ゾロリとドラえもん
今日は仕事が休みで午前中ダラダラと過ごすもそれで一日終えるのもどうかということで、行きつけのレンタル屋でお目当てのDVD
・まじめにふまじめ かいけつゾロリ なぞのお宝大さくせん
・ドラえもん のび太の恐竜2006
を借りてきた。前者は7/28、後者は8/4の発売で、人気から言ってもまぁゾロリは借りられないままあるだろうけどドラえもんは・・・と思っていたので、両方見つかってラッキー。つかレンタルはとにかく返すのを忘れがちなので、サクッと借りてサクッとリッピング。サクッと返却しました。
※つか「リッピング」ってのは伏せ字にしなきゃいけないことなの?
で、家に帰って娘と相談。「どっち先見る?」「ゾロリ」そう。ゾロリは既に一度見たことがあったので、ドラを先に、とも思ったけど、僕自身かなり「もう一度みたい指数」が高い作品だっただけにそのまま同意&視聴開始。
「つかこんなつまらなかったっけか・・・」
映画は約55分ほど。序盤15分ほど見ての感想。コレではみんなに大声張り上げてオススメした自分の立場がない。こんな間延びした作品だったかなぁ。つかヒロインの声優も見れば気付くと思うから明かしちゃうと、相武沙紀(字違うかも)で普通にアイドルだからぶっちゃけ演技はヘタだし。
そんなことを考えながらも見続けていると、ドラマは派手に展開していく。そしてそれにつれて作画の気合いもどんどん加速していき、クライマックスでそれは頂点に。
※←この写真はそんなクライマックス「じゃない」部分から抜粋。ホントはかっこいいカットがもっともーーーっといっぱいあるんだけど、「絶対見て欲しい」から今回は貼り付けない。
「やっぱゾロリは最高だぜ!」
←この写真は地味だけど結構好きな場面。こういう「雰囲気のある絵」というのは古き良き東映まんが祭りを思い起こさせる。そう。ゾロリは「ペロ」なのだ!長靴を履いた猫を今風に作るとこうなるという作品なのだ!
結局はコストの掛け方なんだと思う。限りある金と人と時間をどう使うのか、監督はともかくプロデューサーの手腕はそう言うところにこそ発揮されるもんだと思う。この作品は確かに序盤テンションの上がりが鈍い。しかし全て見終えた後の気持ちよさ、中盤から終盤に掛けてのノせ方、決して下がることのない右肩上がりのグラフを描きつつ物語は終わる。
それはテンポにも言える。アニメだって映画同様カットが多ければ多いほど編集にも背景やら作画やらにも絶対的に時間やお金が掛かるはずである。しかしそこで妥協しない姿勢をしっかりと感じることが出来るのだ。思わず身を乗り出している自分が確かにいるのだ。
タイトルの「さくせん」すら漢字で書かないような年齢を対象にした幼児向け作品ではある。ではあるが、同時上映だったケロロがそうであるように、その中身は決して子供だましではない。キッチリと書いてしっかりと見せるプロの仕事で作られているのだ。
で、ドラえもんの方なのだが、、、
こちらは全くその逆。ソース的に「のび太の恐竜」ということは僕が丁度小学校低学年頃のオリジナルのリメイクであり、今まさに子供を連れて映画を見に行こうか、という世代に対する狙いが見え見えである。折しもマンネリと方向性のズレが叫ばれて毎年続いていた劇場版が途絶えたのが昨年のこと。時期を同じくして声優の総入れ替えや僕らにしてみれば「それしかない」と言っていい主題歌も今となっては昔の歌なのだ。
ぶっちゃけ声優に関してはいい。むしろそういうのもアリだと思えるチェンジ。ジャイアンやドラえもんに多少の違和感はあるが、のび太とスネ夫、しずかちゃんに関しては既に慣れた。問題はその作画だ。
ドラえもんは藤子不二雄先生の絵柄からしてそれほど複雑な線で描かれてはいない。原作とアニメを比べると、多少原作の方がズングリしてるかなぁという程度の差しかない。だからテレビアニメを劇場化する際の差別化として、昨今の「ワンニャン時空伝」や「ふしぎ風使い」なんかは、かなりキャラのディティールが変わっていた。しずかちゃんなんかまるで「少女漫画」みたいな目を煌めかせるほどの変貌ぶりだった。
確かにそれに関して賛否両論が起こるのもわからないでもない。ある意味原作のF先生に対する冒とくという風に取れなくもないからだ。
しかし、だからといって明らかな手抜きというのはどうだろう。いや、コレまで以上に描き込まれた背景やオリジナルに加えられた脚本のアレンジを言うのではない。純粋に
キャラがキツい
専門用語がわからないのでちとかっこわるい表現になってしまうが、「肌色が一色で塗られている」シーンが非常に多い。いや、それはまだ雰囲気として狙っているモノがあるのかもしれないが、純粋にデッサンの破綻と取れるティラノサウルスとの遭遇シーンはどうなんだ!あれはあれでいいのか!なめるのもいい加減にしてくれ。
←これが問題の場面。みんなはコレ見ても平気?
※ちなみにこのカットそのものは一瞬しか表示されないんだけど、このシーケンスはこのレベルの作画ばっかし。見ていて悲しくなってくる。
声優に関して、正直僕は神木隆之介くんは嫌いじゃない。むしろ大好きだが、ピー介の声としてはハスキーじゃないか。もっと人間味があった方がドラえもんのこの作風には合ってるんじゃないか。なんつかそう思えてならなかった。
逆に全くいいところがないかというとそれほど悪くもない。先ほども少し書いたが、画面がパンして広い背景の中に小さなキャラが描写されるような場面の雰囲気はとても映画的で見ていて気持ちいい。アレンジの加わったクライマックスシーンもきっちり泣いてしまったし(よく泣く男クリス!(^^;))、なにより昔からのファンへのサービスとして、スタッフロールの最後に差されたお遊びは素直に「上手い!」と思った。
だからこそ手抜きが目立つ。腹が立つ。
興味が沸いた人が見ることを否定はしない。特にラストはとってもいい感じなので一見の価値もある。が、トータルするとゾロリと比べて大きく劣るというのが僕の正直な感想。「必ず来年がある」安穏としたスタンスと、「今回限りの晴れ舞台」という面持ちを感じさせるギリギリのチューニング。どちらが勝者として相応しいか、考えるまでもない。
クリス評価 ゾロリ★★★★☆ ドラえもん★☆
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コメント
子供とゾロリは映画館でみました。ケロロ軍曹が見たいと言うので見に行ったら同時上映だったんですね(w
のび太の恐竜2006は今日、レンタルで借りてきてリッピ○○しました(w
リッピ○○のソフトは何を使っていますか?
自分はフリーのShrinkを使ってライディングにDecrypterを使ってます。他にお勧めのてありますか?(w
投稿: Hoxy | 2006年8月11日 (金) 22時55分
ドラえもんは既に観られましたか?クリスです。Hoxyさんコメントサンクスです。つかゾロリ、ケロロ、ドラで面白い順を教えて頂きたい気もしますね。っていうかゾロリが最下位ってことはないと思うんだけど、、、。
>リップ
スマートリッパーですね。つか最初に覚えたので、以降他のを覚える気がしなかったというだけの理由ですけど。でも映画の字幕とかは未だに出来ません。情けないですけど。
ライティングは一応B’sレコーダーですが、むしろエンコーダーの方が気になったり・・・。自分はwmvがなぜか起動せず、Dr.Divxでやってますが、正直ちょっと不満です。
投稿: クリス | 2006年8月12日 (土) 04時07分
スマートリッパーですか。今度チェレンジしてみます。
自分的には、ケロロ、ゾロリ、ドラえもんですかね。あまり当てになりませんが・・・。
チビは、ゾロリ、ケロロ、ドラえもんだそうです。
まだ、5歳児と2歳児なのでケロロ、ドラえもんは話が少し難しいみたいです。
ゾロリも話は理解出来てないみたいですが・・・。
1番好きな場面は銅像の鼻毛を切る所だそうです(w
投稿: Hoxy | 2006年8月12日 (土) 15時39分
レスどもです。スマートリッパーはいくつも使った結果そこに行き着いたわけではないので、オススメとは受け取らず、あくまで「クリスが使ってるのは」程度にお願いします(^^;)。
時々音声がリッピング出来てない時もあるし・・・。
ケロロとゾロリは視点次第で甲乙付けがたいですよね。自分はケロロの「セカンド最終回」を観た後だったので、
※「セカンド最終回」テレビ版の101話から103話。続投がなかったらここで終わるハズだったと思わせる話。
どうしてもそれと比べて「2番煎じ」的に感じてしまった分、
ゾロリに負けた感じです。
あとはケロロを期待して見に行ったので、ゾロリの予想外の
見当に心奪われたってのもありますね(^^)。
投稿: クリス | 2006年8月12日 (土) 21時45分