モチベーションとトワイライトプリンセス
その時節、年齢、競合タイトルの有無などにより、ゲームに対するモチベーションは千変万化する。時には1週間の睡眠時間の合計が10時間を切るような没入感に染められることもある一方、1ヶ月近くゲームらしいゲームをやらずにのらりくらりと過ごしてしまうこともある。隣人、友人、家族、ネットでのコミュニケーションも現代のモチベーションとは無関係じゃあるまい。
こと僕に関して言えば以下のようなファクターがモチベーションとリンクしている気がする。
・レスポンスがいい
・序盤からすぐ戦闘できる
・常にやれることがある
・常に目標がある
・(乱数がある)
・携帯ゲームである
・頭を使いすぎない
・見た目がそこそこ
・ビッグタイトル
・ニューハードタイトル
・やってる友人がいる
・効果音が気持ちいい
等々。一つずつ言いたいこと書いていってみる。
●レスポンス
これはもう何より重要かも知れないくらい重要。ロード、セーブ、メニューの開閉、ジャンプや攻撃の反応、移動速度、、、ゲームキューブのPSOやピクミンなんかはメニューやコマンド関係が最高に早くてやってて凄く気持ちがいい。技術的なこともそうだけど作り手の志の高さが出る部分でもある気がするな。
●序盤からすぐ戦闘
とにかく開始しばらくデモやらストーリー紹介やらで自分で動かせない、動かせるようになっても街から出られないのはもうそれだけで萎える。萎え萎え。萎えまくり。つかやめちゃう。とにかく戦わせろって言いたいわけだけど、最近は昔で言うガントレットのような「ストーリーそっちのけ」ってタイトルが少なくなったねぇ。潔くて好きなのに。
●常にやれることがある
これはまぁアクションゲームよりRPGが好きだ、みたいな話になっていくんだけど、気負ってシナリオを進めたくならない時ってあるじゃない?とりあえずスライム倒しておこうみたいな、お金をいくらまで貯めようみたいなさ。話を進めてもいいけど立ち止まってもいいみたいなゆとりは欲しいですね。切迫して追い立てられまくるのは疲れます。つかオヤジだから?
●常に目標がある
さっきのは自分の選択肢。今度のは魅力的なオカズの話。手に入れたいとか強くしたいとか買いたいとか使えるようになりたいとか、純粋に何点取りたいとか何面まで行きたいとかクリアしたいとか、友達に勝ちたい強くなりたいとか、絶妙に目の前をちらつかせてくれるとやる気も出るってもんです。
●乱数がある
これはまぁ()付けというか、上手い乱数はやる気になるけど下手な乱数はやる気を思いっきり削ぐ。アルゴリズムの妙というか、人間くさいのがいいわけじゃなくて、なんつのかな、「完璧に結果がわからない」のがいいわけじゃないというか「中途半端にわかる」のがいいみたいな。予測出来そうで出来ないというかジレンマがいいというか、わかる? あとレアアイテムなんかのドロップは「そこまでのお膳立て」が整っていれば非常に強力なモチベーターになるね。ディアブロとかPSOとか。
●携帯ゲームである
身も蓋もない話だけど、これはモチベーターたり得るんだよね。要するにどこでも持ち歩けるというだけで「やれるチャンス」が増えるわけだから。仕入れやトイレでも出来るゲームは、通常の据え置きだったらやらないようなゲームでもやりたくなったりする。カズオとかはこの部分の依存度が凄く高いタイトルだと思います。
●頭を使いすぎない
まぁこれもジジイゆえにという話ですけど、疲れちゃうのはイヤな年齢になってきたというか、楽しくゲームしたいじゃない?「気付く」楽しさは欲しいけど「悩む」苦しさはいらないというか、「考える」楽しさは欲しいけど「いらいら」はしたくないというか。人によってレベルの違う箇所だとは思うけどさ。
●見た目
これは重要。単に絵がキレイというのではなく、キャラクターデザインだとかセンスだとかにも依存するところ。自分なんかはGTAとかやりたくならないんだけど、あれは明らかに見た目でモチベーションが上がらないタイプ。逆にロストプラネットなんかは見た目でかなりそそられたし、○と×で言うなら超操縦メカMG、リヴィエラ、PSUなんかは×、ポケモン、ジャンヌ、PGRなんかは○。これは割とスペックには依存しないかも知れないな。
●ビッグタイトル
さすがにFFやドラクエというだけでやる気が出ますね。前日からそわそわして身支度を調えてから始めるゲーム。でもって大抵はそれに相応しいクオリティなので、やる気もかなりプラスに作用する感じです。昔はマリオやゼルダも入ってたけど、今はFF、ドラクエ、ポケモンが私的3強かなぁ。いまさらですがローグギャラクシーは凄く惜しかった気はしますけどね。あんなにマップが広く味気なくなければ、、、。
●ニューハードタイトル
まぁ新ハードというのは「我が家に導入」という意味で、別に発売日直後ってわけでもないですけどね。360とか。昔だとCDROM2やネオジオ、スーパーグラフィックスなんかもスゲェワクワクしましたし、ゲームも「異次元」を感じさせてくれました。それもドリームキャストまでで、以来「ニューハード景気」はなりを潜めていたのですが、360はそんな中にあって久々にワクワクを提供してくれました。タイトル的なものもそうですが、「体験版ダウンロード」がことのほかモチベーションを刺激してくれましたね。もっとやればいいのに。っていうか「体験版でお腹いっぱい」はメーカーとしてツライでしょうけどね(^^;。
●やってる友人がいる
最近では厳しい条件になっちゃいましたが、学生時代は紛れもなく強いモチベーターでしたね。先ほども挙げましたが、ローグギャラクシーはその面でかなり友人が買ってくれて一緒にもりあがりました。毎日連絡を取りながら気の置けない友人とゲームをバラしていく感覚は、ホントに得難いものがありますね。重ね重ね悔やまれるというか腹立たしいというか残念なタイトルだよ。
●効果音が気持ちいい
メインには成り得ないですが、結構やる気をそそっているハズ、というのが効果音。音楽に関しては正直「別物」というか、「あ、この曲いいな」と思うことはあってもその結果ゲームのやる気が上がるというわけでもないというか、いや昔は確かにあったんですが、最近はとんとないなぁというか。
※ドルアーガや初代ドラクエ、初代ゼルダは音楽がプラスに作用したけどね~(^^;
でも効果音は違うね。やっぱ派手な音がなったり心地よいジングルが聞こえると素直に楽しいし気持ちいい。効果音は「気持ちよさ」に直結するからモチベーションが上がるんだろうね。
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別に僕はゲームにヒリヒリとした緊張感や達成感を求めていないタイプなので、モンハンなどで強敵を倒したり「し続けたい」わけでもなく、ダライアスやドラキュラの「ボスモード」を好んでプレイしたりもしない。はるか昔は買ったらクリアしたいと思ってた時期もあったと思うけど、自分で働くようになってからかな、別に面白くなかったらそこでやめてもいいと思うようになった。
ゲームは娯楽であって非生産的な物に間違いないのだから、誰かや何かに追い立てられてするものじゃない。プレイするのはすべからく「面白いから」であるべきだと思うし、「面白くない」のに続けるのは正直な話精神衛生上よろしくないとも思う。まぁさすがに大枚はたいて買ったものを自ら否定するのは結構勇気が要ることだけど。
だからこそプレイの原動力になるような強力なモチベーターのあるタイトルには惜しみなく時間を割く。文字通り寝食を削ってプレイする。以前はその「自分が認めるタイトル」が他のみんなにも認めて欲しいという気持ちが強かったけど、今は割とそうでもない。やっぱり年取って嗜好も徐々に変わってきているのを感じるし、単純な「面白いから面白い」「面白くないから面白くない」という根拠の見えない理由付けで由としてしまう節もある。昔だったら25項目に細分化してゲームの私的評価を挙げてたりもしたのに。
でも一方ではそれじゃダメだという危機感もあったりする。ゲームはやっぱり素晴らしい娯楽だと思うし、継続して付き合っていけられるだけの奥行きもある。ある程度は自分側もチューニングしていかないと、どんどん楽しめるタイトルが少なくなっていくばかりだろう。いくらつまらないモノはやらないとは言っても、遊びたくなるタイトルがなくなるのは不本意なのだ。
そんなことを思いながら僕は今ゼルダトワイライトプリンセスをやっているのだ。
つかぶっちゃけゼルダは面白くない。昨日は中3日くらいで久々に起動し、思わず5時間くらいぶっ通しでやったりもしたけど、プレイ中何度も何度も「面白くないなぁ」と思った。「面白いと思った時がないなぁ」とも思った。
話的には3人の精霊を助けたくらいの進行度なんだけど、とにもかくにも「やらされてる感」が強すぎる。例えて言うなら、「針穴の糸通し」「平均台」「100マス計算」などを次々にこなす感覚。「クリアする喜び」より「クリアできなきゃヤメロ!」的な声が凄く聞こえてくる。だから一つの謎を解いたとしても、一匹のボスを倒したとしても、「ただ次の問題が出るだけ」で嬉しさや楽しさがわいてこない。何をしたらいいか迷うような場面は全くなく、少しでもストーリーを進めようものなら全く後戻りは出来なくなる。
※当然一時的なモノではあるが、少なくとも数時間単位で束縛される。
それから見た目に関しても苦言がある。今回は前回の風のタクトからの差別化の意味もあってリアルメイドなリンクと世界観、ビジュアルなのだが、その設定のためかどうにも画面がボヤけていたり、霞が掛かっているような場面や暗いシーン(夜や洞窟)が多い。ちょっとした違和感すら見逃せないゲーム性のゼルダにおいて、この画面を注視するのは本当に疲れる。D端子で接続してなおそれは変わりなく、非常にスッキリしない。具体的に言えばどの程度の段差が登れるのかわからなかったり、マップを見なければ移動可能な道かどうかがわからなかったりする。これは過去のゼルダにはなかった「遊びにくさ」であり、前作から一番僕がやる気を削がれている点でもある。
が、一方でその原因がソフトではなく自分自らにあるかも知れないとも思う。
本人はこれまでさほど意識していなかったが、そうは言っても36歳である。体の全てのパーツは老化が加速しはじめているのだ。画面が見づらく情報を得にくいことによるストレスは、たぶん長男はほとんど感じていないだろう。その面の謎解きも遙かにスムーズに違いない。
※プレイ時間に対するゲームの進行度を比較して愕然とする。長男が2時間で通過したダンジョンに4時間掛かっていることもザラなのだ。
また、「頭を使う」という点でも老化を感じざるを得なかった。それは記憶面でのことなのだが、操作に関して新たに増え続ける技やアイテムの使い方を、すぐその翌日に忘れていたりする。気になった場所やクリアの為の必須情報なども、続けてプレイしているにも関わらずあっさり忘れて四苦八苦したりすることもある。もちろんメモを取っているものもあるが、その「メモを取る」作業すらおろそかになってしまうのも、老化と無関係じゃないだろう。
「面白くない」とは書いたが、「つまらない」わけじゃないことも書き添えておきたい。前のめりになって先に進めたくなるわけじゃないけど、あっさり投げ出して「もうやらない」というほどではないのだ。
世界は非常に丁寧に作り込まれているし、ビジュアルエフェクトやちょっとした効果音も心地よい。趣味嗜好の差はあれど、ポリゴンの人形モデルの出来は「やりたいこと」をきっちり実現出来てはいると思うし、次から次へ目標が明示され、困ったときに助言を求められるアドバイザーもいる。今現在ゼルダをやろうというユーザーにしてみれば、これこそが「正解に最も近いゼルダ」と言えるかも知れないとさえ思う。霞がかったビジュアルもハイレゾ陣営に対しての「スタイルで対抗」する手段とも言えるし。
でもなぁ自分なんだかんだでかなりのゼルダをクリアしてきているんだよな、とも思う。初代、リンク、SFC、GB、GBA、64、ムジュラ、GC・・・。
※大地、時空、4つの剣はやったけど未クリア(^^;。初代はカセット版は未クリアだったりするけど持ってはいる、みたいな。つかポルスボイスをマイクで倒せないのがツライ。
せっかくだからクリアしとけよ、という気持ちだけが僕を突き動かしている。でもいじっぱりだから自力でクリアしたいとも思ったり。でもって結果ストレスが上昇したり。なんてわがままなヤツ。つか年取るとわがままになるというのはホントかもね。
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コメント
ちすランチェスす。
なんだかんだで俺より先進んでる^^;
それに驚いたー。
いよいよマスターソードでねーの?
今バチャコンのF-ZEROはまっちゃっててさー。
ゼルダそっちのけ^^;
絵は綺麗とはいえないけれど
面白さにやっぱ絵とか関係ないよなぁと思ってたり。
4つのマシン登場するけど結局
ファイアースティングレイが一番早いんですよね^^;
トップ争いの時雑魚が走っててぶつかった時の怒りったら。
なんか丁度いいコースに雑魚いるんだよねぇ。
そうゆうのが逆に燃えるよね^^;
コースとかクランククランクとか思い出した。
F-ZERO Xとかきっとバチャコンで登場するんでしょうねぇ。
wiiはマジでやヴぁいわ^^;
投稿: ランチェス | 2006年12月12日 (火) 07時14分