ゼルダの伝説トワイライトプリンセス~その1~
購入直後にプレイした時は、とにかく眠かったしゲーム自体に正直古くささを禁じ得なかった。最近のプレイタイトルはどれも「ぬるい」もしくは「ぬるいぷれいしかしていない」ので、正直まともに「頑張る」という時点で既に僕にとってハードルの高いタイトルになっていたのかもしれない。
しかし、これはゼルダ。例えその中身が本来GCで発売されるはずであったモノであったとしても、事実上最高のハードでリリースされたゼルダに他なるまい。GC版の方がプレイしやすかったとしても、メディアの容量差は何かしらに使われているはず。チープな表現になるが「つまらないのはおかしい」ビッグタイトルなハズなのだ。いくら開始直後が抑揚のない地味な展開であったとしても・・・。
とか何とか言っちゃって。
ぶっちゃけちゃうと一番最初の村のフラグが見つけられずに1時間以上うろついていたり。つかみんなが言う情報がリンクして一つの結末へ向かうその一番最初のきっかけに気付き損ねていたり。
でもまぁ子供には聞けませんさすがに。
※つか寝てるし。
なので今日は子供が寝た後でじっくり(と言えば聞こえはいいが、その実ただ謎に詰まって)村を探索。
まぁ「あーーーーーーーーーーーーーっ」という間に見つけられたけどね。
で、先に進めるとまたも気になるポイントが。つか柱が2本立っていて、ギリギリ届くか届かないかの距離。以前長男が同じポイントで四苦八苦していたことを思い出す。つかこういう場合、
1.その先にオタカラがある
2.今は行けない
この2択。がんばってがんばって先に行けたとき初めて何があるか分かる。ましてや一つ目の柱には既に「到達した者」がいるのだ。僕は地道にジャンプを繰り返しまくった。つかたぶん体感で1時間以上やってた気がするから、実際は30分くらいだろうけど、ざっと考えて300回くらい落ちた気がする。まぁいいけどとりあえず「あんまし面白くない」と思ったのは事実。
一旦脇にそれるが、
過去のゼルダの多くは「期待を裏切らない」作りだった。何かをやろうとしたらその何かに「何かしら」のリアクションが用意されている。逆に言えば自分が気づかないトリガーがいっぱいいいいいいいっぱい隠されているのがゼルダなのだ。
だから、僕は(もしくは僕たちは)草は全部刈りたくなるし、石は押したくなり、木にはぶつかりたくなる。何かあるかどうかわからないが、「何かあるかも知れない」からいろいろやってみるし、それが楽しいのがゼルダだったはずだ。
「かも知れない」とプレイヤーに思わせるというのは非常に難しいクオリティだ。昨今のタイトル、特に続編は前作のいろいろなシステムや「面白さ」を踏襲模倣して作られる。人気が出ればその続編でなくとも、いくつものフォロワーが生まれるし、どこかしら過去の作品からエッセンスを得て作られている。
しかし、そのエッセンスの中に「期待に応えてくれるかも知れない」という感情を喚起するケースは非常に稀だ。作品全体のクオリティでならそれも十分ありえるが、ここで言う着眼点はもっともっとミニマムで、ギリギリまでディティールに凝っていることを指す。それはつまり宝箱やタンス、ゴミ箱を見たら無造作に調べたくなることとは違う。どちらかと言えば「テクスチャに手を伸ばす」ような感覚だ。
数週間前に僕がプレイした360のデッドライジングは、ある意味そういった「かも知れない」を期待させるゲームだった。靴屋で靴を履き替え、スポーツショップでゴルフクラブを拾い、本屋で本を手に取り、ミキサーにオレンジとコーヒーを入れてみるようなゲームだ。いろんなものを武器にして戦うことが出来るし、主人公の身なりも随分たくさんの様変わりをする。
しかし、序盤を過ぎればもはやそこに意外性はない。
しかしゼルダは違う。
常に何かあるんじゃないかと目をこらしていなければならない。油断して見過ごせば、そのフラグスルーのしっぺ返しがかなりの確率で訪れる。もちろんそれは「縛り」面だけでなく「可能性」の面でもかなりのものがある。ハートのかけらを全て自力で集めてクリア出来るプレイヤーはそうはいないだろう。ゼルダはそんな気持ちを凄く煽るし、煽るのが上手い。
話を戻す。
だから些細なことでも期待が裏切られると、凄く寂しい気持ちになる。
僕は経験値稼ぎが大好きだが、それはその時間が「裏切られない」からだ。低レベルでボスにアタックして全滅したときに失う時間がどうにも嫌だからだ。リトライを繰り返して1時間で倒すことが出来るボスであっても、3時間経験値稼ぎをして一発で倒せるスタイルを好む。
柱の先はどうあっても行けなかった。
※もちろん現時点では。
となると僕のモチベーションは大きく下がる。つか「もう止めてしまおうか」というくらい面白くない。操作もしやすいとは言えないし(特に「左側」。通常の移動操作が、殊の外片手だけだと不安定になるのだ)、絵も綺麗とは言えない。その上ゲームまで面白くないとなれば続ける理由がない。本来ならば。
しかし今一度僕は先ほどの言葉を思い返す。
「これはゼルダなんだぜ?」
つかそんなこたぁ一度も書いてない気もするが、んなのは些細なことだ。要するにこのタイトルには「味わうべき何か」があるはずなのだ。FFを買ったり、ドラクエに並んだりするのと同様に、ゼルダにはゼルダにしかない何かがあるはずなのだ。風のタクトがいくら酷評であったとしても、僕自身中盤以降の移動に大きなやるせなさを抱いたとしても、おまけのフィギュア集めのシステムに魅力がほっとんどなかったとしても、、、
僕は風のタクトをクリアしてよかったと思っているじゃないか!
序盤のボスだけじゃない、ラストダンジョンの作りや、マップ全体を縦横無尽に冒険しまくって初めて成し遂げられるクリアは、やっぱりカクベツだったじゃないか。
中には謎が難しくて腹が立つこともあるかも知れない。時には思わずネットで調べちゃうかも知れない。子供と相談して答えが見つかるかも知れないし、ちょっとしたミニゲームを競い合うのもいい。
僕は気を取り直して物語を先に進めた。
つかさ、もう発売からかなり経ってるわけだし、買ってる人はやっている、と思えば10人中9人と右足くらいは僕より進んでると思って間違いないと思う。ぶっちゃけ引っかかってた時間が2時間近くあったりするわけで、今の時点で4時間ほどプレイしていたとしてもそれは正直「みんな知ってる」レベルだろうと思う。だから、、、
みんな、ネタバレは絶対止めてよね!
っていうか僕はネタバレをガンガンしていきますよ!「今回のリンクはなんとオオカミになってしまうんですっ!」とか「エポナも出ますよ!」とか。いやこんなもんじゃないね。僕がついさっき、ホントについ今し方体験したネタバレも書いちゃうと、
今回のリンクも緑の服を着ますですよ!
やっちゃいましたよ。ホントネタバレ。マジネタバレ。つかネタバレ勘弁してくれって感じ?つかまぁその程度しか進んでないわけです。ホントのホントに。
とりあえず今回は冒頭にどの程度のネタバレなのかは書きませんでしたけど、明日以降のゼルダ関連の話にはなるべく書いていくようにします。つかまだハートは3個のままですけどね。
そうそう、そんな気持ちよく終わっちゃだめだった。とりあえず気を取り直してプレイを再開したわけですが、オオカミになった直後は普通に動かしづらくて嫌だなぁって感じの印象、要するにまぁ感想は変わってなかったわけですが、しつこくプレイしていってようやく「手応え」を感じるようになりました。もっと言おうか?
面白くなってきやがった!ワケです(^^;
つか今日も疲れていたハズですが、そこそこプレイしましたし、明日以降の「やるべきこと」も見えています。っていうかまだ序盤なのでゼルダらしい自由度も全く発揮されぬまま続けているわけですが、
楽しみ方を見つけられれば、このゲームはどんどん楽しくなりそう
という思いはかなりあふれ出てきました。つかある意味それは風タクでも同じだったのかもしれませんけどね(^^;。とりあえずファンにはお勧めしませんが、「極力独力でクリアする気がある人」にならかなりお勧め出来ると思います。そのくらい「普通の中身」じゃないと思います。
※まぁPS3のタイトルも多くは「普通じゃない」んだろうけどさ。とりあえず生クリームの量はコストに跳ね返ってくるからね。そうそう安く売ってばかりじゃいられねぇよなぁって寝ぼけて仕事とごっちゃになってる?
とりあえずもう少し頑張ってみることにします。つか78%くらい寝てますね。自分今。
| 固定リンク
コメント
クリスさん、こんにちわ。トムニャットです。納車が12/16とXデーが確定して、その日のことを考えると「ウヘヘ」という不気味な独り笑いが知らずに浮かんでしまう有様です。そんな暇より早く保険屋を見つけにゃならんのですが。
さて、Wiiゼルダ、クリスさん的には結果的に良好な手応えを感じられたようで、何よりです。自分はWiiは結局手に入れられなかった、というより、先週末はGCゼルダで家に引きこもっていまして、購入の努力をまるでしませんでした(^^;。まぁ、それだけ新ゼルダに没頭できたというわけで、これはこれでゲーマーとして相応しい行為であると勝手に納得しております。
ただプレイした第一印象は、クリスさんと同じく、絵的にも操作感的にも目新しさを感じず、「あらま」という感じでした。映像はS端子ということもありますけどね。
まっさきに比較対照として浮かんだのが「大神」でした。大神がゼルダをトレースしていることは言うまでもありませんが、つくづく桁違いに出来の良かったトレースであったと改めて感じました。ゼルダスタッフも「やられた!」と思う人が少なからずいたのではないかとすら思いますね。ゼルダは1つ目のダンジョンをクリアーしたところまでで先のことは分かりませんが、簡単に比較しますと、
・目新しさ:ゼルダ<大神
・映像:ゼルダ<大神
・音楽:ゼルダ<大神
・ダンジョン等の謎解密度:大神<ゼルダ
・難易度(アクション性):大神<ゼルダ
というところかと。もちろん今後入れ替わりの可能性は十分にあると思いますが、ゲームを能動的に楽しんでいるという感覚は謎解きやアクションの面白さが大きいゼルダに軍配が揚げられそう。ただ、「ゼルダ」なのだから、新しさ・映像・音楽でも他を圧倒して欲しかったことも否定できません。メトロイドプライム2並みのグラフィックで、新ハイラルの世界観を構築してほしかったな、と。
まあ、繰り返しますが序盤の序盤なわけで、これからどうなるかは分かりませんよね。それにいくら比較したって、大神の続編はクローバーが解散した以上、いくら願っても出ないのだし(^^;;;。
しかし自分にとって歯がゆいのは、GCは実家設置していることです。本日のようにアパートにいたら進められない~。週末のお楽しみになってしまいましたが、小さい画面では少々モチベーションが下がるのは目に見えているから、やむなし。私もデカいディスプレイが欲しい・・・・。いやその前にWiiか。ワリオとガンダムハンマーが、プレイした人々の感想を聞くと興味惹かれるところ。それにしても、GC発売の時には何のニュースにもならなかったのに、Wiiは色んなメディアに取り上げられて、よくここまで持ち直したなぁとしみじみ思います>任天堂。
最後に、もひとつ。風のタクトのリンクも嫌いじゃないですが、今回のイケメンっぷりは格好いいというより思わず笑ってしまいました。良い意味でですけどね。この辺りは流石GCかな。
投稿: トムニャット | 2006年12月 7日 (木) 22時58分