PS1タイトル
みなさんはPS1のソフト何本くらい持ってます?思い出に残るタイトルとか今でもたまにやるヤツとかあります?PSPでプレステのソフトが動かせるようになって、じゃあ何を入れてみようか、と久々にゲーム棚を覗き込んでみたところ、、、
想像以上にやりたくなるゲームが少ない・・・
当時は確かにPSvsSSってなもんでものすごく温度が高かったハードなのですが、今こうして振り返ったときに「もう一度やってみたい」と思うタイトルの何と少ないことか。
ゲームはやっぱ独身時代の方がバリバリと買っていて、中古新品含めて最も持っているのは多分PCエンジン。ファミコンの頃はそれほど自由になるお金がなかったということもありますが、それ以上にPCエンジンの頃「クソゲーはクソゲーの値段に」落ち始めてきたんですよね。まぁ実際は数が出たものもクソゲー並の低価格で出回ったりし始めました。
ですからCD-ROMを買ったとき、メガドライブ本体、メガCD、ネオジオなんかも全部中古で本体を買っていますが、その時はもうやけくそか!?というほど一気にゲームを買ってます。もちろん中にはどうしようもないものもありますが、それでも今棚を俯瞰してみて「今どうしようもない」ものは、案外PSが一番多いような気がするワケです。
その理由は以前も書きましたがやっぱりポリゴンゲームが多いこと。そしてそのポリゴンゲームというのが今見ると技術の枯れ具合がひどく、かつその多くが生まれ変わったように綺麗な続編がリリースされているんですよね。格闘ゲームやレースゲーム、RPGでさえもビジュアルに依存する度合いが強ければ強いほどPS1タイトルがシビアに目劣りしてしまう。同時期のSSタイトルにそれほど経年劣化を感じないのは、SSが2Dに特化せざるを得なかった事情がむしろ+に働いているからのような気がします。
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DSがリリースされた当初岩田社長が「軽薄短小」のメリットと流れについて熱く語っていたことがありました。正直その当時はドラクエ8がリリースされるかどうかという頃でしたし、僕自身それほど携帯機に魅力を感じていませんでしたので、「そうかなぁそうかもなぁ」程度だったのですが、今振り返ってみると、その流れが非常に真実、正解に近かったことを感じます。
軽薄短小とは字面だけ追うと本来の意味通り決して良いことではありません。中身がなく質が低いニュアンス。しかしことゲームに関して、今DSとPSP、Wiiや360のタイトルを俯瞰して思うのは、字面の裏読み。気軽に始めることが出来て気軽に止めることが出来る。ライトユーザーでも簡単に理解出来て(DSタイトルの多くが遊び方説明をソフトインしている)、読み込みやセーブに掛かる時間も短く、持ち運びにもかさばらない。
着眼点をそのままPS1の頃のゲームに持ってくると、ルールがわかりづらく、画面の情報が煩雑で、読み込みや書き込みが遅く、当然持ち運べない。今PSPでやろうと思えるようなタイトルが、雷電やR-TYPE、ディアブロなどの「遊び方、楽しみ方を熟知したもの」に限定されるのは、要するにPS1のタイトルが不親切なことに大きな要因を見い出す。今更説明書を読みながらゲームをやるのは「流行らない」のだ。
SFCやFCが今でも楽しめるのは、その時の温度の高さがとんでもなく高く、それぞれのタイトルの記憶へのすり込みが凄く深かったからだろうと思う。このあたりは個人差もあるだろうから、人によってはPS1こそがそれに相当する人もいるだろうけど、今僕が振り返る限りにおいては、やっぱりSFC開幕前夜からFF4発売までの盛り上がりが、Wiiも含めて最も熱かった気がする。少なくとも「ハードだけ」で盛り上がったわけじゃなかった。
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僕は壬生さんの他にオフの友人にもPSエミュ導入に際して大きな助力を仰いだのだけれど、その彼の場合は「タクティクスオウガがやりたかった」とその一言である。つか今気付いたけどいつの間にか「ですます」が「である」になってる・・・。ゴメンそのまま続けます。
タクティクスオウガは言うまでもなく元はSFCのソフトだ。PSにも移植されたが、そこに大きなアレンジはなく、ある意味ストレートな移植だったように思う。「じゃあなんでSFC版を動かそうと思わなかったのか」。簡単なことでPSPで動くSFCエミュはまだまだ過渡期であり、実機並には動かなかったし、オフィシャルなPSエミュがリリースされる頃になってようやく最近のファームウェアであってもダウングレード(古くてユーザーが比較的容易にアンオフィシャルなソフトを動かせるファームウェアへの書き換え)可能になったのだ。SFC版が出来なかったから仕方なくPS版を動かせるようにしたに過ぎない。
※彼の名誉のために言っておくが、彼はこのためにわざわざPS版タクティクスオウガを購入している。発売当時も購入したが、それが今探しても見つからず、どうしても携帯機でプレイしたいがために今一度購入しているのだ。
プレステ陣営の持つソフトウェア資産が、実は最先端であると同時に非常に鮮度が求められるコンテンツであることがここでも露呈した。これは今後の業界の流れを占う上でとても面白いキーワードになると思う。
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DSのソフトが凄まじい勢いでリリースされている背景は、分母の大きさと開発費の安さだけでなく、販売スパンの長さに対する期待も大きいように思う。脳トレの例を挙げるまでもなく子供からおじいちゃんおばあちゃんまで欲しくなるソフトは、別に発売直後のものばかりではない。NEWスーパーマリオだってマリオカートだって今でもそこそこ売れているのだ。そしてそれこそがPS陣営が一番恐れるべき部分でもあると思う。
技術革新が著しい携帯電話上のコンテンツも、今ではプレステを追い越し、PS2クラスになるのも時間の問題だと思われる。しかし当初は少しでも凄いグラフィックの「据え置き機並」を目指していたものが、ある日突然「それより面白いものがやりたい」となると、それまで目指していた目標が誤っていたことになってしまう。ファミコンだって面白かったじゃん、SFCでも十分だ、ってことになれば、「見た目に逃げることが出来なくなる」。プレステ化していく携帯電話は、このままプレステ3並の性能を持つような日が来たかも知れないが、DSが売れたことで携帯機のゲームのあり方が変わってくる。少しでも話題性のある「旬を重視する」もので新しいものを次から次へとダウンロードさせていたのが、よりスタンダードで色あせないコンテンツの価値が上昇する。
それに対抗、対応出来るコンテンツは現在PS陣営にはない。
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そんな中登場するのがモンスターハンターポータブル2である。DSや携帯とは比較にならないグラフィックとリアリティのあるゲーム性。友達や兄弟との協力によるコミュニティを形成する要素と、既に実績のある安心感。台数ベースでこそDSに後れを取ってはいるが、ハードの販売数としてみればPSPはPS3より遙かに順調に売れている。いや、売れなければならない。
現在PS3をPS3ゲームをプレイする目的でヘビーユースしている層はどのくらいいるのだろうか。PS3じゃなくとも360でも、もっと言えばPS2でもいいが、以前と比べたら明らかに携帯機にタイムシェアは奪われているだろう。今後発売される予定のタイトルを取ってみても、FF13やモンハン3が出たら買うと言う層は確かにいる。それも僕を含めかなりたくさんいる。しかし、それが本当に発売されるまで「輝いている」保証が果たしてあるのだろうか。
ドラクエ9がDSでリリースされるというニュースを見て落胆した人も多いことと思う。せっかく8でポリゴンのリアルなドラクエが出来ると思ったら、それよりスペックの劣るDS。これはもはや退化なのではないかと寂しさを覚えた人も多いと思う。しかし実際はたぶんそうはならないと僕は思う。ドラクエ8が9000円近い定価で当然普通は一家に一台しかないPS2上での動作となれば、家族や兄弟にやりたい人がいても、実質動くのは1台1本のみ。他の人は指をくわえて待っているしかない。しかしDSでのリリースとなれば、価格はたぶん5800円程度になるだろうし、一人一台持っていてもおかしくないハードでのリリースとなれば、当然やりたい人の数だけ売れるし、家庭内で同時にプレイされる人口が飛躍的の上昇する。ましてや今回のドラクエは同時プレイも出来てしまう。
きっとその時に気付くはずだ。「この方が楽しかった」と。
ポケモンダイヤパールの販売本数や僕の身の回りの人間を見ると、かなりの人数が「ゲームに戻ってきている」ことを感じる。既にメインストリームと称される携帯機。そしてその上でのコミュニケーションの楽しさと同時に気付くはずだ。「ゲームは見た目じゃない」ことに。
だからこそモンハンP2は売れなきゃならない。
最新技術が惜しみなく投入されるゲームがあるからこそ、ハードも市場もどんどん進化・変容してきた。メガドライブもあればSFCもある。ゲームキューブもあればPS2もある。DSもあればPSPもあるからこそゲームは楽しかったと思う。
昔ゲームセンターのゲームが家庭用ゲーム機のゲームがどうがんばっても追いつけないほどの凄い技術と映像を提供していた時代があった。家庭用ゲーム機は少しでもその雰囲気を伝えようといろんな手を考えて移植したり、オリジナルの面白さを模索したりした。確かに枯れた技術の水平思考上にリリースされる「面白さ」に磨きを掛けたタイトルは素晴らしいと思うし、今後もっともっとスパンの長い作品も作られると思う。でもその一方で未来は未来として明確に存在し続けて欲しい。
面白くないPS1ゲーム。縮小するビッグバジェットのタイトル。ドラクエ9は確かに面白いだろう。でもFF13のムービーに感じたワクワク感がそれによって消え去ってしまうのは望んじゃいない。時間はたぶんもうそれほど多くない。がんばれSONY。おまえは泳ぎ続けなければ死んでしまうマグロなんだぜ。
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コメント
どうもこんばんは~furakutaruです~^^
この記事を読ませていただいているとき、PS1でハマったソフトって何があるかなぁ~とか考えていたら、「モンスターファームシリーズ」が真っ先に思い浮かびました^^;
そういえば若い頃(?)よく育てたモンスターで友達と対戦してたなぁ~と。たぶんプレイ時間もFFやドラクエよりは多いと思いますね。PS版では確か1と2があるのですが、個人的に2が難度も高く一番好きですね。PS2版になってからはプレイしなくなりました(ボク的に面白くないです><)。
さて、ここまでクリスさんがおっしゃっていたように、何のゲームでも一緒にプレイしてくれる人ができたら、楽しさや面白さは何倍にも膨れ上がると思います。それがもし、モンハンのように協力しあったりすることで結果がでるものであったとしたらなおさらですね。
それでは^^ノ
投稿: furakutaru | 2007年2月22日 (木) 00時59分
ども、本日は何かとお世話になったBlueTasuです、こんばんわ。
私もPS1でハマったタイトル、なんだっけかなと思い出そうとしてみました。で、真っ先に思い浮かんだのが――
●ワールドネバーランド1・2
今やると、とてつもないロード時間にうんざりさせられますが、この箱庭世界は新鮮かつ驚きでしたね。
でもこれ、ポリゴンじゃないからPS1である必要はなかったのかも。
ロード時間をなくしてプレイできのであれば、今でもやり直したいタイトルです。
ちなみに1も2も大好きでした。
次に連想で思い出したのが
●牧場物語
当時はワーネバとは違った箱庭が新鮮でした。
でもこれもポリゴンと違うから。
しかも 色んなハードで出てますし、DSでできますね。だからPS1でしかできないタイトルじゃないんでボツ。
じゃあRPGでなにかあったかな? と思ったら
●FF
7,8,9が出ましたね。8が一番好きでしたが。9やってないし。
でもこれはやり直したい、もう一度やりたい、とは思いませんから、趣旨とは異なるね。ボツ。
で、RPGは
●ジルオール
これがありました。面白かったですね。
コーエーのRPGで、色々問題点はありましたが(不親切なのは当然と言うような内容でしたし)やり込めるゲームでした。
あと
●FFタクティクス
確かこれはPS1でしか出来ないはず。
面白かったですね。タクティクスオウガでしたが。
シミュレーションRPG好きということもあって、ハマりました。
あとロード時間が軽減されるなら
●フロントミッション2nd
ロードで挫折しました。
フロントミッションはこれと5th以外はクリアしましたんで、やりたいですね。……やりたいかなぁ。
あとは無理だけど
●タイムクライシスシリーズ
ガンコン買ってやりましたね、友人と。
アレは本当に楽しかった。
PS2ででた2のほうも買いました。
やるならあっちですかね。
あとは野球好きの私ですから、パワプロシリーズかな。
でももうやりたいとは思わないでしょうけど。
こんなところかなぁ。参考にはならないでしょうけど。
投稿: BlueTasu | 2007年2月22日 (木) 02時07分
ばんわですfurakutaruさん、BlueTasuさん、クリスですども!モンハンも面白いけど世界樹もかなり面白いところにきており、結構悩むところです。モンハンはやっぱり旬だし子供もやっているから「今やる」意味がある。でも世界樹はコマンドRPGなので、ゲームにせっつかれるわけでもなくのんびりハマれる感じがいいです。いよいよ上級職も出てきたし、どうしよっかなって感じ。
>furakutaruさん
モンスターファームは一つも一度もやったことがないんですよね~。なんでって言われると「あの一つ目のモンスターにどうにもなじめなかった」ってことかなぁ。最初に出たときから結構オーラが出ていたには出ていたと思うのですが、一度やり損ねてしまうとなかなか背中を押す人も現れず、という感じですね。ある意味今ポケモンがそういう状況になってる人とか多そう。
モンハンはとにかく今が旬ですから世界樹の迷宮よりは優先順位を上げていくべきかなぁというところですかね。
>BlueTasuさん
何はともあれこんばんは!あまり過ぎたことをとやかく言っても始まりませんしね。楽しいことは他にもいっぱいありますよ!(マジで)。
PS1のタイトルをPSPでプレイすることに関しては、やはり「ポリゴンではない」ものの方がよさげですね。僕自身ワーネバやぼくものはやったことがないのですが、2Dであれば、ロード時間が短いのであれば、今でも楽しめる作品は結構あるような気がします。ただ、元発言にも書きましたが、「ユーザーアンフレンドリーなニオイ」はPSやSSソフトに多く見られる傾向だったので、今のDSソフトに慣れきってる人間にはやっぱり辛く映るかも知れません。「え?オンラインヘルプはないの?」みたいな。
FFは今ひとつPSエミュでの動作が不完全なようで残念なところ。ジルオールは僕も結構やりましたが途中で他のソフトに浮気してそれっきり(^^;。あれはいいゲームでしたね。でも今振り返ると、バスタードも同じような後味だったかも。いや、ゲームは全然違うと思いますが、テキストアドベンチャーのようなシナリオ展開とおのおのの連携魔法ワザ、戦闘シーンはアニメをスキップする裏技があって、それ使うと味気ない変わりにゲームとして大きく洗練される、みたいな。でもまぁこればっかりはジルオールもバスタードもやったことがある人間ですら、わかんないかも知れませんね(^^;。
でも「ロードで挫折」は確かにありますね。ただ残念なことに普通のPSエミュでは、なんだかロード時間すら実機のものとあまり変わらない、むしろ少し長いくらいじゃないの?って思ったりしましたね。メモリースティックの転送速度にも依存するとは思いますし、タイトルや読み込み方にもよるとは思いますが、なかなか快適にPSソフトが遊べるようにはならないみたいです・・・。
※クロックアップすれば早くはなるだろうけど機械に負担が掛かるしねぇ。
投稿: クリス | 2007年2月23日 (金) 00時50分