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2007年6月25日 (月)

ゼルダの伝説夢幻の砂時計~その2~

★ネタバレなし★

家に帰って食事を取り、おもむろに長男が、

 「父ちゃんやる?」

この場合の「やる」が何を指しているのか、瞬間僕の脳みそは気高く回転する。その間わずか20秒(意外と長い)。ああゼルダか。

 「うんたぶんやる」

聞けば長男は既にハートの器を僕より一つ余分に見つけており、明らかなリードを見せている。うーむ。このまま差を広げられては父親としての威厳が。

 「まぁ僕は今日時間があったから」

そんな言葉の節々にも心なしか自信とゆとりが見える。このままプレイしなかったら、間違いなく僕と息子との距離は広がってしまうに違いない。っていうかゲームってこんなに必死に急いでやるものだったのか?

 やるものだったはずだ。

ドラクエでも友達と競い合ってレベルを上げ、少しでも遠くへ少しでも強い武器を手に入れたかったはずだ。スーマリだってそう。ゼビウスだって初めて15エリアに到達した時の達成感は今でも熱く覚えている。でもってその翌日「俺16エリア行ったぜ」と言われたときのガックリ感もまた図らずも記憶に深く刻みつけられているのだ。

 要は競い合った方が面白いゲームも多い

そう言いたいわけだ。しかし昨今の氾濫するタイトルの中で、どれほどのものが「競うに値するのか」は正直微妙だ。つか適当に「微妙」とか言ったが本音は「全くない」と思っていたくらいだ。

しかし僕はゼルダをかなり集中してプレイしている。謎解きタイプのアクションアドベンチャーだからPSOのように続けるのは正直疲れる。しかしどうだろう、ゼルダにプレイ時間表示はないが、気付けば時計は1時半を回っていた。9時前から始めて1時半・・・4時間半である。つかダラゲー以外では昨今まれに見る長時間プレイだ。つか、

 今回のゼルダは易しい

特にボスが易しい。以前なら戦う前から及び腰になったり、正直「嫌だなぁ」とさえ思ったこともある。倒し方が複雑になりすぎて、それを見つける過程で何度も死ぬのが「当たり前」という風潮がどうも耐えられなくなっていたのだ。

しかし夢幻の砂時計はどうだろう。今のところダンジョンを3つほどクリアし、某ゴーストが乗ってそうなシップに乗り込んだ段階だが、ボスではほとんど死んでない(と思う)。いや、ゲームオーバーになったことがないわけではないのだが、とにかくボスの負担が軽い。実際グラフィックもさほど書き込まれているわけではないが、むしろ頭を使って(それも最近の数作と比較すればかなり易しい)道中をクリアしたプレイヤーに対する
 「ご褒美」

とでも呼べるリラックス出来るほどの空間。つかボスがそんなじゃゲームは面白くないんじゃないかと思われるかも知れないが、それはもはや人それぞれだと思うのだ。

今回のゼルダはタッチペンメインというか、ぶっちゃけタッチペンだけで操作が可能なくらいそこに集約された操作体系になっている。トラップ関係も一部マイクを使うモノなどもあるが、基本はタッチ。それはある意味これまでのゼルダとは

 スタートラインすら違う

印象を受ける。要するに(読み仮名の件にしても)間口を広く、ハードルを低くすることにかなり腐心している。

以前から何度か書いてきたことだが、難度というのは難しくする方が易しくするよりずっと簡単なのだ。易しくするということは手を抜くということでもバカにするということでもない。いかに浅くライトなプレイヤーの視点に立って考えられるか、思考回路や価値観の歩み寄り、シミュレーションを高度にこなせるかということなのだ。実際ゼルダをやっていて、幼児向けコンピュータソフトのような甘ったるい印象は全くない。それは、易しくありつつもダレない為の配慮や仕掛けが非常に丁寧に施されているからだ。

見た目や世界観に嫌悪感を抱く向きもあろうから、あまり過度に進めるつもりはないが、僕と長男、特に僕の中では、

 「このゼルダは面白い」

の声が出た。ちなみに僕の記憶が確かなら、この発言は過去5年間において、ポケモンダイヤモンド(長男はパール)、モンスターハンターポータブル2ndとこのゼルダでしか言ってない。
※まぁシリーズものの中でも特に、という意図が込められているからなんだけどさ(^^;。ゲーム自体面白いというより、最近失速していたシリーズだったのに、といういい意味での裏切りみたいな面白さかな。

前回「7に近い8」という評価だったが、今回はやや上がってダイレクトに★★★★(8点)付けられるかな、って感じだ。

PS.ちなみに今回はどうやら「ハートのかけら」というアイテムはなくなってるっぽい。っていうかまだ出てきてないのかも知れないけど、それだけたくさんのHPに依存したプレイを否定している、そうしないことでしか得られない緊張感や薄氷のバランス取りに気合いを入れていると、僕は好意的に受け取りました。ただ、今ひとつコレクトする意味がわからない、
※風のタクトのフィギュアのような
船の海賊パーツだけは、ちょいといただけないかなぁという気がしますけどね。

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