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2006年8月15日 (火)

つよきすノベル「すなおにハイテンション!」その2

全部読破しました。感想を変更しなければなりません。っていうか前回のは感想というより印象。ろくに読んでなかったわけですから、ある意味今回がホントの感想=レビューと言ってもイイでしょう。

 微妙→惜しい!

 ☆→★★☆(1→5)

格上げです。キャラによって作者さん(爲我井 徹←ためがいとおる)の愛情が違うというか、しっかり見てないというか、露骨に言えばカニとスバル、フカヒレの3人に対する愛が薄い。要するに

 「幼馴染み達の声はほとんど聞こえない(特にカニが)」

が、一方で素奈緒はかなりよく掴んでる。なごみんもほんの少ししか出ないけど、原作にないセリフ回し(と言ってもアレンジ程度だけど)をなかなかナチュラルな間で出してきてるし、エリーやよっぴーもまぁ及第点。あと、レオも他のノベルと比べてもトップクラスにイイ。

ただ、個人的に気に入らないというか面白くないと思ったのは、会話以外が三人称視点で描写されてること。番外編がレオの視点、素奈緒の視点と登場人物の内面を書き出していたのに対し、基本蚊帳の外からの「伝達」では、キャラクター依存度の高いつよきすにおいて正直プラスとは言い難い。要するに「部外者」が介在して物語が進むウザさが拭えないのだ。

だから、読み進めるとよくわかると思うが会話中心で組み立てられているところはとても感情移入しやすく、楽しい。ストーリーもパラダイム並に原作忠実かと思ったら全然そんなことはなく、

 「エロのないアナザーストーリー」並

※ここで言う「アナザーストーリー」とはキルタイムから出ている「二次元ゲームノベル」シリーズのこと。現在なごみんと乙女さんが出ている。

原作の後日談というわけではなく、出会いがあってつきあい始めるという部分のオリジナルノベライズ。部分的に原作をアレンジした箇所も見られ、ゲームをやった人でもきちんと楽しめるように書かれているのは好感が持てる。

ただ強いて言えば「エロがない」だけでなく、「デレが非常に短い」というのも特徴。これはかなり個人の趣味の部分だと思うけど、僕的には「心はデレってるけど告白はまだ」という時期が一番好きなので、正直ちょっと消化不良。具体的にソレが出るのは220ページ中150ページ頃。やっぱちょっと物足りない。特に素奈緒のキャラ立てがしっかり出来ているだけに、

 惜しいっ!

という感想になってしまう。っていうか読むときっと思った以上に「デレってる時が短い」と感じるはず。

あと、これに関しても触れておかなければならない。この本、

 バラバラになる。

普通に読んでるだけなのに、背表紙のノリがはがれてきて、ほとんど全ページ分解状態。つかこれは返品したら直してくれるんでしょうかね。読み倒した本ならともかく、まだ一回目の途中からボロボロ取れてきて、それも別に開いたまま置いたりしてないんですよ!?さすがにコレには参りました。サイズ的には他のつよきすノベルより幅も広かったりしますが、これはまぁ別に大した問題ではないでしょうな。

●まとめ

前回は「PS2をやってない人に」という切り口だったけど、実際読んでみるとそうじゃない。これは明らかにPS2、それも素奈緒に傾いた人向けのファンアイテムで、彼女の声が脳内プリントされてない人が読んでもその楽しさの半分も味わえないと思う。が、逆にしっかり「聞こえる」までやり込んでいれば、気持ちよくその「アナザーサイド」に没頭出来るとも言える。三人称は惜しいけど、及第点は上げられるかな。

もし同じ為我井さんが素奈緒の別エピソードを書くって言うなら、自分は買いますね。
※次はファミ通ノベル。今回ついに表紙が白猫さんじゃない!果たして!



宣伝するってわけじゃないけど、一部抜粋しちゃおかな(^^;)。コレ読んで残りが読みたくなる可能性もあると思うし、、、。マズかったら即削除するんでコメント下さい。
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レオは首をかいていた手を止め、素奈緒をじっと見やった。

「な、何よ?」

「おまえは痒くねーの?」

「え?」

「そこ。刺されてるぞ。胸んとこ」

そう言って、レオは素奈緒の胸のあたりを指さした。確かに開いた胸もとに二か所、赤くぷくっと膨れた刺しあとがあった。

気づいてしまうと痒さは一度に襲ってくるものだが、今の素奈緒には、そんな感覚はなかった。恥ずかしさのほうが、先に立っていたためである。

「ど、どこ見てるのよっ! これだから覗きなんかするヤツはっ!」

叫んだ素奈緒は、両手でシャツの胸もとをつかみ、生地を交差させるようにして隠した。

それまではまったく意識していなかったレオだが、改めてそんな行動に出られてしまうと、素奈緒の胸もとが妙に気になる。

レオは照れ隠しに、悪態をついた。

「蚊に刺されてるから、教えてやっただけだろ! だいたい、意識しすぎだっつーの。そんな小さい胸、誰が見るかよ!」

「なっ・・・ち、小さ・・・人が気にしてることを」

「え? 気にしてたのか?」

このひとことがまずかった。

素奈緒は顔を真っ赤にして怒り、飛びかかるようにしてレオの両肩をつかんだ。

「この、このぉっ! 気にしてるのよ! 悪かったわね、小さくて! どうせ、あんたも大きいのが好きなんでしょ!」

叫びながら、がくがくと揺する。

「や、やめろ、近衛っ。大きさなんて関係な-----」

「うるさいうるさいうるさいっ!」

「ま、まじで、やめろ! 危ねぇっ!」

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はいココまで。みなさんには二人の声が聞こえてきましたか?つかレオの声はCD聞いてない人には聞こえようがないかもしれないっていうか僕にも聞こえませんが、ゲーム中のキャラと十分シンクロするリアクションだと思います。続きが気になる人は本屋に向かいましょう(^^)。
※角川の手先か!?

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