お金の話
まぁ僕は貧乏なわけですよ。稼ぎも大したことないくせして月4万の小遣いは多いだろうと思いつつ、子供のゲームや本は僕が出したりしてるし、と自分に言い訳してる36歳なわけですよ。でも酒もたばこも賭け事も女の子もしなくて、外食も1000円以上のものはまず食べないし、最近はマンガも映画も使わない。ビデオも借りない。書籍はせいぜいファミ通くらい。
とにかくゲームに注力している。
過去においてはDVDのメディアだとかレゴだとかポケモンカードだとかに使うこともあったけど、今はもうホントにゲーム代になっている。正確にはゲーム関連の出費のウェイトが大きい。
お金ってのはどこでどう見ても1000円は1000円、100円は100円なはずである。そして100円は100枚集まればかなりの高確率で1万円になるはずである。
が、
どうもそれがにぶりやすい。というかボヤけやすい。
主婦のみなさんが店頭でタマゴや牛乳を買う時、その価格に対する意識は非常に高い。トイレットペーパーやゴミ袋、ガソリンの1円10円の差に対する真剣さたるや、筆舌に尽くしがたい。しかし彼女がミニストップの店頭でソフトクリームを買うかハロハロを買うかで思案する場合、そこに価格というファクターはあまり見つけられない。寿がきやのソフトクリームと軽井沢の高原で食べるソフトクリーム。価格差ほどは味の差はないと思うのだがどうか。
価格というのは商品であれば全てについているものである。だが、それは遣い手にとって常に同じ価値では存在していない。
毎週買ってる雑誌の価格が10円高くてもその雑誌を買い渋るということはまずない。それは「買うのが当たり前」になっているからだ。100円でも安くゲームを買いたいとは思うが、なかなかソフト別に買う店を変えたりはしない。結局は面倒だからだ。
「いまこの時間バイトしてれば、、」という発想で自分の趣味に割く時間を「浪費」と考えるヤツがいるが、それは大きな間違い。楽しい時間はむしろ「お金を払ってでも過ごす価値がある」ものなのだ。
自分が趣味にお金を使う場合、その価値は「濃度」と「頻度」で計られると思う。月12万の給料のうち10万を貯金して車を買った友人がいる。彼は車を買った後もガソリン代やらタイヤ代、チューニング代など「車を食わせるために働いている」と公言してはばからなかった。ハンドルを握っていられる時間は一日のうちそれほど長くはないだろうが、その時の濃度は非常に高いものだったに違いない。
支離滅裂に話は進む。
ヤフオクで何かを出品する場合、1円でも高く売りたいのが本音である一方で、1円でも高く売れるための努力をしていない自分がいたりする。特に1万を超える高額なものであれば、ちょっとした拍子に1000円単位で落札価格がズレることは良くある話。パチンコや競馬での儲けを安易にあぶく銭として使ってしまうことも良くある話。
でも1000円はどこでどうみても1000円だし、10枚集まれば1万円になるのだ。
それをみんなは忘れている。別に賭け事が悪いとかあぶく銭としてあっさり使ってしまうことがもったいないとか言う話をしたいわけじゃない。僕が言いたいのは、そのお金は汗水垂らして稼いだ1000円と同じなんだぜ?ってことなのだ。自分が大切にしてきたレゴを売って得た1000円と全く価格を気にせず買うファミ通3冊は同じお金なんだってことなのだ。要するに
自分の中の金銭感覚をリセットしたい
ということなのだ。
パソコンを構築する(もしくは自作PCをコーディネイトしてもらう)ときも同じようなことが言える。CPUのクロックを0.1上げるコストとメモリーをもう512増やすコスト、モニターを2インチ大きくするコスト、マウスをワイヤレスにする、グラボのメモリを増やす、コンボドライブをダブルドライブにする、HDD、静音、放熱、ウイルス・・・。
絶対に全てが平等な価値観では決められてないはずだし、決めたくても決められるものじゃない。
が、
その中で特に使用感に大きく影響するパーツは間違いなく存在する。頻繁にDVDに焼く人なら備え付けのHDDはさほど大きい必要がないが、DVDに焼く速度や精度は上の方がいい。映画をPCでよく見る人ならモニターはワイドの方がいいだろうし、スピーカーにもこだわりたいだろう。でも人はついCPUを速くしたり、キーボードとスピーカーを1000円のにしちゃったりする。モニターを1、2万の21インチの中古CRTより4、5万の17インチ液晶にしちゃったりする。
ヤマダやビックのポイントもそう。あれはお金と同じなんだぜ?よく、「ポイントで買ったからタダみたいなもの」と言うことがある。つか僕もそういう経験があるけど、あれって買うときはちゃっかりポイント分も値段が下がったものとして計算していたりするんだよな。で、ポイント使うとその分加算されないのは忘れたフリをしたりして。
※ポイントバックが5%のものより3%のものに使う方が絶対得です。1万の買い物で200円の差ですから、金額にしたら大したことはないと思われるかも知れませんが、「100円は100円」です。ブタ丼が330円で牛丼が380円。差額4杯分、それが200円なのですよ!
あ、念のために言いますけど、これは「セコい」とか「ケチ」とかいう話とは別次元の話です。そりゃ大金持ちからしてみたら当然セコさ極まりないと思われるでしょうけど、「意識しない」というのは頭の悪いヤツのすることです。こないだテレビで芸能人が「今の消費税は何%でしょう」という質問に答えられませんでした。それと同じ話。そいつから見て自分が「セコいヤツ」だと映るならどうぞご勝手にってなもんですよ。
さて、そんなこんなで今自分が一番欲しい物「ワイドテレビ」の話に移っていくわけですが、ぶっちゃけ価格はホントに不安定です。中古だからいざ買ってもすぐ壊れてしまうかも知れない。でも思った。そこでの目の前の15000円が2万円になる落差は、「納得できるもの」なのではないか、と。言うまでもなくテレビというのはゲームをプレイする上でコントローラと並んで最も重要なインターフェイスです。文字が読めなきゃゲームにならないし、鮮明であればあるだけモチベーションも丸ごと上乗せされます。音響に関してもしかりでしょう。だったらそこでしぶとく安い出物を探し続けるより、適当に決断してしまう方が良くはないか。どうせ中古で何が来るかわからないのだから、決断は早いに越したことないのではないか。
バイトの女の子が45000円くらいする携帯をあっさり買ったと言う話は以前したかもしれません。で、昨日見せてもらったらもうその携帯、傷だらけなわけですよ。まだ1ヶ月くらいしか経ってないのに。でも彼女曰く、「別にお金に困ってないし、他に欲しい物もないし」だそうで。それってまさに「正しい遣い方」と言えると思うんですよね。
PSPの2ギガメモステを買った時も悩みに悩んで買った反面、今思えばもっと早く決断すれば良かったとシミジミ感じました。ポケモンを3本買ったことや娘にDSLiteを買ってやったことも、出費としては決して小さくはないけど、後悔は全くしていません。要は自分の中に絶対的な基準を作り、その指標を元にお金を遣う様にするということなのです。105円の焼き鳥を買うのも34000円のXBOXを買うのも同じお金を遣います。カジノでしか遣えない「コイン」で交換してもらうわけじゃないんですよね。
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