小さき勇者たち~ガメラ~
映画放映の頃から見たかった作品が先日DVDになった。今日は時間に余裕があったので久々に見ることにした。
このガメラは、事前情報としてケロロだかしんちゃんだかの映画予告で見たに過ぎず、それ以外は全く予備知識がなかった。予告はデザインこそ抵抗があるが、小学校高学年くらいの少年が主人公ということもあり、僕の好きなジュブナイルのニオイもしていたので、結構本気で面白そうだな、と思っていたのだ。
もしかしたらコレを読んで初めて見ると言う方もいらっしゃるかも知れないので、ストーリーに関しては極力言及しないようにするが、結論的に言うと
「期待のしどころをはき違えなければ、十分楽しめる怪獣映画」
と言えると思う。少年たちがガメラと出会い、悪い怪獣をやっつける。ベースは往年のガメラシリーズに近く、どちらかというと金子ガメラからは距離を置いた作りになっている。
デザイン的にも鼻が丸くクリリとした丸いお目々がかなりファンシーな空気を醸し出しており、ぶっちゃけミニラやベビーゴジラのデザインを喚起させる、正直かっこいいとは言えないものに仕上がっており、こちらの面からもスパルタンでマーヴェラスな金子ガメラとは一線を画す。ただ、もちろんこれは話に合わせたものであるし、メインターゲットが特撮にうるさい東映マンガ祭り世代ではなく、今の小学生であると考えれば別段おかしなことじゃない。
要するに「自分が小学生だったら、」という仮定を起点として見ればいいのだ。見ていてつっこみたくなるところがないではないが、登場人物の行動理念はそれぞれのキャラごとに一貫しているし、話として特にわかりづらいところもない。
※強いて言えば途中強引な展開がないではないが、これも子供向けと理解して見ていれば許せる範囲だろうと思う。
ここで僕が言いたいのは、「じゃあ大人は楽しめないのか」ということだが、決してそういうわけではない。重要なのは視点の問題なのだ。「自分が子供だったら」という視点さえ見失わなければ、敵怪獣のデザインも壊される名古屋も隣の家の女の子も、友達もお父さんもみんな受け入れられる。受け入れた上なら、自然と気持ちが昴ぶるような作りがなされているし、事実涙もろい僕はジワジワとにじむ涙を止められなかったしね。
※これはかなり個人差があると思うので、鵜呑みにしない方がイイかも(^^;
キーワードは「昔のガメラ」「ジュブナイル」「怪獣映画」。三つともヒットする人なら★は5つ。僕は昔のガメラがややカスるくらいなので★★★☆というところかな(^^。機竜よりはずっと楽しめましたよ~。
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コメント
ウチは子供と映画館に行ってきたよ。
最初今回のガメラの顔見た時は一瞬ファンタジーとか
王道的な快獣映画やめます みたいな感じか??
とも思ったりしたんだけど。一瞬ね一瞬。
ま子供目線ではあるものの快獣映画的な部分でもまんざらでもなっかたかなと思ってしまった。
僕の感想はやはり突っ込みどころはあってもよかったー。
なので約5000円でDVD買ってしまいました。
嫁 子供ともに喜んでたし。嫁はボロボロに泣いてたよ。
投稿: nori | 2006年11月21日 (火) 01時54分
突然のコメント恐れ入ります。
ガメラの検索から参りました「ガメラ医師」と申します。ガメラ情報収集Blog「ガメラ医師のBlog」を更新しております。
拙Blogでは以前からDVD関連のエントリーをまとめており、その中でこちらの記事を引用・ご紹介させて頂きましたのでご挨拶に参上しました。
差し支えなければ、拙Blogもご覧頂ければ幸いです。それでは、失礼致します。
投稿: ガメラ医師 | 2006年11月24日 (金) 19時41分
ブログ拝見させていただきました。はじめましてガメラ医師さん、クリスです。ただトラックバックを貼られるだけだとまずおじゃますることはないのですが、こうしてコメントも添えて頂けると嬉しいですね(^^)。ありがとうございます。
やはりガメラはかなり賛否両論があるようですね。僕もそれはかなり感じました。好みの問題かもしれませんが、登場する子供たちに魅力が乏しく、
※その点が「ジュブナイル」に大きく劣る点です。神木くんほどでないにしてももう少し「カリスマ」のある子役であったならという思いが沸きました。
見ていて物語に入って行きづらい。シナリオの良さと一貫したポリシーに支えられていることで最後まで飽きずに見ていられましたが、正直この映画はもっと良くなったんじゃないかという気持ちも拭い切れませんでした。
でもやっぱり子供たちが活躍する映画は、グーニーズを例に挙げるまでもなく大好きだったりしますけどね(^^)。
投稿: クリス | 2006年11月24日 (金) 23時45分