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2006年8月 6日 (日)

つよきすPS2版~近衛素奈緒ルート~

正直まだ「幼なじみで旅行」というミニルートはやっていないのですが、メインであるなごみん、エリー&よっぴー、カニ、乙女さんをクリアし、最後に残しておいた素奈緒ルートをついに昨日スタートいたしました。この娘はPS2オンリーのキャラであり、脚本家でありデザイナーのタカヒロさん最後の落とし種。以後CDや番外編小説が出てきても、それは所詮別の人の手による物であり、ある意味アンソロジーや同人誌と言った感すら漂ってしまうわけです。

さて、そんな素奈緒ルートですが、さすがにPS2版のウリということで、これまでみたく詳細に「美味しいところ」を紹介したりはいたしません。なんつかやっぱ直接自身でやって欲しい気持ちと、買って欲しい(中古で買ってるヤツのセリフじゃないけど→新品買わなかったことを少し後悔・・・)気持ちがあったりするんですよね。

ですから今回は「内容には極力直接的な触れ方をしないようにしつつ」魅力を紹介したいと思います。

彼女がどういったキャラかというのは既に雑誌やアニメなどでもかなり大きく扱われていますから、ご存じの方もいらっしゃるでしょうが、要は

 レオの『テンションに流されない』ポリシーを刻みつけた直接の原因にして中学時代の同級生

です。ぶっちゃけ「ん?中学時代の彼女?」と思ってしまいがちな設定ですが、PC版、PS2版を通じてレオはヒロインたちと「ファーストキス」をしていますから、それはありません。「生き方に影響を及ぼすきっかけではあっても、恋仲、恋心を抱く対象ではなかった」というレベルの間柄だったというところでしょう。

で、その素奈緒の方ですが、母親が舞台女優(北島マヤみたいなの?)であることもあり、演劇大好きっ娘。まぁぶっちゃけゲームではアニメほど「演劇属性」が強く打ち出されてなくて、それ以上に正義と信念を曲げないキャラとして描かれています。プレイすればより深く濃いキャラであることがわかりますが、端的に表現するなら、

「カリスマと実力のない乙女先輩に普通の女子高生的思考回路をプラスしたキャラ」

というところでしょうか。もちろん「つよきす」に登場するくらいですから思いっきり強気。それも乙女先輩以上で、その上感情的になりやすい直情型です。何にでも一生懸命ですぐ熱くなる、まぁ今のレオの対局に位置するようなキャラクターと言えるでしょうね。手を抜くことを由としない毎日が本気の生き方はプレイヤーから見ても「疲れるしキズ付くだろうな」と思えるほどで、ある意味レオの彼女に対するリアクションや心情にとても共感出来るシナリオにもなっています。

で、ここでこのルートの現時点(ゲーム内7/26)での評価なのですが、

 「はっきり言って満点!」

とにかくやっていて不満に思えるところがないだけでなく、こちらの期待をことごとく良い意味で裏切りまくってくれる。実際完全な新シナリオというわけじゃなく、PC版で言うとよっぴールートかな、そこからの引用的なシーンもありつつ二人以外のキャラを絡めたイベントも非常に多い。特に幼なじみ4人のシーン、田村&西崎シーン、フカヒレ&イガグリシーンの充実は他のルートの上を行く感じで、乙女さんもいい感じで絡んできます。
※まぁ逆に言えばなごみん、祈先生、エリーは影が薄いとも言えるけど。

笑いに関するスクリプトのキレも最高レベル。改めて言うのもなんですけど、

 「オレはこれに惹かれてつよきすを好きになったんだ!」

と自らに再確認するほど良くできてますね。番外編で「結構キャラ掴んでるじゃん」などと思った著者もいましたが、いやいやどうしてタカヒロさんとの間には超えられない大きな壁を感じました。つかそれだけ話が上手いんですよ、この人は!

そして最重要とも言える「ツンデレ」のバランスとエッセンスも絶妙としか言いようがありません。とにかく素奈緒がカワイイ!それはグラフィックによる要因は少なく、主にボイスとスクリプトによって形作られたもの。意地っ張りで負けず嫌いで意志が強くて口うるさいけど凄く真剣で正義感があって、、、そしてそんな素奈緒を見るレオの気持ちがホントプレイヤーに重なる。

 「そりゃ好きになるさね。なっちゃうさね」

よく発売後の掲示板等で「素奈緒にメロメロ」な発言を見かけたけど、あれは、もうホントしょうがない。そのくらい良くできたキャラだし、そのサイドストーリーの完成度もバツグンなんだもの。っていうか素奈緒ルートをPC版で遊びたくなる気持ちも分かるっていうかむしろ完全な新シナリオでもっともっと彼女とのエピソードに触れたくなる。
※ソフトガレージ番外編4にはそんな素奈緒エピソードが織り込まれるらしいけどタカヒロさんじゃないから現時点では微妙。せめて御門さんなら・・・。

とりあえず現状全体の中盤を終え、終盤に向かうところという感じですが、一旦最初からやりなおそうと思っています。このままラストを迎えるのはあまりにももったいなく、これまでのエピソードもあまりに素晴らしいので、

 「全部録画する方向で!」

しっかり堪能しつつ僕的つよきす祭りのクライマックスを迎えたいって感じですね(^^)。
※つかこの↑内容で「面白そう」とかって伝わったんだろうか。ネタバレには触れてないつもりだけど・・・。

 以下軽く愚痴。

つかホント面白いと思うわけですよ。なんつかラブコンとかハチクロとかちょっぴりかじるじゃないですか、古くは「BOYS BE・・・」の愛読者だった僕なわけですよ。めぞん一刻やときめきトゥナイトが大好きだった自分なワケですよ。

そりゃスポ根と比べたらラブコメは落ちるかも知れない。トレドラと比べたらアニメ絵は抵抗があるかもしれない、だけど!なんつか根底に流れてるスピリッツというか行き届いたコダワリというか、とにかく「やってて」「読んでて」「聞いてて」負けてるとは思わない。思えないんですよ。

アニメ見てゲームの質を値踏みされるのなんてサイアク。つか素奈緒ルートをクリアした人でどこが不満だったか聞いてみたい。どんな人がプレイしたのか知りたい。僕らくらいの世代でラブコメマンガの洗礼を受けた層であれば、9割は満足する出来だと思うんだけどなぁマジで。

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