甘い生活
フラフラと導かれるように書店へ。っていうか最近はあまり本屋に行かなくなったのですが、とりあえずこの「甘い生活」だけは買い逃さないようにしたいと心に誓っている次第です。
甘い生活はビジネスジャンプに連載中の女性下着を題材にしたドタバタコメディ。まぁラブコメというほどラブの要素があるわけではなく、ランジェリーだからと言って
※オッパイは出るけど、
総じてやらしいわけでもない。なんつかまぁ明るいエッチマンガというところ。つか弓月光は昔からそういう「明るいエッチマンガ」を書かせたら日本一と僕が勝手に思ってるくらい上手く描く。そしてその多くの作品には
天然ボケが入った天才(♂)
が出てきてかわいい女の子にモテまくる。まぁ童貞指数の高い僕は昔からそんなマンガならではの幻想が大好きなので、正直かなりの弓月作品を読んできていると思う。
※小学生時代から古本屋を巡って少女漫画家時代の作品もかなり集めたりしたし。
ただ、そんな弓月先生の作品の中で一番面白いのが実は今やってる甘い生活だという事実はあまり知られてない気がする。っていうか知られてるも知られてないも単に僕の私見であるのだが。
主人公江戸伸介は下着会社のデザイナーで、とにかく女性下着に関しては・・・なんてことは読んでる人には別段説明の必要もなく、読んでない人にはこれといって興味もないところだと思うのだけど、最新刊32巻を読んでしみじみ感じたのは、
やはり人は自分にない能力に惹かれる。そしてその能力が女性にモテることと直接的かつ強力に作用することほど魅力的なことはない
今回相変わらずのスーパーマンぶりを発揮する江戸さんは、新たに「マッサージも得意」というスキルを発動する。ボディタッチがウリだった彼がいつもとは違って力を入れる触れ方をすることで凄まじい安らかさを得られるというもの。女性を喜ばせる快感を放つ魔法の手が今度は体調や睡眠不足を解消させてしまう。まるで
クラスチェンジした忍者か!
と思うほどのスーパーマンぶり。つか素でうらやましい。おっぱい触って女の子を喜ばせるのは、非現実的だけど、肩をもんで死ぬほど喜ばれるのは、むしろありえそうなだけにリアルに魅力的。サポジョブに付けるとしたらこれ以上ない選択と思わせる。
これまでも妊婦用だぁスポーツ選手用だぁ矯正下着だぁなんだといろいろ作ってきた江戸さんだが、今回はこれで「安眠用パジャマ」を作るっぽい流れ。つかほとんど体にフィットしないのが普通のパジャマにまで手を出すとは大丈夫か?と思う反面、弓月先生もこんだけ長く続いてきた連載で新スキルを発動させるとはさすがとも思う。
読んだ後別に満足感や達成感があるわけじゃないし、ただただご都合主義のマンガと言ってはそれまでだけど、僕的にはかなり上位にランクされるマンガでもあります。まだ読んだことがないって人はぜひオススメしたいですね。
| 固定リンク
コメント