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2007年2月12日 (月)

出会いと再会

今日は二つ書くことがあったと思ったが、どちらもつぶやきっぽいというかまぁゲームの話題でもパソコンの話題でもないので、日記的に続けて書いていこうと思う。つか最近は結構好き勝手書いているが、みなさんは読んで下さってるんだろうか。やっぱゲーム中心の方がいいのかなぁと思ったりもしつつ、自分が楽しければいいや、という気持ちで筆を進めることにする。

さて、いつもなら自分が支店長を務める店に普通に働きに行くところだが、今日は本店というかまぁ実家周辺で屋台が出る年に一度の「市」の日。別にそれほど規模が大きいというわけではないが、百年以上続いている年中行事として売り上げも無視出来ないため、こうして応援にはせ参じるわけなのだ。

朝7時半ごろ行って店頭の準備なぞをする。別段滞りなくことは進んでいく。8時半を回る頃にはお客さんも出だして、11時を回る頃には渡り3mほどの店先の道路が通れないほどの人であふれかえる。抜け出して屋台でイカ焼きや厄除け餅を食べるのも例年のならわし。時折級友と出会い「最近どうなのよ?」なんて話に花が咲いたりもする。子供の頃から行き着けだったおもちゃ屋は、今では業務を大幅に変換してゲームやおもちゃらしいおもちゃをほとんど扱わなくなったりしていたりするが、僕は毎年この日だけ会う知り合いを求めてそのおもちゃ屋の中に入る。

その知り合いは名前も知らない、でもどうだろもう10年くらい前になるかな、瞬間最大風速的ではありつつも日本中を駆けめぐったあるブームを起点に、本当にすれ違うように出会い、そして別れる友人となった。最初に出会ったときは、彼は多分まだ中学生か小学生くらいだったけど、当時いくら僕が練習しても出来なかったワザを、こともなげに披露してくれたのを覚えている。

 彼はハイパーヨーヨープレイヤーだった。

正直パッと見に凄いオーラを纏っているようには見えず、体も顔もやせ形で威圧感もない。しかしその当時見せて貰った「シュート・ザ・ムーン」のキレは今でも忘れない。今でこそずっと続けている人たちにとっては何のことはないワザなんだろうけど、初心者にしてみるとこのワザが「かっこいいのに出来ない」一つの大きな壁だったんだよね。
※前方に投げたヨーヨーを頭上にひねり上げ再度前方へ、を繰り返すワザ。

次に出会ったのは初めて会った日から5年は経とうかという2月11日。そう今日のこの「市」の日におもちゃ屋の店頭でデモをしていた。ブーム自体はとうに過ぎ去っていたが、このいなかの片隅にあるおもちゃ屋にはなぜかヨーヨーが上手い人が集まってきたりしていたらしく、店頭で両手でのヨーヨーやヨーヨーとヒモが結ばれてないタイプのもの、カウンターウェイトという本来指に結ぶ側に重りを付けたものなどが流行っていてそれを初めて会ったときとは比べものにならない精度と難度とともに見せてくれた。

実はこの何年か前にそのおもちゃ屋には「ヨーヨーの世界チャンピオンがいる」という話を耳にしたことがあった。何年のチャンピオンなのか、年齢は、性別は、いったい誰のことなんだろうといつも思っていたが、彼(もしくは彼女)がバイトなのか社員なのかもわからない。何となく聞き時を逸してしまってわからずじまいになっていた。僕はふとその事を思い出し彼に問いただしてみた。

すると彼は、

 「知り合いだけど、今は僕が彼に負けているとは思ってない。お金がなかったから世界大会に行けなかったんだよね~」

なんて言うではないか。つか普通ならそんな大きな話を信じたりはしないんだろうけど、僕は違う。なぜならこのおもちゃ屋で出会い一緒に遊んだこともある高校生が、ポケモンカードでカリフォルニアまで行った話を知っているからだ。そして彼の指先から繋がるわずか6cmほどのつぶてが、まるで生き物のように弾け回る様を、それこそブームの時に大阪ドームのステージ上で見たデモプレイヤーより遙かにアグレッシブな軌跡を描くヨーヨー見せて貰ったからだ。

それからというもの毎年2月11日になると、おもちゃ屋の店先で彼のプレイを見せて貰うのが年中行事のようになっていった。



そんな「市」の日には当然のように僕の家族も実家である本店に遊びに来る。子供たちはお小遣いを貰ってバナナチョコを日に3本も4本も食ったりする。そんな中、昼休憩に母屋へ戻ると、長男が友達と部屋一面に広げてワイワイと盛り上がっている。「○○持ってる?」「○○となんか交換して」「○○って強いかなぁ」・・・。

 ポケモンカードだ。

僕の子供は1年ほどで足を洗ってしまったが、子供の中にはブームが終わってもそこに留まり続ける子ももちろんいる。その中の二人(仮に「メガネくん」と「出来杉くん」としておこうか)が今目の前で最新のカードたちとともに話を盛り上げていたのだ。

 「こんにちは~!!○○くんのお父さん、ポケモン詳しいんですよね!対戦してください!」

いきなりハキハキとした応対、それもぎこちないながらも丁寧な口調でフランクにメガネくんが話しかけてきてくれた。僕は嬉しくなりつつも「今はほとんどやってないからなぁ」なんて言いながらカードをいくつか見せて貰う。へーとかほーとか言いつつも「このカードとこのカードはどっちが強いですか?」とか訊かれれば真剣に

「こっちのゴウカザルはワザも軽いしHPもそこそこあるから、、、強いね。強い。もし2枚あったらこいつを主役に据えるのも面白いかも」

なんてマジな応答をしたりする。「ああ、でも1枚しかないんだよな~」なんて心底残念がった。ポケモンカードは無数のコンボやデッキがあるが、当たり前ながら持っていないカードは使えない。小学生がお小遣いを都合してちょっとずつ買い足していった宝物は、一枚一枚に想いがつまっていて、端から見ていても凄く光っていた。

僕はほとんどルールも忘れていたけど、あまりに彼らが慕ってくれるので、昔戦ったチャーリーというプレイヤーのデッキを模して作った長男のカードで、おどおどしながらも対戦に応じることになった。

基本的なことすら忘れている情けない大人。でも二人は全然嫌味なく、卑下するでもなく僕に丁寧かつ迅速にルールを教えてくれながらプレイ。

 でも僕は二人ともに勝ってしまった。

とても悔しそうに、それでも嬉しそうに笑顔をこぼす彼ら。やはり「強いプレイ」はいつの世も羨望の的になる。まぁそれがデッキによるものであったとしてもね。ひとしきり楽しい時間を過ごし、僕は一旦仕事に戻る。この日は割と無礼講というか、あまり時間に関してナーバスな就業ではないので、いきおい休憩時間が延びてしまったりするが、これも例年通りなのだ。



しばし店先で声を張り上げたのち、ふとヨーヨーの上手い子のことを思い出す。「今年もいるかな」。そんな思いでおもちゃ屋に向かうが、店頭にはそんな気配もない。「あ、子供たちにカードでもあげようかな」、店内に入るとそこには見覚えのある顔が一つ。

 「よぉ!覚えてる?」

一瞬彼の顔が曇るが、すぐに生気を取り戻したように頷く。彼はわずか1年間ではあったが、僕がポケモンカードにハマっていた頃したしくしてくれた友人だった。当時は高校生だったが今は大学生になっていた。軽い挨拶を交わした刹那、隣から

 「オレのことは覚えてないの?」

という声がする。グラサンを掛けていて一瞬誰かわからなかったが、メガネを下ろすと同時に、

 「ヨーヨーだよね!」

そう僕は彼の名前を知らないのだ。

 「そうです」

聞けば彼はまだしっかりヨーヨーをやり続けていて、2004年にはなんと自ら世界大会に赴き、マジで2位になったという。一つのことをずっと続けるってのはスゲェことだなぁなんてシミジミ思いつつ話をしていると、3時半から店頭でパフォーマンスやるんで見に来てくれという。僕はとても楽しみに店を後にした。



母屋に戻って子供たちにカードを振る舞う。その時出来杉くんはたまたま席を外していたが、メガネくんのパックからはなんと「ゴウカザル」が!家中に響き渡るほど大きな声で「ありがとーございまーーースっ!!」。文字通り飛び跳ねるほど嬉しかったらしく、なんだかこっちまで気持ちよくなった。「またぜひ対戦してくださいっ!」。僕はやっぱり子供が好きなんだろうなって思った。

3時半近くになりおもちゃ屋の店先にいくと、彼が準備をしていた。携帯をスピーカーに繋ぎ、進入禁止のコーン(高さ10cmほどのちっちゃな物が20個くらい)を並べると、お客さんも徐々に集まってくる。

実際ヨーヨーだけでなく簡単な手品やジャグリングも見せてくれたが、ディアブロ以外はまだ正直もう一つという感じだった。それでも「パフォーマーとして食ってるのかな」という気になるレベルではあったし、メインのヨーヨーもさすがに上手い。片手と両手でよどみなく無数のトリックを繋げてくれる。まぁ何度かミスってしまうのは寒空の屋外ということもあり、仕方ないトコロなんだろう。
※ただもちっと「しゃべり」は何とかした方がいいと思った(^^;。ずっとヨーヨーの腕を磨いてきたからある意味仕方ない部分もあるんだろうけど、しゃべり一つでもっと場が盛り上がるし、場が盛り上がればリラックス出来る。イイ意味での緊張感も高まるだろう。でも昔を思えば遙かにしゃべれるようになってたから、これもきっと来年再来年と歳を重ねるごとに上達していくんだろう。

最後のディアブロの前に自分がヨーヨー世界2位であることを披露し、「今年は1位になりますので応援を具体的な形で・・」とおひねりをリクエスト。つか言いづらいのはわかるけど、それは基本だからもっと大きな器でいつでもお金が入れられるようにしておかなきゃダメだぜ。だって最後まで見なくても出して上げたいって気持ちになる人もいるんだからサ。

結局僕は最初に1000円入れてその場を後にした。がんばれよWABE。マジで応援してっからサ。

夕方5時近くなって屋台が店をたたみ始める。この市はお祭りと違って花火がないため、引き時が早いのだ。せわしなく僕も店先を縮小している最中、メガネくんと出来杉くんが目の前を通る。

 「あばよ~」

 「また遊んで下さい。ありがとうございました~!」

嬉しく思いつつも僕に対する呼称が「おじさん」なのはちと抵抗があったなぁなんて思い返す。いや別におじさんじゃないからじゃないぜ?ただただ子供たちと対峙する時はいつだって「店長」でありたいと思っただけのこと。僕をそう呼んだ人がマジで世界に羽ばたいてくれたりしちゃうんだもん。



家に帰ってきて長男が熱望するのでポケモンカードを何戦かする。昔作った僕のデッキは、さすがに今まだ再開して日が浅い彼のデッキより一日の長があり、あまり負けなかった。しかしその当時と違うのは、彼が負けてもクサらなくなったことだ。負けても勝ってもプレイを楽しめるようになるというのは、とても大きな財産。まぁそれなりに接戦だったからかも知れないけどさ。

※つか続けてもう一つのネタを書こうと思ってたけど、さすがに寝ないとマズかろう。つか4時半くらいまで寝てたけど。つか今日普通に仕事だし>今何時?ゴジヨンジュップンデス・・・。続きは明日~オヤスミなさ~い。っていうか人によってはオハヨー?

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コメント

初書き込み!!
ヨーヨーのWABEです。
読ませていただきました。
路上(ストリートパフォーマンス)を初めたのが
去年の3月からなので意見を言っていただくと
勉強になります。(ありがとうございます)
ジャグリングはまだ初めて半年なので勘弁してください(笑)
これからいっぱい練習してがんばります!
ヨーヨーは今年の4月でもう10年になりますね~
今年は世界チャンピオンになれるようにがんばります。
応援のほうよろしくお願いします。

あと、2006年世界2位→2004年世界2位に
       修正お願いします。

2005年、2006年は個人的都合で参戦しておりません。
       (2007年は参戦予定です!)

投稿: WABE | 2007年2月15日 (木) 22時06分

ちすWABEくん、コメントありがとね。ホントは実際の演技を動画で貼り付けたかったんだけど、探しても見つからないし、本人のじゃないとやっぱ失礼かつつまんないと思ったんだよね。そうは多くないかもしれないけど、こういうところで実際の動画を見ることで路上やってるの見に行きたいって人も出てくるかも知れないしね。近いうちにぜひまた撮らせて欲しいと思いますです。つか所詮デジカメのおまけ動画機能しかないから画質は悪くなっちゃうんだけどさ。

本文でも書いたけど、やっぱりおひねりを入れるための缶とかバスケットは基本だと思うし、しゃべりもそうだけど順番も気を付けた方がいいと思った。僕はヨーヨーの大会レギュレーションとかの詳しいことはわからないけど、人を楽しませるためのイロハ的なことってのは技術以上に重要だと思うから、もっともっと考えた方がいい。キツイ言い方になっちゃうけど、今のWABEくんの話術だとマジックはまだまだ難しいと思う。それよりもっとヨーヨーやディアボロの見せ方、たとえばちょっと本文でふれたけどカウンターウェイトのヤツとかヒモから離れるやつとかを見せた方がお客さんは喜ぶと思う。

最終的にいくら出せるかって話になっていくなら、どれだけ楽しませてもらったかってことでしょう?演技は絶対止めないようにしてどんどんテンポを加速させないと。あと大会レベルで「難度の高さを理解出来る人用」と「素人がスゲェって思うもの」それぞれの使いどころも。

お客さんに「失敗しても許してもらおう」という気持ちで臨んじゃダメだよ。「楽しんでもらうにはどうしたらいいか」ってことの方がずっと大切だと思う。十分上手いんだから、もっと気持ちよく楽しくやれないともったいないと思うしね(^^)。

一回子供とかおじさんおばさん連中(家族でも可)相手に、いくつかのトリックを見せて、それぞれに「すごいと思った度」をチェックしてもらうといいと思うよ。「自分がすごいと思っている度」をあらかじめ書いておいて、それと比べてみるの。難しい技ばかりがすごいと思われる訳じゃないと思うしね。「すごすぎてわかんない」ってのもあると思うし(^^;。

動画載せるのはいつでもOKなんで、いつでも連絡しちくり。もしアレだったらBGMはネットでフリーのものを落とせばいいとも思うしさ。

投稿: クリス | 2007年2月15日 (木) 23時37分

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