ホタルを見た
我が家では毎年必ずホタルを見に行く。と言っても別にそう大層なものではなく、車で1時間程度のドライブだ。目的はとにかく「一匹でも見られればOK」というユルいものなので、どうだろうこの10年くらいは間断なく続けている。それなりにたくさん見られることもあるし、辛うじて2、3匹視認出来ただけの年もある。すぐ間近を飛んでいく時もあれば、20m以上先にかすかに光が漂っているだけのこともある。
別にウチの近所は有名なホタルスポットというわけでもない。まぁ看板に「ホタルの里」みたいなことが書かれているところもないではないが、日本中探せばきっともっとたくさんのホタルに囲まれ、煌めくような舞が見られるところもあろうとは思う。だが、まぁそういうところはお客さんも多いだろうし、わざわざ遠路はるばるというのもなんだか(僕には)違う様にも思う。これはこれでいいのだ。
今日はそんなホタルを毎年見ていた僕が、二つの初体験をした日となった。
一つは、ホタルに触れたこと。今までは何となく触っちゃダメなような気がして、手の届くところにいても見るだけに止(とど)めていたのだが、今日は何となくソッと捕まえてみたくなって。手に平に収めてみた。
きっともっとずっと小さな物心つかない頃になら、こうやってホタルを捕まえたこともあったのだろうけど、自分で車を運転するようになって、手に平の中にほのかな光を抱いたのは初めてだった。なんつか「カワイイ」感じ。弱々しいというよりは、清々しいというか、決して力強いわけじゃないんだけど、子供達と一緒にとても優しい気持ちになった。
そしてもう一つ。これはホタルとは全く関係がないのだけれど、初めて野生の鹿を見た。車で帰る途中の山道を、唐突に鹿が目の前を横断したのだ。かみさんが「鹿だ!」と叫ぶのですぐさま視点を移すと、そこには紛れもない野生の鹿が。つか鹿自体中学の修学旅行先の奈良で見て以来なのに、ネイチャーでワイルドで野良猫ならぬ野良鹿である。結構ビックリ。つか冷静に考えると野生動物って自分ほとんど見たことがないんだよね。かみさんは毎年のこのホタルドライブで「猿」だの「イノシシ」だのを見てるらしいけど、自分はせいぜい「リス」か「タヌキ」止まり。なんつか別に動物にコダワリがある方じゃないとは思うけど、こういう経験は嫌いじゃないなって思いましたヨ。
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コメント
こんばんわ、田舎モンのBlueTasuです。
うちは田舎ですのでホタルはそこらへんに みょんみょん 飛んでます。
ありがたみまったくないですね。
でも普段見ない、それも自然のものを見る、という経験はきっと大きくなったときの財産になると思いますよ。
ぜひとも以降も続けて欲しいですね。
でも最近ホタルの数が減ったように思います……。
光回線がきたりと、もう田舎とは言えなくなっているような気がしますしね。
鹿もそうですが、イノシシ、ときには熊なんかもでるうちの近所ですが……。
投稿: BlueTasu | 2006年7月 1日 (土) 00時24分
クマはスゲェなぁ(^^;)。がまず一声。つかマジ怖いですね。会いたくないです。つか田舎って行ったことがないわけじゃないけど、絶対そこに住んでる人と行った人じゃ見えるモノが違うんだろうなぁって思いますね。僕らから見て綺麗なモノや価値のあるものがさほどでもなかったり、逆に僕らが全く知らないような素敵なモノを知っていたり。
深夜の大阪、心斎橋筋をとぼとぼと一人で問屋まで歩いていた時期があるのですが、
※7時開店に4時から並ぶため。
酔っぱらいや浮浪者とともに体長20cm以上のドブネズミを見た時は、「知らない方がいいこともある」と思ったモンです(^^;。
投稿: クリス | 2006年7月 1日 (土) 01時21分