八方美人の自分
人には得手不得手があるから、どんな話題でも平均以上の答えを出せる人は稀だ。ブログのネタの中心となるゲームにおいてすら「子供向けDS、Wii方面」、「中高生向けPS2、PS3、PSP方面」、「レトロゲーマー向け、OLD、88、アーケードゲーム方面」など大局で分かれたあとまだその先にジャンルの嗜好も入ってくる。もちろんゲーム以外の娯楽や傾注する趣味もあるだろうから、本当のところ成人してから知り合いになったような、例えばお客さんであったり、取引先であったり、子供の友達であったりと言ったような「素性を知らない相手」に対して娯楽の話をすることはなかなか難しい。
人間を分けるやり方はいっぱいあるが、相手と同姓の場合、大きく分けて「インドアかアウトドアか」でまず大別出来ると思う。プライベートに草野球やバスケ、バレー、スキーなんかを嗜む層には、僕はどうあがいても太刀打ちできない。しかしインドアということになれば、マンガや映画、プラモやゲームなど平均以上のリアクションが出来る自信がある。まぁあくまで「平均以上」であって「トップクラス」ではないけれども。
音楽も難しいジャンルではある。一言で洋楽と邦楽で分けられると思ったら大間違いで、実際深くまで聞き込んでいるようなリスナーは、その極々一部に関してのみ非常に傾注しているケースが多い。要するに「70年代と60年代を一緒にするな!」とか言われたりする。
そんな感じで本来人の好みに合う話題を提供するのは非常に難しいことなのだが、ネット上ではそれを意識することはまずない。なぜならどういった検索、リンクでたどり着くかは人それぞれなれど、基本同好の志が集まるように仕組みが出来ているからだ。僕のブログに運動神経バツグンで、毎日古田監督のブログを欠かさず読んでいるような人はそれほどこないと思うのだ。
そんな僕だからちょっと前まではブログのタイトル通り、「得意な物に関しては濃く深く掘り下げよう」的な視点を持っていた。同じゲームでも普通の人とは違うような遊び方(主にストイックな)をよしとしたり、社会人でありながらも現役コアゲーマーと対等に話が出来るようなバックボーンを常に持っていたいと意識していたりもした。
しかし最近の体たらくたるやどうだ!プラモは塗っただけ、カードもさわり程度、不良債権のゲームの山には未だ一度も起動していないアイドルマスターまでも!今でこそモンハンを楽しんではいるが、これとてヘビーユーザーと言うにはおこがましいライトでチープなオコチャマプレイではないか。一方で仕入れ先の知り合い相手に「クリスさんは詳しいなぁ」とか「師匠と呼ばせて下さい」と言われて図に乗ってるんじゃないだろうか。はっきり言うが今の自分は「濃くない」。
ただ、自分のプライベートをいわゆる普通の人と比較して「薄口」で過ごしているとは正直思わない。ゲームに限らず、様々なメディアの面白いものには常に髪の毛を立てているつもりだし、お笑い番組だろうと歌番組だろうと普通にチェキってはいる。気に入る曲がないからブログで書かないだけで、別に大塚愛の新曲やファンキーモンキーベイビーを聞かないわけではないのだ。
どんどん薄く広くなっていく知識は、正直言って自分の目指す地平ではなかった。僕は本来「濃くてかつ広い知識」を欲していたのだから。ただ今の自分の手には、いくらがんばって広げたところで全てを抱えるには多すぎる情報があふれかえってしまっている。そうなったらもはや
スイカのてっぺんだけを食べる
生き方にならざるを得ない気がするのだ。面白くないものに時間を費やせない。楽しくない時間は極力シェイプしていきたい。
・・・
じゃあ何が僕にとって楽しいことなのか。ブログを初めてからのことで思い返してみると、案外FF12でイージスの盾を取るのに何度も何度も同じルートを10時間以上だっけ?往復したことが真っ先に思い出された。朝早くから並んだWii体験会で日本に一番乗りのゼルダ体験を棒に振ったことが思い出された。
楽しさの計り方はリアルタイムだけではない
時を経てこそ光り出す楽しさもある。誰に何を言い、誰から何を聞き、自分が何をしたのか。歴史は常に刻まれ続ける。後悔のない人生を歩むことは不可能だが、これまで生きてきた36年間は、かなり後悔が少なめだったと思う。もう立派なおっさんだが、自分なりの答えでこれからもエンジョイして行きたいと改めて思った。つかコメントが少ないからモンハンのネタばっかじゃダメかなぁと思って小心者に成り下がってるヤツのセリフじゃないね(^^;。
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