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2006年10月 8日 (日)

DSとポケモン

ニンテンドウDSは凄い機械だ。ポケモンをプレイしてみてそれをより強く感じる。通常のプレイでは十字キーとABXYLR、スタートセレクトを必要十分に使い、2画面やタッチスクリーンの活かし方も決して主張しすぎずそれでいてかゆいところに手が届く程度の使われ方。基本的にタッチペンなしのプレイを前提に作られているから、タッチスクリーン上に表示されるボタンの多くはとても大きく見やすい。子供はもちろん大人の指でも誤操作することはほとんどないだろう。

ささやかながらメインのゲームを上画面でやっていることも良い。なぜなら角度の調整が効く分体勢の縛りが少ないからだ。机の上に置いてのプレイ、寝転がってのプレイ、隣人に見えないように角度をきつくしてこっそりプレイすることも出来る。確かに画面の大きさや解像度ではPSPに遠く及ばないが、「携帯することに特化したゲーム」に関しては、ハードの堅牢さもあってDSはかなり大きなアドバンテージを得ていると思う。
※最近感じるのはA(PSPで言えば○)ボタン。旧DSだと確かにクリック感がいいとは言えないが、凄まじい回数押しているにもかかわらずヘタレを感じない。PSPは結構わずかな期間で反応が甘くなってきた(Rボタンも)感があったから、正直ホッとする。壊れてもすぐ買えるもんでもないし。

だが、いいところばかりでもない。前述したが旧DSのボタン特に十字キーの「食い」が悪い。自転車にのって高速移動しているときなどでSFCなら急なクランクであっても問題なくすり抜けられるレベルの速度であっても、まず間違いなく引っかかる。新DSは画面の明るさもあって魅力的だが、ポケモンレベルのヘビーユースに関してはむしろ十字キーのアドバンテージの方が大きい気すらする。

それから、バッテリー残量が不明瞭なのも個人的には残念な点。確かにランプは赤くなるが、あれがどの程度なのかもう少し明確に知りたい。10%を切ると赤くなるのかはたまた5%なのか、もしかしたら30%かもしれない。赤の点灯が点滅に変わったりするんだろうか。説明書には書いてあったかな。大きい方のトイレ中に変わると凄く焦る。だったらセーブしてさっさとやめればいいんだけど、それが出来ないくらい面白いから困ってるのだ!。

インターフェイスに関してはかなり洗練されているとは思うが、それでも不満がないわけじゃない。あまりにも奥行きがありすぎるゲーム性の為、「総量」として非常に優れているという評価はなるものの、わずか数箇所の「惜しい部分」が目に付くのも事実。

例えば戦闘中にLボタンで決定が出来ない。ドラクエモンスターズでは確か出来たような気がするが、常に両手が自由になるわけでもないし、別に戦闘中にLRを使用しているわけじゃないのだから、それを決定に割り振っても良かったと思う。画面左ならタッチ出来なくはないけど右側は左片手で持ったままだとさすがに難しいしね。

戦闘中にワザの配置換えが出来ない。前作までは確か出来たと思うが、これは結構痛い。メニューを開けばそれほど苦もなく出来るには出来るが、一番その配置を替えたくなるのはまさに戦闘中。これもセレクトが何かに割り振られているわけでもないのだから、是非やって欲しかったところだ。

逆に戦闘中にワザの詳細がわからない点は「いいところ」と僕は判断する。確かに確認したくなることも多いが、これをしてしまうと対人戦の時に著しくテンポが悪くなる。毎回毎回確認確認では相手の気分も大きく害するだろう。ポケモンはスタンドアローンでも非常に面白いがあえて不便にすることでより良い結果を出せる可能性も模索していると思う。

便利ボタンが複数設定出来なかったかとも思う。インターフェイスは複雑になるが、LやRを押しながらの操作で自転車、つりざお、タウンマップを表示出来るようになっていれば、より気持ちよく操作出来た気がする。特にじょうろが木の実を前にメニューなしで出来る発想に行き着くことが出来たのだから、なみのりとの選択も、よりスムーズな方法が模索出来たはずだ。

道具選択のインターフェイスも難がある。上と下がリンクしていないのに、選択項目が一列多大になってしまうため、毎回毎回学習装置を装備し直すのにズズーーッとカーソルを下げなければならない。使わないアイテムは預ければいいという発想もあるかもしれないし、実際ポケモンクラスのタイトルでなければさほど不満も感じなかったかも知れないが、個人的には十字キー左右とLRを使ってメニュー切り替えとページ切り替えを可能にするか、せめて上下をつなげて欲しかった。頻繁な学習装置の持ち替えは基本だと思うんだけどなぁ。

と、書いてからふと気づいて試してみたことがある。道具に限らずモンスターボールを模したグラフィックがカーソル移動と連動して回転する表示がされることがある。おもむろに触ってみたら、、、「早く回る!」もちろんカーソルもマッハで最下層まで!つかこれはこれで愉快!毎回毎回でもマッハで回したくなるフィーチャーにDSとの親和性を感じさせる。またも敗北感を感じるクリスであった。

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不満というよりは「ここをもう少し・・・」という程度の気になったところという感じだが、正直プラス部分が非常に大きくかつ多いため総合的にはどうしても甘くなってしまう。そうそう、今日もまた一つ発見があった。主人公が取得したジムバッジ。あれは今ひとつ謎のトリガーによって暗く表示されたり明るく表示されたりするのだけど、たまたま半分が暗く表示されている時に順番に触れてみたら、

 ド レ ミ ファ

気持ちよく音階を刻んでるじゃない!全部集めて全部暗かったらこれで簡単な曲が弾けてしまう。なんつかこういう遊び心がニクイよ。現状の評価は、迷わず★★★★★だぜ!

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コメント

ふむ。
日増しにやりたくなってきますね・・・。
開発者は今回のポケモンを「究極」と称しているし・・・
なんとルビー、サファイアから
ポケモン連れて来ることができるんですね。
もしや連れて来ないと一人プレイでは
図鑑を完璧に埋める事は不可能なんでしょうか?
のぶなが・・・なむさん・・・
弱いけれど俺が愛情たっぷり長い年月を掛けて育てた
世界でただひとつのポケモン達・・・
新たなDSで彼らの雄姿を再び拝みたい。

投稿: ランチェス | 2006年10月 8日 (日) 09時55分

>ランチェスさん

コメントどもです。「究極」というのは掛け値なし本当だと思います。作り手が言うのは正直リップサービスというかアド的な意味合いが強いことがほとんどですが、やっていて長男と二人、「今回のポケモンはスゲェねぇ」と何回言ったことか。支店長も「今回のは違いますよねぇ」なんて言い合ってます。特に通信、遠くの人とじゃなくて目の前のワイヤレス通信で出来ることが多い。ポケモンというコミュニケーション要素あふれるタイトルが世に生を受けて以来、ついにその集大成を見た!って感じです。旧作からの移動は今作でコンプしてからになるようですが、少なくとも2本あれば
※最初の3匹は「移動→最初からスタート」をする必要があるけど。
ひとりでも集められるのではないでしょうか。まぁ情報もしくはひらめき、もしくは運が必要なのは過去の作品同様ですけど。

これまでのポケモンの経験があり、そこに嫌な思い出がそれほどないのであれば、今回の作品を買って後悔するということは絶対ないと思いますね。むしろ2本買って2台のDSでプレイしたくなる作品ですよ(笑。

投稿: クリス | 2006年10月 9日 (月) 02時35分

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受信: 2006年10月 8日 (日) 09時11分

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