ネットはテレビをどう呑みこむのか?
週間アスキーに連載中のコラム「仮想報道」が本になったってのは以前書いた話。本をようやっと読み終えたので感想を書いてみたいと思う。っていうか実はそんなたいそうな話じゃないのだけど、とりあえず「仮想報道」自体はとっても素晴らしいコラムなので、ぜひ皆さんにも読んで欲しいと思います。なんとビックリネットで公開してくれていましたので、アドレスを張っておきます。
http://blog.a-utada.com/chikyu/2007/06/post_ae8a.html
まず僕的な感想は、
ネットどうこうじゃなく、単に文章として読みやすいか読みにくいかで非常にその意図の伝わり具合が変わる
ということに尽きる。連載中読んでいたライトなコラムはとても気持ちよく意図が流れ込んでくるように、露骨な言い方をすれば「子供にもわかるような租借した」言い方がされている。コレをヨシとするかどうかは人によって異なるとは思うが、本の方にある政治関連の話は興味云々以前に単純に対象年齢が高い書かれ方をしていて、読んでいて面白くない。よくわからない略称や単語はぶっちゃけ僕の知識不足ではあるのだが、コラムにはほとんど見られなかったレベルの専門用語がガンガン出てくるのは、読み手に対して不誠実だと思った。政治に全く興味がない僕にしてみれば輪を掛けてテンションが下がるというものだ。
人に読ませる文章、それもそれで糧を得ようとするのなら、相応の配慮は不可欠だと思う。コアな層にしか理解されない内容であってもいい。ひとりよがりだと呼ばれるのも構わない。だが、読ませたい人に理解してもらえない内容にしてしまうのはどうかと思う。漢字一つ、略称一つにも「降りる必要」をもっと考えなきゃな、って思った。特にネットやYouTubeのような「身近な話題」の中に織り込む政治ネタならなおのことさ。
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