径内にある一番大きな本屋でつよきす絡みの書籍を物色。なんだかよくわかんない時計が付録に付いたPS2版大特集号もスッゴク食指をそそられたのだけども、いざ買うかどうかという段になって及び腰。
「この腰抜けがぁ!!」
と特定しないアニメキャラに罵声を浴びせられつつレジまで持って行けませんでした。オレってばヘタレ。←あああっっっぅt、こんなところにも知らず知らずのうちにエロゲー用語が!かなり浸食されてますね実際。結局、
「ま、いっか」
と、後ろ髪を引かれながらもその店をあとにしようか、、、、と思ったけどやっぱりUターン。未練が残るくらいなら最初からブツを探しにくるかっ!と今度はレジのおねーさんに、、、
こういうとき人間はその器の大きさを試されるという・・・。どんなタイトルだろうと客であるからして明確にかつスムーズに相手に伝える権利がある。恥ずかしい気持ちに押しつぶされ、ゴニョゴニョと何を言ってるのかわからないと思われたら負けだ。とりあえずこちらは自力でかなりしっかり探した。それでも東海地方で一、二を争う巨大な書店である。僕の知らないところにひっそりとたたずんでいるかも知れないじゃないか。意を決して僕は叫んだのだっ!
「つよきす絡みの小説ありますか?」
「え?」
あっさり聞き直される(激涙)。時間を掛けフルに充填した波動砲が外されたのだ。いやいやここでヤケになってしまっては相手の思うつぼだ。ここは冷静にリピートワンスモーである。
「つよきす絡みの小説ありますか?」
「つよ・・きす、、ですか?」
「はい」
オレはやった。36歳にしてエロゲー関係の書籍の場所をレジで聞くのがこれほどキツいとは正直思わなかったね。正直手のひら汗でベットリだし。若かりし頃
「ときめきメモリアルありますくわっ!!!」
と叫んだのも遙かな昔というところか。
レジの向こう側でおねーさんがキーを叩き、ほどなくして案内される・・・。が最初に案内されたところは、先ほど自分で目をサラのようにして探したところだ。見つかるはずもあるまい。
一瞥してターゲットがないと知るとおねーさんは踵を返し店内最奥へと向かう。
「むむ、こちらはオレ様の索敵を逃れているエリアだぜ・・・(心の中で言う。いわゆる独り言を黙読)」
果たしてつよきす小説は「アダルト」コーナーにあった。しかも7冊でている内の6冊があり、全てがフェイスアウト。
※「フェイスアウト」とはディスプレイ専門用語。つっても字面からイメージ出来ると思うけど、要するに「背表紙」が見えるようがその他大勢扱いではなく、表紙が見えるような陳列を指す。ちなみに衣料品での対義語は「スリーブアウト」。袖が見えるか顔が見えるかってことだね。さすがPS2版が発売されて温度が熱いだけのことはありますな。
つか実際は自分が買おうと思っていたブツがまさにそこにない1冊だったのだが、せっかくなので3冊をチョイスし、少々鮮度が落ちたファミ通と一緒にレジへ。
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とりあえず自分は「なごみん萌え」なので、って大丈夫か!?36歳でエロゲーのキャラに萌えて大丈夫なのか!?つかそもそも「萌え」って書くこと自体大丈夫じゃないんじゃないか?とりあえず話が進まないので多分に問題を含みつつスルー。ああ途中だった。以下はそんな椰子なごみメインのもの中心。
・パラダイム版
PC版ほぼそのままの展開。セリフも9割がたそのままで状況説明が加わってる感じ。挿絵もPCのモノクロ取り込みなので、良く言えば場所を選ばずシーンの回想が出来るが、悪く言えば本からは声がしないし、顔絵が変わったりしないので物足りない。僕みたいにPC版のセリフを覚えに掛かってるレベルのプレイヤーにはあんまし価値がない。★★。
・アナザーストーリー版
挿絵も文章も別の人なので、原作リスペクトが絶大な人間(例えば僕)には正直「パラレルワールド」的な違和感がある。セリフはそんなに多くなくて、主にエロ描写。それもツンの時間がほとんどないとなれば、ぶっちゃけ単なるエロ小説である。ゲームではM寄りのなごみんのSっぽい一面を見ることが出来るが、個人的には違和感が消えなかったな。あくまで異世界として。★★☆。
・番外編2
ホントは2ではなく1が欲しかったのだが品切れ中。しかし3冊の中では一番面白い感じ(まだ序盤しか読んでないので)。上の2冊がほぼレオとなごみんしか出てこないのに対して、キャラクター総登場でつよきすの最たる魅力である掛け合いが楽しめる。個々のメンバーのセリフも完璧ではないものの違和感はほとんどなく(強いて言えばよっぴーに甘さを感じたかな)、カットもむしろ全く似せていない分素直に受け入れられた。
ただ、「・・・と○○が言った」的な状況説明がほとんどないままにセリフが箇条書きされているシーンが頻出するので、かなり集中して「誰が言っている」のかを嗅ぎ取り続けないと、簡単に置いてけぼりになる。セリフ自体の完成度はまぁまぁ高いので声が聞こえ、絵が見えるようになれば、間違いなく楽しめると思う。でも短編集なので他の話は何とも言えないけどね。★★★☆。
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正直そろそろ始まるっぽいテレビアニメの方は全くキャラのイメージも違うし、監督も原作をプレイしてないらしいし、キャストもほとんど違うので全然魅力はない感じ。
他のエロゲーをいくつか触ってみても、つよきすほど惹かれないというかやっぱたまたま自分の嗜好にフィットする作品に巡り会えたんだなぁと実感した次第。なんつーか
「泣きたいワケじゃない」
んだよね。遙か昔ToHeartをやったときは、そりゃもう泣けまくったんだけど、今じゃあもう一回やるかって言うと答えはNOだからね。重要なのは居心地の良さであって、達成感や感動じゃない。前から書いてるけど、
グルーブ感のある文章
は僕、大好きですからね。それに加えて、
プロの語り口
がつよきすの大きな魅力だと思うわけで。変な言い方だけど、「勉強になる」って思いましたから。マジで。
セリフっていうのはディレクター、脚本家の頭の中に理想があるわけじゃないですか。文章として生み出された時点では正直完全なキャラ付けが行われていないこともあるだろうけど、絶対「正解が存在するもの」だと思うんだよね。
例えばそれは僕らが普通に漫画や小説を読んでいるときでも、漠然と頭の中で浮かんでは消えているものなんだけども、キャラクターに対する愛着が深ければ深いほど、キャストが当てられて「肉声」となったときに「○か×か」の判断が生まれる。
それは声質そのものの場合もあるし、読み方の場合もあるんだけど、この「読み方」が自分の描いたイメージより以上の完成度をもって表現されていたりすると、「ああ、これはこう読むんだなぁ」と感心するわけです。それがとどのつまり「学ぶ」ことだったりして、前述のゲームノベル以外でもスキルを活かせるケースがあったりするわけです。
僕はこの登場人物の中で、特によっぴーのしゃべりが好きなのですが、彼女の声は本当に上手い。よく彼女をして「怖い」と称されるのは、ほぼしゃべりの巧さに起因すると思うのです。なごみんは好きだけど、正直ツンとデレの落差を完全に吸収しきれていないというか、「それぞれ別々の人間」とそて演じているに過ぎない感があります。エリーや乙女先輩、カニなんかは別段二面性があるわけじゃないからシンクロ度が高ければそれでさほど問題ないのですが、よっぴーに関してだけは、かなりディレクターに求められているものが「高い」感じがするのです。要するに難しい役。
全エンディングを見たあとでキャストのサービスボイスが聞けるのですが、その中でもよっぴー役の草柳さんだけが特に役になりきる難しさみたいなことを吐露していたように思います。
声優さんていうのはそもそもプロなわけですから、ともすれば当たり前なのかもしれませんが、「泣き声」というのはやっぱり上手いなぁと感じました。「えーん」などという今時小学生でも使わないような脚本や演技は当然論外ですが、実際問題私生活でもメソメソとかウルウルする以上の「大人の泣き声」を聞く機会なんてはっきり言って皆無だと思うんですよね。叫ぶでもなくほえるでもなく。
ぶっちゃけエロゲーですから「あえぎ声」も相当数入ってるのですが、こっちはいくらでもソースがあるし、正直どうということはないです。でもこのよっぴーの泣き声だけは、個人的に一聴の価値があると思います。まぁひいき目も多分に入ってるとは思いますけどね。
※ひいき目ついでに書き足すと、よっぴーはおわかりいただけているとは思いますが、すごく表裏のある人間なんです。彼女のシナリオやエリーの分岐ルートでこそその正体が明かされるわけですが、他のシナリオでもところどころ彼女の「黒い」部分は見え隠れしてるんですね。だから一通り終えたあとでもう一度よっぴーに注目してセリフを聞き直すと、より彼女(草柳さん)の演技の巧さが見えてくるかなぁとも思いますヨ。
※念のため申し上げますが、「リアリティ」があることが巧いわけじゃないですからね。
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コメント
こんばんわー、BlueTasuです。
なかなか良い物をオススメしていただきました。
気になっているようなので、一言だけ言わせて貰います。
つよきす、楽しいですよ。
あとはブログのネタにするつもりなので言えませんが(せこいなぁ)楽しんでますよ。
まぁクリスさんほどではないと確信できますけどね!
私は絶対そういう本は買わないと思うし、つか、むしろ買ったら見つかる可能性が跳ね上がっちゃいますし。
つか、F5キーを押すと別ゲーム画面になるという心配りが憎いですな。
あの機能が遺憾なく発揮されていますよ。
閑話休題。
そーいえばこの間、私のブログのコメントのほうでちょこっと話題になった、クロスチャンネルというゲームのことを友人に聞いてみたところ、笑えるし楽しい、とのことでした。
チケさんに代わってコメント返しておきますね。
投稿: BlueTasu | 2006年6月14日 (水) 01時45分
どもですBlueTasuさん、クリスです。
どの程度プレイして下さっているのかはブログを楽しみにさせていただくとして、とりあえず(リップサービスも何割かあるかとは思いますが(^^;)楽しんで下さっているとのこと、正直胸をなで下ろしています。
エロゲーというのはその人のいわゆるゲームの嗜好とは全く別の価値観が表面化するものだと思うんです。例えばキャラクター一つとっても、ゲームの中だったら所詮は自分が動かす記号であって「自分に補足される」抜け殻的な存在だったりするのだけど、エロゲーの場合はヘタするとこちらに浸食してくるというか、「主人公がモテる=自分の幸せ」という感覚や、真逆の「主人公が幸せ→んなわけあるかっ!」という距離感を産んでしまったり。
だから育った環境的に僕みたいな「うる星やつら」どっぷりなアニメオタク人生の人間より「リアルにアグレッシブ(らしい)な姉貴」をお持ちのBlueTasuさんとはなかなか共有しづらい懸念もありました。
でも、それでも面白いと思った!
からこそ、少しでも多くの方の目に触れることを期待してブログで熱弁を振るったわけですけどね(^^;)。
とりあえず自由な環境で出来ないのが凄くお労(いたわ)しいですが、少なくとも内容的には全然疲れないタイプのゲームですから(^^;)、いろんなキャラの質の高いセリフに触れて欲しいなぁと思います。
PS.クロスチャンネル情報サンクスです。実はつよきすのあとギャルゲーに詳しい友人から1、2本借りてやってるところだったりするのですが、正直つよきすほどのインパクトはありませんね。これは多分僕がこのつよきすの中で評価しているポイントと、他のギャルゲー、エロゲープレイヤーがゲームに求めるポイントのズレから来るモノじゃないかなぁと思ったり思わなかったりです。
ですので(傲るつもりはありませんが)、僕的にはBlueTasuさんにオススメ出来るギャルゲーは今のところつよきすのみかなぁというのが本音だったりしますね。
※完全な姉ゲーであるところのつよきすの前のきゃんでぃそふとの作品なんかは、もってのほかですね(^^;)。
投稿: クリス | 2006年6月14日 (水) 23時45分