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2007年4月 9日 (月)

逆上がり

昨日長男(小五)が始めて逆上がり出来た。人によっては「それって超遅くない?」とか「ふーん」とかいう話ではあると思うが、まぁ少しそれについて触れてみたいと思う。

正直な話僕も長男も運動神経はいい方じゃない。っていうかむしろ悪い。僕自身逆上がりが出来たのは長男と同じくらいかヘタしたらそれよりも後だったかも知れないというくらい逆上がりというものに対して大きなハードルを持っていた。

皆さんは逆上がりが出来たときのことを覚えてますか?

自分は逆上がりよりも「蹴上がり」の記憶のが強いのですが、たしか高校1年の時、体育でどうしてもやらなきゃダメって状況になり、夕日が沈み掛けた校庭の片隅で地味にしつこく練習していたのを覚えています。つか正直な話、「無理」なら練習もしないのですが、何かこう出来そうで出来ないというところを行ったり来たりしていたので、自分ながらがんばる気力があったんです。

逆上がりも蹴上がりも共通しているのは、運動神経でも筋肉でも反射神経でもなく、「理屈」だということです。出来る人はその勘所を掴むのが早かっただけで、出来ない人はそれが全く見えてこない。それを運動神経と呼ぶならそうなのかもしれませんが、正直言って僕の受けた教育でそれを明確に文章もしくは実践で教えてくれた先生は一人もいませんでした。だから凄く出来ない人は苦労したし、出来る人もなぜ出来ないのか、いや、なぜ出来るのかもわからなかった。

逆上がりで重要なのは重心と力を掛けるポイント、力点でいいのかな、とにかく何も考えずに足を上げようとしても全く無駄で、無理です。長男に限らず、逆上がりが出来ない人はすべからく「足が逃げていく」感じで上がっています。いくらがんばっても「思いっきり逃げる」ようになるだけで、それではいつまで経っても足が鉄棒の手前まで来てはくれません。

勢いを付けてけり出すモーションに関しても、「前へ」蹴っていては逃げるのを助長するだけで、一向に「回転」はしないのです。むしろ「どこへ」蹴るのかが重要。足は最初に鉄棒を持ったときの頭の位置に向けて蹴り出さなければなりません。そしてそれをするためには、最初からある程度「蹴らない方の足」が前にあり、「蹴る足」に力を込めた時に「否応なく上方、もしくは手前上方」へ力が流れる準備をしておく必要があるのです。
※出来る人はそんなことを意識しなくても自然にその流れが出来ていますが、出来ない人には非常に重要です。

もう少しかみ砕いて書くと、鉄棒を持ってまっすぐ立って思いっきり蹴ると、足は前に蹴られます。今度は鉄棒を持って体をその鉄棒の下に斜めになるようにぶら下げた状態で蹴ると、足は斜め上に行くでしょう。この勢いを鉄棒の手前まで持って行くということなのです。普通に立っていては回転させる距離も長く、ベクトルを絞りづらいのですが、最初に蹴らない方の足を前に出しておくことである程度目標地点に向かわせる手助けになるのです。

それと、学校では胸の高さの鉄棒がやりやすい、と教えているようですが、僕の理屈ではそれより低い方がやりよいように思います。結局回る瞬間に鉄棒に当たっているのはへそより少し下ですから、胸の高さではその位置まで持って行くのにかなり体を浮かせる必要が出てくるはずです。最初からある程度近ければ、その必要性が薄らぎ、比較的容易に体を鉄棒に寄せることが出来ると思うのです。

そんなことを考えて長男にレクチャーしたところ、これまで11年くらい生きてきて一度も出来なかった逆上がりが、なんと2回目に成功することが出来ました。とにかく「足を逃がさない」ように上に、上に、出来たら手前にまで蹴る。左足を前に出して右足に勢いを付けて蹴れば、自然とその足は頭上に行く。

「そんな風には教えてもらわなかった」

人によってはこのやり方では出来ないからなのかも知れません。でも出来ない人にはかなりの福音となるかも知れないのです。ずっとずっと出来なかったことが出来るようになった瞬間というのは、言葉にならない満足を伴うものです。その時の笑顔はそんなとても爽快なものでした(^^)。

ちなみに僕は上に上がってから降りることが出来なかったりします(現在)。教えている最中も「父ちゃんは上から降りられないんだよね~」と言いながらレクチャーしてました。超かっこわるい。でも「そこからは出来る」というのだから、そんなかっこわるい父ちゃんにも教えられることはあるわけです。なんつか運動神経が良くて自分は簡単に出来るのに、いくら教えようとしても逆上がりが出来るようにならない父親より、鉄棒の上で「くの字」になって「降りれない・・・」とうなってる父親の方が、敗者の気持ちがわかる「こともある」というお話でした(^^;。

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コメント

言えない・・・

逆上がりできないなんて言えない・・・

癒えない・・・

夏の暑い日に体育で逆上がりやらされたときに両手の皮がベロンと剥けたトラウマが癒えない・・・

投稿: Negitoro | 2007年4月 9日 (月) 23時07分

立位体前屈マイナス30cm体育はお情けの3しか取ったことがない僕が言うのもなんですが、逆上がりは絶対体力や運動能力でやるもんじゃないです。へそとおっぱいの間くらいの高さの鉄棒から左足(利き足の反対)を10cmくらい前に出して、右足を思いっきり蹴り上げる(気持ち的には手前に飛ばすくらいの気持ちで)と、体が鉄棒を軸にクルリと回るはず。足をけり出すベクトルさえ間違ってなければ、、、っていうかそれが一番間違えやすくて、そこを修正しないと心も体も癒えないと思うな~(^^;。

投稿: クリス | 2007年4月10日 (火) 22時58分

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