モンスターハンターポータブル2~その2~
ひとねりするつもりが爆寝りしてしまってもうこんな時間になってしまった。なので今回ははやる気持ちを抑えてシステマティックな話を少しだけしてお茶を濁す。つかこの内容ははっきり言って対象となる人がかなり限られるかも知れないが、まぁ対象外の方も「ふーん」という気持ちで読んで貰えれば幸いです。ネタバレはほぼありません。
今回のP2はBGロードという機能がある。各エリアの隣接するエリア情報もあらかじめ読み込んでおくことで切り替え時のロードを軽減するという物。どの程度軽減されるのか調べてみた。つってもソースは少ないし、手動ストップウォッチだけど。
あと調査対象にはカスタムファームウェアであることを活かした「ISO化したファイル」も含めてある。これはNew UMD Dumperというソフトを使って、UMDをメモリースティック内にISOファイルとして変換して入れてしまうもの。
※手順としてはファイルをどこぞからダウンロードしてきたら、その中にある「UMDDUMP」「UMDDUMP%」というフォルダを両方ともPSP→GAMEのメモステ内に入れ(←リカバリーモード上でカレントリーファームウェアが1.5にしてある場合。3.10にしてある場合は「GAME150」フォルダに入れればいいと思う)、メニューバーからゲーム→メモリースティック→UMDDUMPを起動するとPSP直下にUMD.ISOというファイルが育成される(モンハンP2の場合は大体820メガくらいのファイルが作られる)。これをメモステPSPフォルダの下にISOというフォルダを作って入れる。UMDなしでプレイするメリットは、
・読み込み時間が短い
・バッテリーの消耗が抑えられる
・モーターを使わないから静か
など。UMD自体は入れておかなければならないので注意。起動はメニューバー→ゲーム→メモリースティックの中にあるアイコンを起動すればOK。
これも含めたロード時間は、、、
●キャラ選択後の決定○ボタンから自キャラが移動出来るまで
・BGロードなしUMD・・・34秒7
・BGロードありUMD・・・33秒
・BGロードなしISO・・・19秒4
・BGロードありISO・・・19秒3
●雪山エリア1→2への移動(画面が切り替わってから自キャラが移動出来るまで)
・BGロードなしUMD・・・8秒5
・BGロードありUMD・・・0.6秒
・BGロードなしISO・・・2秒7
・BGロードありISO・・・0.6秒
UMD使用時のBGロードがどれだけバッテリーを大きく消耗するかに関しては、実験することでバッテリー寿命自体を削ってしまうことになるのでもったいなくてやらなかった。が、体感として倍以上早くバッテリーメーターが1つ削れたような手触りを感じた。その昔「三国無双は1時間持たない」というウワサを耳にしたことがあるが、UMDにアクセスし続けるタイプのゲームだとかなり早く消耗してしまうようだ(当然だが)。P2の場合はかなりそのアクセスを上手く分散して、外出時用とご家庭用を使い分けることに成功していると言っていいと思う。まぁそもそもデータ量の多い部分へのアクセスは変わらないけど、プレイ中はかなり激変する感じだね。0.6秒は確かに魅力だけど「酷使してる感」は否めない。本来なら読む必要のないところもあらかじめ読み込んでおくわけだからね。
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続けてゲーム内で感じたドライなファーストインプレ。
僕は前作モンハンPをプレイしていないので、そこからどの程度良くなったのか、変わったのかというレビューは出来ない。出来ないが、それでもこれがかなり洗練されているのはわかる。それほど良くできている。
まずボタンがPS2から事実上8入力も減っている。L2R2と右アナログスティック4方向、左右アナログスティックの押し込みだ。なので、P2ではそれを上手くローカライズする必要があるわけだが、1時間ほどプレイしただけでかなり手に馴染んできた。
片手剣でジャンプ斬りをする際などで△○同時押しをしなければならなかったり、移動しながら視点を巡らせるのがデュアルショックと比べてやりづらかったりはするが、敵を発見、攻撃、回避、索敵、攻撃、討伐、武器収納、はぎ取り、、と言った基本的な流れに関してはほとんど抵抗がない。確かにほぼ全てのボタンを酷使するが、
※○×△□ボタンすら全部使うからね。しゃがんだりアイテム使ったり。
よく洗練したなぁというのが正直なところだ。
快適に遊ぶための心配りは村の中にもある。村はもちろんいつも通り村として存在しているが、その中でキーとなるクエストの受注やアドホック同時プレイ時にロビーとなる集会場内だけで基本的なアイテムの売買や自宅倉庫へのアイテム転送が可能になっている。セーブや装備変更に関しては自宅でしかできないが、それもこれまでの様に歩いてそこまでいかなくとも、集会場→場所を指定して移動→自宅とショートカット出来る。クエスト受注カウンターからの読み込み回数的には据え置き機から減っていないが、体感では随分快適になった印象がある。
具体的なクエスト内容も「経験者、未経験者」ともにかなりいろんな選択肢が用意されているように感じた。特に、報酬金額はほとんどないがとある支給品をそのまま納品すればクリアになる「ツアークエスト」は素材回収に最適。思う存分素材を集めることが出来る初心者にとっても優しいクエスト。一方で初期状態からガノトトスやフルフル、ショウグンギザミと戦うことも出来るクエストも用意されていて、序盤のステップアップをまどろっこしく感じるヘビーユーザーにも安心の設計だ。あと個人的に面倒だなぁと感じていた季節による違いがなくなっていたり、サブ成功条件がなくなってメイン条件をとにかくクリアしなければならなくなっていたりはした。
実際のプレイに際しては、とにかくピッケルが壊れにくく、キノコやハチミツの採取がしやすいなぁというのが第一印象。採取クエストで集めなければならない特産キノコがいきなり20個!と言われたときはどうしようかと思ったが、いざ集めてみるとこれまで以上にガンガン出る。これはお金の集めやすさ、素材の集めやすさなどとも相まって全体的にゲームをインフレさせているようなチューニングに感じた。
※倉庫も最初から4ページ目まであるし。
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モンハンは通常のFFのようなRPGと比べて、ストーリーと呼べるような流れはほとんどない。だからプレイが超絶に上手い人であれば、装備を時間を掛けて充実させたり、回復薬を大量に用意したりしなくても、どんどん先に短時間で進めていくことも不可能じゃない。しかし実際は僕のようなヘタレにもしっかり先に進んでもらう為のサポート態勢がかなり充実していたりする。二重三重の回復手段や今回のような採取ツアーなど「時間は掛かるが難度は低い」遊びが随所に用意されている。結果アクションでありながらかなり長時間のプレイに耐えられるゲームに仕上がっているのだ。
しかしいくら長時間プレイ出来るような作りであっても、そのテンポが悪いとプレイヤーは飽きてしまう。要はバランス取りが大切なのだ。P2のプレイヤーの多くはDOSや前作の経験者だろう。中にはハチミツ採取が好きで好きでたまらない人もいるかも知れないが、結構な割合で採取に煩わしさを感じている人もいるかも知れない。モンスターをハントしてこそのモンスターハンターだ。下準備はさっさとすませたい。
だからどうやら素材が結構集めやすくなってるのかも。
マカライトや鉄鉱石を採掘する際でも、かなりの回数チャレンジ出来たし、おなじみの密林マップでも手に入る種類が豊富になっている。その分持ちきれないというジレンマは発生するが、それはそれいくらでもユーザーサイドで調整可能なこと。
たまたまなのかも知れないが某素材の頭も短時間で長男も僕も手に入れることが出来た。たまたまなのかも知れないが、確率的にな面まで「集めやすさ」に手が入ってる可能性は否定出来ない。
採取自体の速度も心なしか速くなったような気がした。僕はヘビーハンターじゃないので実際のところどの程度早いとは言い切れないが、釣りカエルを集めようとしたときのメッセージ速度を見る限りでは20%くらい早くなっているような・・・。
逆に少しプレイしづらいな、と感じた点としては密林マップに生えている視界を遮る植物群1本1本の太さがかなり太くなっていて、代わりに本数が少なくなってる気がした。画面の小ささの為かも知れないけど、処理するオブジェクトを軽くする為にいろんな(イイ意味での)手抜きがされているに違いない。容量的にもDOSからは相当な縮小なわけだしね。
僕自身それほど過去のPSPゲームをやりこんだわけではないが、プレイフィールとしてかなりの完成度に至っている印象は強く感じた。これなら少なくとも経験者が不満を漏らすことは少ないだろう。初心者に関してもキャラメイク時に「初心者かどうか」を問うことで序盤に強制的な手ほどき訓練を受けることが出来る。DSで爆発的に肥大した携帯ゲームユーザーの全てが楽しめるゲームであるというつもりはさらさらないが、脳トレやマリオ、数独だけじゃなく、もう少しゲームらしいのもやりたいかなぁという「元ヘビーゲーマー」のライトユーザー層には間違いなくオススメ出来る作品だ!★★★★。
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