何が「最終回」なのかよくわかんないですけど、とりあえずメインであるところの2カ所に関しては詳細にレビューしてしまったので、今日は旅行の話をざっくりとバッサリと最初から最後まで通しで書いてみたいと思います。つかこういう「旅行記」的なものはそもそも僕自身ほとんど読まないので、なんつか的はずれな話になってしまってるかもしれませんけど。
当日は朝8時出発。高速を使ってまずは滋賀を目指す。一応朝イチで入る方がいいだろうという時雨殿は二日目とし、まずは宿泊地周辺の行楽スポットへ、というわけだ。
最初に訪れたのは彦根城。ドラマの撮影にも使われたりするその城は本丸そのものは小さめながら、周囲の庭園がなかなかに素晴らしく、風のある夏の夕暮れとかならかなり雰囲気がありそうな場所。つか僕はぶっちゃけ前日から首の筋を違えて、痛くて痛くて泣きそうなほどだったので、車の中でもバックシートでダウンしていたのだ。だから「着いたよ~」と言われて起きてみたらそこはすでに彦根城。かみさんワープ完了である。
降りてみると意外にも僕は既視感に襲われた。つか友達が免許取り立ての頃、目的もなく夜間車を走らせて来たことがある場所だった。こういう思い出ってのは誰しもあるかとは思うけど、さすがに深夜1時2時に城内に入れるわけもなく、美しい庭園も見えるわけもなく、ただただ「彦根城の駐車場」という映像だけが脳裏に焼き付いていたのだ。
天気はほぼ快晴で、風もあり、とても心地よく城内へ上っていく。丘と山の中間くらいの高さの上に建つ城は小振りだが、石畳や木々の木漏れ日がいい感じに降り注いでいて景色は悪くない。と言っても意気揚々と上っていたのは最初の5歩くらいで、すぐ「疲れたもう死ぬ」ではあったのだが。
結局ひぃひぃ言いながら天守閣まで上って景色を堪能後、別ルートで山を下り、玄宮苑だったかな、いや全然違うかも知れないけど結構広い庭を散策。子供がいるからままならないが、ホントはこういう庭はベンチとかでボーっと昼寝するのがかなり贅沢なんだよね。
で、庭の出口辺りまで来て飲み物でも買おうかとサイフに手を、伸ばし、、、「ない!」。
いつもはベルト通しにチェーンで付けているサイフが、この日はたまたまベルト通しのないハーフパンツで、前ポケットの携帯電話にチェーンを付けていたのだが、それがあっさり外れ、携帯だけひっそりとポケットにたたずんでいる・・・。
さすがに焦る。免許やカードや現金も3万ちょい入ってたはずだ。意外とこういうときは「ヤマダのポイントカードはいくら分だっけか・・・」などという金額換算ではあまり大きな影響のないところに意識が飛んでしまうものだ。
僕はとにかく今来た道を走り出した。広い庭園、寝ころんだベンチ、駆け抜けた下り坂、何百年も前からある由緒正しき城内も床だけ見て駆け上がる。っていうかそこまでタフじゃないので、途中で歩き出しちゃったけど(マラソンは最後まで走り続けられないタイプ)。
とにかく通ってきたところは全部チェックして、途中で見逃した気になったところなんかは、再度折り返して見直して、、、僕はひぃひぃ言いながら上った山を都合2周することとなった。かみさんたちは先に降りてるだろうから、もし車に忘れていたのなら電話があるはず、、そう信じて着信を待ったが鳴かず飛ばず・・・つか泣けてくるくらいショックなのだけど、それよりも見つかった時の安堵感をイメージして僕はスタート地点の駐車場に着いた。
遠目に見て車内にかみさんたちの姿はなく、おそるおそるバックシートを覗き込むと、、、
「あったぁ~~」
このイメージは既に練習済みだったので、本番でもミスることなく完璧な演技をこなせたことは言うまでもない。つかみんなまず車まで降りてくれよ(T-T。
ふぅふぅ言いながら自販機でお茶を買って
※こういうときでもダイエットを意識する自分がニクイ!
水分を補給していると携帯が鳴った。「車はないかと思って」そうですか。まぁ何にしても旅行3回分くらい疲れました。
昼飯はそこから10分ほど歩いた観光地っぽいおみやげ横町でそばを食す。メニューに「10割」「8割」とそば粉の割合が書かれたメニューがなんとなく通っぽい。ヘタレな僕は当然8割を頼み、そこそこソレっぽいそばを堪能して彦根城をあとにした。つかこういうの書いてるとそばが食いたくなるね。っていうか腹が減ってさっきからグゥグゥ鳴りまくりってこれは旅行とは関係ないが。
一路ホテルを目指すがチェックインまでまだ間があったので、海洋堂フィギュアミュージアムを目指す。詳しくは↓こちら。
http://cris-deepsquare.cocolog-nifty.com/top/2006/08/post_9475.html
かなり満足しつつ時を過ごすと丁度チェックインの時間になっていたので、そそくさとホテルへ直行。「長浜ロイヤルホテル」はその辺りでは結構普通にいいホテル。まぁゲームコーナーには、スパIIX、メタスラ2、テトリス、デイトナなど取るに足らないタイトルが20台ほど。これだったら部屋でロコロコやってた方がマシというものだ。プンプン。
温泉は効能が書いてない怪しげな赤い露天と普通の大浴場。「洗い流さずに出て下さい」と書かれてはいるがとりあえず落ち着かないので結局洗い流した上に水風呂にも入ってそれでよしって感じ。僕はそもそも風呂が好きじゃないので、温泉旅館に来ても最初の1回しか入らないのだ。まぁかみさんたちは3回入ってたからそれなりによかったんだとは思うけど。
時刻が7時を回る頃、僕らは出かける準備をする。毎年23日から25日までの3日間は隣町の木之本町というところで10万人の人出がある屋台があるというのだ。片道30分ほどホテルのバスにゆられて到着すると、道幅5mほどの路地に連なる人と店の波。さすがにこの規模の屋台ともなれば普段見慣れないような店も多く、なかなか楽しい。親父ひとりで行列する客をさばくラーメンを食い、小さいお好み焼きを食い、かき氷を食った。しめて900Kcal(推定)。
※余談だがこのかき氷屋はなかなかにクオリティが高かった。金額は一律300円。カップは8色選んで下さい&ソースは掛け放題。イチゴ、メロン、レモン、グレープ、ピーチ、ブルーハワイ、宇治に加えてなんとミルクと小豆も掛け放題!「氷がなくなるまでなら何度掛けに来てもいいよ~」とおばちゃん。ミルク金時掛け放題は生まれて初めて見たよ。
あとこの屋台で感じたのはお客さんの顔ぶれ。とにかく若い子が多い。ジジババはほとんど観光客くらいで周囲の小中高生がかなりたくさん来てるっぽい。それもみんなスゲェ気合いが入ってる。メイクもそうだし、浴衣の子も多い。帰りのバスの中でホテルマンに聞いたところ、一年に一度親からお小遣いをもらって「これ用」におしゃれをし、恋が芽生えたりするのが伝統なんだとか。遠い目をしつつ語ってくれた彼がとっても印象的でした。つか43歳なんだけど。
翌朝のバイキングもカロリーを計算しながら食す。つか推定1100Kcal。昼飯は抜かなきゃハドソンである。個人的に朝食のバイキングはドリンクがあるから好き。あと細か~なところだけどトーストやクロワッサンなどのパンの質でホテルの質が計れる気がする。いいホテルのパンはハンパなく旨いと思うがどうか。
※ここのパンは悪いけどイマイチでした。
ホテルを後にして第一目的地の時雨殿を目指す。詳しくは↓
http://cris-deepsquare.cocolog-nifty.com/top/2006/08/post_cb00.html
周囲に駐車場がなかったらしく、かみさんが30分くらい遅れて来た。すみません。京都の夏は暑く素肌が焼けるようだったけど景色は悪くない。人力車の兄ちゃんたちがめちゃ余っててなんか哀愁だったな。
唐辛子で真っ赤になったせんべいを食べつつ再び琵琶湖方面に戻る。かみさんのリサーチによって「我が家向き」と判断された琵琶湖博物館に行くためだ。っていうか終始かみさんドライバーなので、僕は凄く楽させてもらっちゃいました。つかかみさんはかなり飛ばす人なので到着も早い。口は悪くなるが。
琵琶湖博物館はとりあえずオフィシャルサイトを見てもらうと詳しく分かるとは思うが↓
http://www.lbm.go.jp/
それではあまりにも芸がないので僕なりに少々解説したい。
大人1000円小中学生450という価格を高いと見るか安いと見るかはその人の好みの度合いに非常に依存する。展示は大きく分けて6つほどにわけられているらしいが、ぶっちゃけよく分からない。なぜならあまりにも見るものがありすぎて、その境目がハッキリとしないくらい途中でダレてしまったのだ。一応軽く紹介していくと、、、
●水族館
最初は地味な川魚とかだが、途中からトンネル状の水槽やら育成中の様子やらカエルやらタガメやら淡水に生きる魚を結構満腹になるほど見せてくれる。基本的に僕が水族館が好きだということもあるが、自然光を取り入れた水槽もあれば、静かに涼しい薄暗いエリアも多く、海水魚、エビ、カニ、クラゲなどがいない割にはかなりのボリュームがある。
大型の魚は一部古代魚としてガーやチョウザメがいる水槽があるのだが、そこでのエサやりは必見。時間が決まっていて見せてくれるだけなのだが、とにかく見ないとその衝撃は伝わらないと思う。僕らを含めみんなかなり歓声を上げてた。
さすがに名古屋、串本、八景島、海遊館などの大規模水族館と比べると弱いが、施設全体のコストパフォーマンスから言えば十分合格点は挙げられると思う。
●昔の暮らし
「三丁目の夕日」に出てくるようなセットや、40年代50年代の流行りモノ、一般の生活風景やらなんやらの社会科と懐古趣味を足して割ったようなエリア。っていうか個人的には「変身サイボーグ」が置いてあったのが一番キたかも。昭和初期の畳敷きの部屋は上がることも出来、テレビでは当時の映像が映っていたりする。こういう展示物は割と見るだけだったりする場合が多いのだが、ここは普通に触ることが出来るモノも多く、密かに結構楽しめた。
●琵琶湖の歴史
琵琶湖に住む人々の暮らしとか道具とかの展示。つかあんまし面白くなかったのであっさりスルーしてしまった。まぁ歴史が好きな人ならそこそこ楽しめるとは思う。
●大昔の琵琶湖
マンモスの化石模型や標本、地層モデル、顕微鏡がたくさん置いてある研究室など。じっくり見れば絶対楽しいはずのエリアなんだけど、ぶっちゃけもうお腹いっぱいになってしまっていておざなりな見方に。っていうかホントは水族館の次に楽しめるっぽい。じっくり丸一日掛けて来ると子供にとってはかなりプラスになりそうな場所。全体的に教育的過ぎると言えば過ぎるけど。
●発見の部屋
子供がいろんなオブジェに触って遊べるエリア。なのだけど時間がおしてて見ることも出来なかった。つか存在に気付けなかった(^^;)。でも公式サイト見る限りではかなり普通に楽しそう。ちなみにこのエリア以外で2時間以上いたと思う。閉館時間にならなきゃもう少しのんびり見れたのに・・・。残念。
●企画展示室
今は湖に生きる魚と人と水みたいなのをやってる。一応1000円の内400円がこの企画展示閲覧料なのでボリュームも質的にも結構なレベルだったはずだが、それを意識せずに見ちゃったのでどこからどこまでがコレだったのかよくわからない。つかなんていい加減なレビューなんだと自らを叱咤したくなる次第ですけど、仕方ない事実なんだもの。
とりあえずここだけ後回しにして他を見て、まだ体力があるならここも見ればいいかなぁと思います。テンション続かなかったら600円で済むわけだし。
●おみやげ屋
まぁそう大したものはなかったけど、そもそも閉館時間が来ててよく見られなかったのも本音。これも実はちょっと残念。
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とにかくゆっくり見るとホント時間が潰れる。水族館だけで1時間や2時間潰せる僕のような人間にはなおのこと。見て触って体験出来る良質な博物館と言えると思うけど、基本は「理科と社会」。戦闘機や車があるわけじゃないので、娯楽でありつつも向学とか知識欲とかを満たす施設と言えるかも。でも個人的な評価は高くて★★★★は挙げられるね。
さて、そんなこんなで琵琶湖を後にして、あとは一路我が家を目指す。つかさすがに昼抜きでお腹が空いたので、かみさんが「何か食べたいものある~?」
「うーん吉野屋かな」と僕。
滋賀まで来て吉野屋かよっと思いっきりつっこまれつつめぼしい反対意見もなく、そのまま可決されてしまった。つか何度食べても豚シャケ定食の690Kcalはコストパフォーマンスが高い。価格的にもカロリー的にもあれだけ完成された食事は少ないと思うんだよね。根が貧乏性だから値段に見合わない食事に嫌悪感を抱いてしまうってのも大きいんだけどさ。
結局かみさん以外は満足して(我が家は安上がりっ!)、高速通って(ドライバーは全部かみさんが)帰ってきました。いろいろあったけどぶっちゃけ楽しかったかな(^^)。★★★★★(←ちょっとリップサービス入ってる(^^;)。
※ちなみに写真が少ないのは、基本ファミリーが映ってる写真は除外してるから。もう少し普通の風景とか撮ればよかったかな。
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