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2006年9月 8日 (金)

冒険少年

Boukenshonen 娘の雑誌「小学一年生」を買うついでに目に入ったあだち充の短編集。
手にとって

 「最近あだち充のマンガ読んでないな・・・」。

僕は学生の頃はかなりのマンガ好きで、自宅の隣にある叔母がやってる喫茶店にある「ジャンプ」「サンデー」「マガジン」「チャンピオン」を毎週読んでいた。叔母の長男は僕より6つ年上で今ではもう廃刊になった隔週の「少年ビッグコミック」を買っていたし、僕自身はと言えば他の多くの小学生がそうであったように「コロコロ」を古本屋でバックナンバーを買いあさるくらい集めていた。当時の小学生は本棚一面コロコロというのも珍しくはなかったのだ。

ドラえもんを卒業して一番最初に僕の胸を打ったのは「釣りキチ三平」だった。リアルだけどウィットに富んだ、それでいて大人顔負けの釣りの天才児にまさに首ったけだった。確か最初に買ったのは「カナダのサーモンダービー」の巻だったか。

当時はまだドラゴンボールも始まっていなくて、Dr.スランプの面白さに腹を抱えて笑ったり、ダッシュ勝平のお色気とハチャメチャさにどっぷりハマったりしていた。「ラブコメ」と呼ばれる作品にちょっとずつ傾いていったのもこの頃だ。

当時からかなりのマニア気質だった僕は、あだち充が過去にどんなマンガを書いてきたのかもすぐさま調べたりした。まるで劇画のような荒く『黒い』誌面。今の氏の作風からは想像もつかない。でも子供心に「きっとここから少しずつ線が洗練されていったんだろうな・・・」なんて思って妙に「凄さ」みたいなのを感じていた。

よくあだち充の作風はどれもヒロインの顔が同じだと揶揄されるが、そんなことは僕に言わせれば全く見当はずれでくだらない戯れ言だ。重要なのは彼が何を思い、どんな景色を僕に見せたいのか。軽いジョークと爽やかな風をまといつつ登場人物は関係をより深めていく。そして最後にその答えを教えてくれる。

僕はその答えがどうしようもなく好きだった。「みゆき」でも「タッチ」でも「ラフ」でも「陽あたり良好!」でも彼のマンガの最後はとても気持ちがいい。ハッピーエンドの代名詞という感じだ。

そんな彼の書く短編もそんな「気持ちよさ」に満ちている。わずか10数ページの中にきっちり基本の起承転結が折り込まれて、笑顔をくれる。過去の「ショートプログラム1&2」「じんべい」はどれも傑作揃いだった。

 懐かしさもあったかも知れない。

手にとってカウンターに向かった。

家に帰って早速ページをめくる。パラドックスを題材とした展開は藤子不二雄Fの「SF短編集」を思い起こさせる。っと思ったら1話の最後には彼のシルエットまで。

「冒険少年」というタイトルには、子供の頃の想い出と大人になった僕らだからこそ見つかる『冒険』がつまっている。昔好きだったマンガの懐かしさをタイムマシンに乗って彼が運んできた、そんな一冊でした。★★★★★(満点)。
※あだち充が好きじゃない人にオススメする本ではありません。念のため。

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コメント

どもども。最近のPSUの話題についていけてないfurakutaruです^^

>あだち充
あだち充さん独特の作風はとても気に入っています。
実は最近「クロス・ゲーム」にはまっているんですよね^^;
何気に泣けるところもあったりして、青春ですなぁ的なノリで新刊がでるの楽しみにしてます。ちなみに僕は基本的に単行本を買う派です・・・どうでもいいっすね(汗)
あだち充さんの代表作といったら、やはり「H2」、「タッチ」ぐらいでしょうか(もっとありますけど)。でもまぁとりあえず、僕は「クロス・ゲーム」をオススメしときます。
あっ、その短編集読みたくなったんで、今度買いに行こうと思います。満点評価だし期待できそうです(^^♪ワクワク

それでは今日はこの辺で・・・

投稿: furakutaru | 2006年9月 8日 (金) 01時48分

ちすfurakutaruさん、どもです。つか自分が傾注するタイトルがあるとどうしてもそれを書かざる得ないというかそればっか書いていくつもりはないのですが、いたしかたありませんね。でもこうして他のトピックにもレスを下さる方がいるというのは普通に(最上の褒め言葉)励みになります(^^)。

実は「H2」はクライマックスがあまり好きではありません。っていうか「おまえそっちかよっ」というか今までのあだち充パターンとちと違うくないか、というか。比呂はやっぱひかりとくっついて欲しかったなぁと思いましたねぇ。なんつかひかりが英雄を好きだったとしても。

だからってワケじゃないかも知れませんが、やっぱじぶんはラフの終わりが一番だと思います。なんつか巧くて好きみたいな。

投稿: クリス | 2006年9月 8日 (金) 23時00分

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