天元突破グレンラガン~第15話~
「私は明日へ向かいます」
なんつか面白かったか面白くなかったかと言われれば間違いなく面白かった回だと思うし、グッと来た絵も場面もあるし、展開的にもテンポ的にも悪いところはないんだけど、、、
みんなは見た?
なんつか僕は正直この回に「秀才」とか「努力」って印象を持った。なんつか凄く丁寧で時間を掛けてたくさんのカット割りでホントに手を抜かずにしっかりとプロの仕事をして仕上げてる感じが凄くする。見ていて安心出来るし、とにかくよく他のアニメで見られるような、
「このシーンはあと0.2秒短くてもいい」
という場面がなく、気合い入れて描いてあるような絵でも一瞬しか表示されないような絵でもホントにちゃんとしていて、見ていて嬉しくなる。テレビなのにがんばってる感が凄くわかる。
※邪推するなら、DVD第一巻のAMAZON予約がとっても好調だったことに関するスポンサーサイドからの具体的なねぎらいがあったのかなぁと思うような。言い換えれば今度出るDVDの追い風になるようなクオリティで仕上げなければならないような圧力を感じさせるような?
オープニングから主題歌を飛ばし、エンディングも通常とは違うロングバージョンにしたり、中身もホントかなりのボリュームを詰め込んで、実際来週が総集編になる分前倒しで2話分のコストを掛けたかのような内容だったんだけど、ぶっちゃけ、ホントぶっちゃけちゃうと、
天才が作ったアニメじゃない
気がした。なんつか8話とか11話のような「空気が震える」ような「魂がかき鳴らされるような」感覚はなかった。涙も出なかったし、鳥肌も立たなかった。奇跡は舞い降りてこなかった。
別にクリエイターをバカにするつもりは全くないし、他の回と比べたらかなりのレベルだとも思うんだけど、先日トップをねらえ!を見たあとだと、
埋められざる溝
を感じずにはいられない。あと10年くらいしてこのグレンラガンを語る日が来ても、この15話が話題に上るんだろうかって思う。なんて言うかこう、
出来杉くんのような
ソツなくこなす器用な人がしっかり自分の仕事をしたような。
正直何が違うのかはよくわからない。ホント色遣い(画面内ごとのカラーコーディネイト)とかメチャメチャ上手いし、作画も、、、。強いて言えば動きか。止め絵の質はスゲェのに、アニメとして、シーンとしての凄味に欠けるのか。
とりあえず絵的にはスゲェのがいっぱいあったけど、繰り返し見たくなるような場面はなかったってのが今回かな。どうしても整然と貼り付けられないのでデコボコになっちゃうけど、今回の貼り付けたいキャプチャはハイクオリティなものがいっぱい。満足度という点では★★★☆というところですかね。
で、ここまでは昨日書いた話。
今日はその「貼り付けたいキャプチャ」を選りすぐり。ここからは「よくわかんない話」に転がっていきます(汗。
まず動画を見ながら「ムムッ」と思ったシーンはどんどんキャプチャ。この時はさほどこだわらずガンガン撮っていきます。強いて言えば1フレーム単位の誤差も吸収する勢いでコマ送りにしたりしながら撮るので、
えらく時間が掛かります。
が気にせず最初から最後までじっくりねっとりと。つか作画さんの気合いが凄いとこういったコマ送りでしか見つけられないような気合いの1枚とかも見つけることが出来てちょっと嬉しかったりします。
次に、その中で「いいかも」というシーンの時計部分をスタンプツールでじっくり消していきます。つかシーンによってはアバウトに消してしまって目立つものも合ったりしますが、まぁ気にしない気にしない。ただ今回はとてもいい感じの「スクロールシーン」がいくつもあったので、
何枚も何枚も撮って繋げてみました!
つかそんなヒマなことする社会人いるかぁ?バカじゃねぇの?って気もしますが、気にしない気にしない。クリスはこういう地味な作業を結構真剣にやってしまったりするのです。つか縦長のシーンは縦長のまま見られるなら見たいって思ったりしない?エロ麻雀とかでスクロールしてるやつとか、一枚の縦型ポスター扱いで見たいとか絶対みんな思ったことあるはず。
まず一番下のベースになるショットを撮り、その画像サイズを縦長に修正。次にその上にくるシーンを順番に貼り付けていきます。で、最後の時計を消して出来上がり。ただ、ラゼンガンの登場のものだけは、一番下に名前が表示されてたので、
一枚一枚カットして貼り付け
パッと見そんな努力は全然感じないでしょうけど、いやいやどうして、あの1枚には20分近く掛かってたりするんです(^^;。バカですね。ホント。でもいいんです。
たぶんいくらグレンラガンが人気があるからと言って、いくら紹介するサイトが多いからと言って、こんなことをするヤツがそうそういるとは思えないから。これこそが僕の信じる個性なのですから。
さて、そんなわけであとはブログに貼り付けるだけなのですが、とにかくなぜかよくわからないんですが、画像がどうにも整然と並んでくれない。とにかくデコボコに並んじゃってますが、めげずに開いた後、「名前を付けてファイルに保存」して見てやって欲しいなぁと思います。なぜかというと、縦長のものに限って結構一枚が大きかったりするんですよ。普通にクリックしただけでは
※よほど解像度の大きなモニターで見ていない限り→縦1629ピクセルが表示出来るモニターでもない限り
全部見られません。まぁそんな大したことねぇじゃんと思われるかも知れませんけど、別に保存したらウィルスが入ってきたとか、詐欺サイトに登録しちゃうとかございませんので。っていうか信じない人に無理して見てもらいたいわけでもないので、その辺は僕を信頼する方、それもグレンラガンを見てる方だけで結構ですけどね(^^;。
★★★ネタバレありまくりです。要注意★★★
●まずはタイトルバックの1枚。テッペリンとグレンラガンの対比が素晴らしいです。今回はこの絵に限らず、かなり背景さんも気合い入りまくりです。
●テッペリンに対峙するダイグレンの構図です。テレビ画面3つ分くらいの貼り合わせです。つかこのままポスターにして壁に貼りたくなるくらい気合い入ってますが、グレンラガンがいないのが残念。
●雲から抜けたグレンラガンです。気持ちいい青空ですね。僕はこういう引いたカットがかなり好きなのですが、絵として情報量をしっかり持たせるのは難しいんですよね。その点この雲の描写がしっかりと支えてくれてます。
●ニアを手に乗せてテッペリンへ向かう場面。キャラとロボが同居する場面ってのは巨大感を再確認することが出来てどのシーンも好きです。ラガンのマスクがボヤけ気味に描かれているのも距離感が出ていていいですね。
●今回シモンはいい顔があまりなかったのですが、そんな中にあって結構いい感じなのがこの表情。ニアもちょっぴりいたずらっ子な微笑みで何気ないカットですがいい感じです。でもまんまこの画面は一瞬、ホントに2、3フレームしか表示されませんでしたが。ちなみに余談ですが、オフィシャルブログにも同じシーンのカットが貼られていますが、こちらの方が表情がいい時を切り取っていると思います。もしよかったら見比べてみてくださいませ。
●ロージェノムのアップです。動きが少ない分、描き込むときは猛烈に描き込むというか、この絵を描いてる人は彼のことがかなり気に入って描いてるんじゃないかと思うくらい愛がありますね。
●これも青空の一枚です。なにげに突き抜けた爆風が丁寧でいい感じ。平成のび太の恐竜だったらこうは行きません。っていうか比較してはグレンラガンに失礼ですね。
●いっぱいいっぱいになってるダイグレンの心臓部です。手前のビキニちゃんをもう一度見たかったという人も多いのでは?煙が動いている絵だったので、密かにつなぎ目に泣きそうになってますが、個人的にはこういう絵も大好きです。っていうか今回は影になってトーンが落ちてる絵や、青白い光に照らされている絵、こうした赤くモヤってる絵など、色調をいじってあるカットが凄く多いんですが、そのどれも破綻しないで色指定してる感じがしていいですね。なんだか安彦良和さんの仕事を思い起こしました。
●ヴィラルと対峙のシーン。こういう何気ないシーンでも青と赤、白の配置やワンポイントになる黄色など全体的なカラーコーディネイトが抜群です。コンテだけじゃなく色彩感覚がしっかりしてるのもガイナックスの凄いところですね。
●さしていい顔というわけではないのですが、バックのラガンがいい感じだったのでチョイスしてみました。このカットに限らず今回は全体的にメカに気合いが傾注してる気がします。
●ラゼンガンに乗り込む時のカットです。普通にカッコイイです。周りのドリルはもともと女の子だったんですが、そこに理由付けとか全くない辺りも男らしくて好きですね。雰囲気上等!みたいな。
●ラゼンガンとの対峙です。先ほどのヴィラルと比べるとその色の差がとてもよく出てますね。個人的にはヴィラル戦のカットのが好みだったりしますが。
●今回一番時間掛かったカットです。実寸は縦に3枚分程度ですが、実際に貼り付けた枚数は10枚くらいあります。背景とスクロールの速度が同じだったのでこうした作業をしても絵が破綻しなくて嬉しいです。つかどう見てもオマエはエヴァ3号機だろっって気もしますが、賢い大人は思っても言わないものなのです。僕は子供なので言っちゃいますけど。
●ニア2枚目ですが、正直弱かったですね(^^;。まぁ気にしない気にしない。っていうか女の子のカットだと数回前のヨーコの絵が最強だと思います。あれは超えられません。つかどこのオタクだよオレは。
●線はシンプルですがとてもいい感じの表情です。っていうかグレンラガンはあんましかっこよく描かれることが少ないのですが、今回のラゼンガンとか名前忘れちゃったけどグアムのカスタムガンメンとかめちゃカッコイイと思います。つか今回は↓
●このアッパー(ジョルト?)が最高でしたね(^^)。つか既に心はこっちサイドに行ってる自分がいました。「決まった!!!」みたいな。いや決まっちゃダメなんですけど。やっぱかっこいい悪役は永遠のあこがれですね。つかわかってるなぁ。
●ロングカットですが、途中エフェクトが入っちゃったので縞模様になってしまいました。でも真ん中の顔が見えてるカットは絶対一枚は入れたかったのでっていうかやっぱイカス。つか個人的にはラガンが取り込んだ状態のラゼンガンも見てみたかった!
●手の変形機構が初めてわかったというか、後ろにひっくり返ってたんですね。っていうかこのカットはやはり口元でしょう。なんつか「カミナの兄貴」が乗り移ってるんじゃないかってくらいシモンっぽくない「イイ意味で悪そうな」口元です。っていうか「イイ意味で悪そう」って?
●頭から火を噴いてるってのに全然普通に見ることが出来るのは、既にこのオヤジが「そういうヤツ」だと認識してるからに他なりません。もうヤツは何でもアリなんだ、という。「アニメだから何でもアリ」。グレンラガンはそういうところがステキですね。
●二人一緒にがんばってますが、ふと思った。ロシウって何かしたか?あいつって要るのか?シモンがカワイコちゃんとしっぽり密室でアツアツなのに、なんだかロシウが不憫でなりません。3人娘の一人辺りとくっついてくれるんでしょうか。
●スピンオン!って感じです。ネタバレと言いながらもこれがどんなシーンなのかは、見てない人のために明かさずにおきます。太くラフな線を絶妙に使ってます。熱くて死ぬぜ!
●帰投シーンですがどうも上手く撮れてません。数少ないグレンラガンのかっこいい止め絵なのに・・・。
●なんだかニアの髪長くない?って気もしないでもないですが、なんだか最終回みたいです。あと11話(総集編除く)あるのがウソのような晴れ晴れとしたシーンですね。つかもっともっと熱くて構わないと思うのは、身勝手な視聴者の意見でしょうかね。
※つかサムネイルで見るとホントに色とりどりのカットが多くてとってもメリハリがありますね。個人的にこういうメリハリのある色遣いが大好きだったりします。
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つかこんなに書くつもりじゃ全然なかったんですが、出来が出来だけに気合いも入りました。ウダウダ言っても上(トップをねらえ)と比較しなければ素晴らしいアニメであることは間違いないと思いますし、これから超えていけばいいとも思います。総集編はまぁどうでもいいってのが本音ですからその次を楽しみにしたいと思いますね。
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