ロコロコ~その2~
魔界村フレンズのみなさん、誠に申し訳ない。クリスはこのファンシーでキュートな偽ピクミンに心を奪われてしまっております。ハードでヘビィな修行僧ライクプレイをあっさりと途中下車し、あれほど柔らかなものだけが正義じゃないと声高に叫んだにも関わらず、実際にはぬるま湯にどっぷり妖怪アンテナの先まで浸かってしまってます。いいのか!?これでいいのんか!?
「だってオモシレーんだもん」(クリス談)
ロコロコはゲーム中のとある実を取ることで1匹ずつ増えていくんだけど、またこれがうまい具合に変化に富みまくった2Dのマップに隠してあるワケよ。でもって晴れて20匹(満タン)でクリア出来た暁にはちょっぴりレアなアイテムが手に入り、
※2度クリアすれば2個手に入る
ハウスの充実に思わずニヤリ。
ミニゲームに使えるコインや隠しキャラのムイムイ星人にもパーフェクトが設定されていたりするし、そのマップも、マリオやソニックと比べて密度が高いため細部まで探索したくなる魅力がある。だからついつい1面1面をヤリ込んでしまうし、操作フィールのファジーさ、タイム制限のなさがそれに追い打ちを掛け、いつまでもダラダラと転がっていたくなるのサ。
その一方でちょっとしたトラップや敵の攻撃でキュートな偽ピクミン(仮名)はあっさりとその分母を減らされてしまう。これによってわずか数分のマップなのに、基本パーフェクトクリアしたいがために常に緊張感を持たせることにも成功している。総匹数にこだわらずにクリアを目指せばかなり難度は下がるんだけど、そっちはそっちで「タイムアタック」というモチベーターを用意する周到さもあって、サクッとクリアを目指すならそっちはそっちで高みも設定し、きっちりみっちり遊び尽くしたい人にもタップリとフィーチャーとご褒美をご用意。なんとも至れり尽くせりなシステムだったりするのだ。
こうした通常ゲームが至れり尽くせりな一方で手に入れたアイテムの効果が今ひとつよくわからないという何とも歯がゆいもどかしさもある。これはもちろん褒め言葉で、別にシビアなRPGじゃないこのタイトルのそれもおまけ的な箱庭では、「なんだかよくわからないもの」を友人たちと話のタネにするのも一興となるのだ。画面を覗き込みながら「これはあそこに置くんじゃないの?」とか「これとこれを連携させれば面白いかもよ?」とか。なかなかニクイ。
音楽がいい、というのは前回も書いたが、現状ロコロコハウスで選択出来るBGMはわずかに3曲。それも1曲はご褒美で増えたモノだから、最初は2曲しか聴けない。今時珍しいケチさ加減だけど、これはこのゲームの音楽の良さの裏付けがあって初めて強いモチベーターとして機能する。要するに「曲が欲しくてがんばりたくなる」。同じような「BGM増える機能」があるマザー3との大きな違いはここで、1曲あたりの価値が高いってのがミソなのだ。ちなみにその曲はそれぞれピクチャーCDのような円盤状のグラフィックが用意されていて、見た目にも集めたくなるように出来ている。上手い!欲しい!聞きたい!って感じだ。
マップのフィーチャーにもついでに触れておこう、と思ったけどこれはあまり書くとネタバレになっちゃってこれから買う皆さんにとってもあまりよろしくないだろうから、遠回しにニュアンスだけを伝えるように書くと、「夢工場ドキドキパニック」と「ヨッシーアイランド」と「ピクミン」を足して3で割ったような感じ。つか全部任天堂じゃん!って感じだけど事実なのだからしょうがない。
とにかくロコロコは任天堂の良いところを絶妙に吸収咀嚼して生み出されている。難度の幅、ビジュアル、訴求対象、ゲーム性、マップ構成、プレイ時間、BGMの質、おまけ要素、、、ホント枚挙にいとまがない。実際過去においてもそうして任天堂タイトルを模したソフトは数多くリリースされてきたが、今作はそのフォロワーの中でもトップクラスだと思う。そう、ぶっちゃけまくって言うと、
「PSPユーザーよりむしろゲームキューブユーザー向け」
な内容なのだ。
※「DSユーザー」と言わないのがミソ。
もしゲームキューブが一番稼働率が高いというご家庭であるなら、ロコロコは間違いなく受け入れられると確信する。っていうかこのゲームにそんなお堅い表現は似合わないな、「確信にゅる!」くらいにしとこう!現在の評価は★★★★☆(←限りなく満点に近い9点)
PS.バブシカさんからコメントがありましたが、ピクミンと比較してどうかってことになると正直ピクミン1の方が上というのが僕の感想。っていうかピクミンは僕にとって満点のタイトルで、評価が絶大に高いのであんまし参考にならないかも。つかここ読んでる人もピクミンやったことがない人のが多いんだろうな~。もったいない。あれは見た目で絶対損してるんだよな。やればスゲェ面白いんだけど。2は時間制限が緩くなって僕的には×。やるなら1で。ってちっとも比較になってないね(^^;)。
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コメント
ピクミンは私に取っても満点に近い作品ですね。
ゲーム的にと云うよりは新しいタイプとして同じ臭いを感じました。あと「パラッパラッパー」とかがそうかな。
クリスさんの記事で欲しくはなってるんですけど、wii用の貯金を崩す事になるから諦めようかな……
投稿: バブシカ | 2006年8月21日 (月) 08時33分
ちすバブシカさん、コメントTHANX!
つかピクミンを評価して下さる方がいるというだけで嬉しく
なりますね!僕はあのシビアに時間を捻出するゲーム性
をきっちりハイレスポンスで具現化している仕事にうっとり
するんですよ。こっちがギリギリで攻めてるのに、作り手
がロードやら切り替えの悪さやらで足かせを作ったりしてたら
絶対ここまで心を奪われなかったと思うんですよね。
あとなにげにグラフィックのリアリティも好きです。なんつか
「リアル」じゃなくて「リアリティ」が好き。水の面とか結構
見てるだけでも楽しいですしね。
ロコロコは今日バイトの女の子にやらせたら思った通りの
リアクションでホッとしました。女性受けも当然のように
良いので、奥さんにもお勧め出来るタイトルかと思いますヨ。
投稿: クリス | 2006年8月21日 (月) 23時39分
お久しぶりです。
ロコロコにはまっているみたいですね。
自分も興味あるんだけど
買う気までは至らないという・・・。
あともぅ一押し何か欲しいところですね。
今はPSPの
EVERY EXTEND EXTRAにはまっています。
動画もオフィシャルで確認できますので暇なら^^;
ルミネスってソフトが
PSPの発売日と同時に出たんです。
リッジと併せて買ったんだけど予想どうりの面白さ。
その頃からQエンターテイメントに注目してます。
海外でもかなりの賞を貰ってるんだとか。
次回はグンペイリバースなるものを出すとかで、
それももち買います^^;
投稿: ランチェス | 2006年8月22日 (火) 15時28分
ちすランチェスさん、コメントどもです。まぁ人にはそれぞれペースというものがあるわけでして、ウチは大体こんな感じにレスさせてもらうことが多いです。遅くてゴメンよ。
他のタイトルにも言えることですが、やっぱりロコロコをランチェスさんにオススメするには情報が足りませんね。お気を悪くなさったら謝りますが、自分はEEEとかルミネスは正直ピンとこないというか、PS2のRezは結構楽しんでクリアしたのですが、水口さんとは正直さほど相性が良くないかなぁというのが本音だったりするんです。
※でも桜井さんが作った「メテオス」がスッゲェ楽しんだですけどね。あれもQが一枚噛んでたと思いますが。
グンペイはWSの初代をやりましたが、逆にこちらはランチェスさんに楽しめるソフトかなぁという気がします。同じパズルというだけじゃなくて、Qらしいアレンジが加わることで化けるというか、より好みのテイストに仕上がりそうな素材だと思いますから。自分はああいうアクションパズル系は正直かなり好みにウルサイというか楽しめるのが少ないので、ある意味参考になんないかも知れませんけど(^^;)。
※パネポンとメテオスくらいだもんな。
ではでは!
投稿: クリス | 2006年8月23日 (水) 05時07分