PSU~その1と女子ゲーについて~
わざわざその為にメモカを買ってきたのだが、結局「携帯電話かSP2のXP」からしかアクセス出来ないというIDの設定でつまずき、未だネットワークモードに接続出来てない。つかPS2ユーザーが全員WEBが見れる携帯かXP使ってると思ってるんだろうか。ケースには死ぬほど小さい文字で書いてあるけどさ。
で、そのIDなのだが、ぶっちゃけ「入手ページにもたどり着けない」状態。まぁそうだわな。初日だし。つか
「そういう人のいら立ちを抑えるため『だけ』にストーリーモードを作ったのか?」
という気すらしてくる。とりあえずストーリーモードで時間は潰せるから、深夜、そうさなぁ5時とか6時?頃アクセスすりゃいいのかなぁというところ。つかかみさんはその両方とも持ってるのだが、、、まぁいいや。
で、ストーリーモードをとりあえず少し進めて、1話分クリア。つかコレ、毎回オープニングとエンディングがありそうな予感。スタートでサクッと飛ばせるからいいけど、アニメオタク用のタイトルとでも思ってるのか。まぁ「妹」の言動や行動は痛いを通り越して気持ち悪いくらい「ソレ向け」だが。
とりあえず最初の章なので、まぁドラクエ4で言えばライアン以下。正直言って操作を覚えさせるためだけのレクチャー面という趣が強い。つか
複数の武器のすげ替えが楽なのはいい
と思った。それ以外はコンポジットでやるには
字が小せぇ
とも思った。キャラの動きは相変わらずウザくて、個人的なGBAダメゲーランキングナンバー1の黄金の太陽を彷彿とさせる。人形劇が見たくてゲームやってんじゃねぇんだよって感じ。これがFFクラスのムービーなら話も変わってくるのだが。
ただ、全体的にレスポンスはよさげ。GC版ほどではないがセーブもまぁ耐えられるレベルだし、メニュー関係も十分許容範囲。まぁオンでやる前提で組んでるんだから、そこがダメだったらどうしようもないけど。
なんつか苦言ばっか書いてるけど、それはとどのつまりGC版がそれだけ僕にとって評価が高いということの裏付けでもあったりする。それにそもそもセガがやることだから買う前からこんなことは全て予想が出来てる。強いて言えばプレステ2のディスク読み込みが失敗しまくっておもむろにクリーニングしたり挙げ句の果ては立ててみたりしてようやっと起動出来たのが嬉しいってことくらい。理屈はよくわからないけど、「縦伝説」はまだ生きてるんだなぁと思った。
以下スゲェ雑談。
どうやら僕は「女の子」であるらしい。というか「初心者」でもあるらしい。感想はヘビーユーザーだが求めるものはライトユーザーのエッジである彼女たちのソレに相違ない。とにかく遊ぶためにハードルがあることを極端に嫌う。分かりづらいこと、展開に淀みがあること、楽しくないこと、気持ちよくないこと、「親切で当たり前」という感覚が女の子プレイヤーにはあるように思う。っていうか普通の女の子がゲームをやる場合、そのタイトルの傾向をしっかり分析したことってあるんだろうか。
僕がFFに感心するのは、あれが実はかなり女の子向けに作られている点だ。「遊ぶためのハードル」と言うと語弊があるが、開始直後にとにかく魅力的なコンテンツを矢継ぎ早に見せる。戦闘も迫力がありボタン連打でも進めるファジーさと、単調にさせない演出が随所に見られる。
もう一つ女の子、初心者の特徴として、ハマった時の爆発力はマニアをも凌駕し得るという点だ。彼女たちはそもそもゲームに対する免疫や慣れがない。だから「面白い」と感じた事に対してかなり長期的に満足しつづけられる。ようするに「飽きづらい素質」があるように思う。始めてドラクエで経験値を稼ぎ、レベルが上がる楽しさを感じた頃、意味もなく弱いモノいじめを続けたりしなかっただろうか。つか僕は今でもするけど。コンティニュー誌に連載している南波杏のブツモリ話にはほとほと驚かされる。僕自身詳しくないからあんまし適切に書けないかもしれないけど、「やり尽くす」勢いの純粋さはそういった「ライトなヘビーユーザー」特有のものな気がする。
ロコロコやってもPSUをやっても他の任天堂のソフト、SONYのソフトでも常にその感覚は付きまとう。DSの脳トレとPSPの脳トレではその入り口の作り込みが全くことなるのだ。問題はボタンとタッチペン、マイクの差じゃないことに気付けよ、と思う。どこに飽きるのか、なにがつまらないと感じさせてしまうのか、親切とはなにか。
正直ニューマリはよく売ったと思う。あれはかなり古い文法で作られたタイトルだと思うから。でも任天堂は64の時に見失いかけた「面白いゲームは評価される」という信念を貫いた。そしてその土壌はしっかりと根付いていたのだ。
パートのおばさんにロコロコをやらせたとき、なにを言ったと思う?
「こないだ娘が来て新しいマリオをやらせてもらったんだけど、もうワタシ全然ダメでダメで・・・」
と楽しそうに話すのだ。恐ろしいことだと思った。全く関係ないハードの関係ないゲームをやっているのに、感想はマリオのことなのだ。これは持ち出される側にしてみれば(僕じゃないよ、ロコロコのことね)本当にツライ事だと思う。SG1000を買ってやった子供にファミコンのが面白いと言われ続けるようなもんだ。松屋につれてったら大きな声で吉野屋のが旨いと言われるようなもんだ。
ロコロコとマリオの差って何だろうって思う。僕は事実そうしたライトユーザーのわがままだけど真実に近い感性が凄く好きだし、僕もそうありたいと思う面も多分にある。でもやっぱりロコロコにはマリオにないハードルがあったんだと思う。もちろんそれは「ライトサイド」の中でもかなり変動する嗜好だと思うから、一概には言えない。でも実際にあるという点を無視したくないのだ。
僕が言ってもなにも始まらないとは思うけど、ゲームの未来はやっぱり今携帯電話をヘビーユースしている層にいかに訴求出来るか、ってことだと思う。いくら脳トレがシニア層に受けたからと言って、そこが大きなストリームになるとは考えづらいし、そこから生まれたものが広く大きく支持されるとなるのも、ジジババには悪いがあまり嬉しくないような気がする。だから、いかに彼氏や友達とのコミュニケーションに割って入れるようなコンテンツを提案出来るかが重要なんだと思うのだ。
携帯電話、メールの凄いところは待ち時間がほとんどないことだ。電話のベルと違って鳴ってすぐ見られる。マッハで打ち込めばそれに応えるレスポンスの携帯も多いし、ウチのバイトの子なんて一日200回くらいメールするって言ってた。200回って何回だよっって気がするがそんなゲキレツ高頻度&ハイレスポンスな壁にネットアクセスに何時間も掛かるようなゲームが受け入れられるわけはないのだ。
※FF11の場合はかなり例外。理由はいっぱいあるけどとりあえずFFってことがデカいかな、やっぱし。
もっともっと女の子に受けるゲームが出てくればいいと思う。FPSだろうと2Dシューティングだろうと構わない。ジャンルが重要なのではない。いかにそれが価値のある娯楽なのかをよりスムーズにより強くアピール出来るかが重要なのだ。以前「堅いモノは悪である」的な話をしたが、あれは突き詰めていけばそうとは言えない。魔界村は悪じゃないもの。
しかし、「分かりづらいこと」は明確に悪だと言い切る。同時に「おろか」だとも思う。せっかく買ってくれた人に遊ばせる、次に繋げることが出来ないような作り込みは、傲慢以外の何物でもない。ちょっと前になるが店頭で「マリオバスケ」が売り切れていた。どの店でも売り切れていた。バスケットのゲームだよ!?重要なのはジャンルじゃない。もちろん分母だけが重要じゃないんだぜ。気付けよセガ、SONY。
| 固定リンク
コメント