昆虫大発生
いや別にいまこの瞬間がそうだという話ではありません。ふと家族がいない中、おもむろにご飯を自分で炊こうかなぁと思い、米びつを覗くイメージファイトをしてみたとき、脳裏に甦った記憶の話です。
あの日も確かこんな暑い8月半ばのことだったと思います。僕は小学5年か6年で飼育委員をやっており、交代で学校にある「ちゅんちゅん舎」と呼ばれる鳥小屋の水換えとエサ入れをしに学校へ出向きました。当時僕はかなり優等生でいい子ちゃんだったので、学校に行くこと自体全然平気でしたし、そうした世話をすることもまた嫌いではありませんでした。
が、
お盆休みだったのか本来入り口の鍵がある場所へ入ることが出来ず、当初ちゅんちゅん舎の前で途方に暮れていました。でも何とかして中に入らないと、と正義感に燃えたクリス少年はそこら辺に落ちていた
ハリガネ
を手に取り、解錠を試みたのです。お盆も終盤にさしかかり、僕以外にも何人かの飼育委員が「ああ鍵がないならしょうがないね」と諦めて帰ったであろうちゅんちゅん舎。鳥たちもそりゃあお腹も空いてるでしょう、水も欲しいでしょう。心の中で「開くわけない」という思いと、「開いたらかっこいいな」という気持ちが交錯する中、
カチャリ
南京錠は音を立てて開きました。僕は勝利の雄叫びを上げ、舎内に入ると随分出入りがなかったのかプンと立ちこめる臭いに思わず倒れそうになる僕。しばらく空気を入れ換えるべく出入り口を開け放ち、その間に水を足したり軽く掃除をしたり・・・。そして最後にエサをやろうと、大きめの紙袋を開くとその中には茶色いエサに混じって黒っぽいものがまばらに混ざっている様子。「ん?なんだろコレ・・・」。スコップでエサを取り出そうとしたその時、、、
「!!」
黒く小さなうごめきが放射状に広がって出てきました。
子供の頃の記憶ですから「数百匹」ということはないでしょうが、10匹やそこらではなかったことだけは確かです。全長2、3cmほどの小型のゴキブリがエサ袋から大量にはき出されたのです。そう、黒いツブは全てゴキブリの卵だったのです。
「阿鼻叫喚」というのはこのことです。今でこそホウキ一発殺すことが出来ますが、当時は識別コード「空を飛ぶ悪魔」として脳内に刻まれています。文字通り飛び退いて、
そのままドアも鍵も閉めずに逃げ帰ってきてしまいました。
※鳥のいる部屋とエサ部屋は区切られているので鳥が逃げることはないけど。
その後のことはよく覚えていませんが、長男が小学校に上がったとき、当時とは違うちゅんちゅん舎(名前は当時のまま)を見て震えが甦りましたね。
で、もし米びつからそんな風に出てきたらどうしようって20代前半のひとり暮らしをしていたころも、そして今も、あらぬ杞憂に戦いていたりするワケなのです。
ちなみに他には小1の頃裏庭の竹藪にある錆びたドラム缶の中に作られていたらしいかなり大型の「蜂の巣」から、大量のアシナガバチが僕めがけて飛んできたという恐怖のトラウマや、
※その時逃げながら背中を刺され、大声で泣き叫びながら病院に走っていったのはご近所の間では有名な伝説です。
一本だけあったイチジクの木に無数のカミキリムシが巣くい(木が白く見えるくらいだった)、半径10m以内に近づけなかった記憶などもありますが、さっきの話と比べたらかわいいもんです。でもそういう大量発生や巨大クリーチャー系の映画は昔から大好きなんですよね。
余談ですがいわゆる害虫、は虫類系で自分が苦手とするものを数値化すると、
※10点満点
スズメバチ・・・10点
クマバチ・・・9点
アシナガバチ・・・8点
ムカデ・・・8点
この辺はトップグループですね。やっぱ毒があるヤツは怖いです。マジダメです。
非常に攻撃的なアリ・・・7点
ねずみ・・・7点
大きいゴキブリ・・・6点
ヤスデ・・・4点
大きいクモ・・・4点
大きいゲジゲジ・・・4点
アリは噛まれたら超痛いです。ハンパねぇ痛いです。経験者ほどアリを侮りません。クモは基本苦手ではないのですが、デカいやつ(12cmくらいのやつ)はさすがにビビります。つかネズミはヤツ本人よりそれによる被害の方がデカい感じですが。
クモ・・・3点
ナメクジ・・・3点
カメムシ・・・3点
ヘビ・・・3点
コオロギ・・・2点
蚊・・・2点
蝿・・・1点
ちょう蝿・・・1点(小さいヤツ)
カエル・・・0.5点
カマキリ・・・0.5点
コオロギは意外と意外なところで出くわして焦らされますね。ヘビは本音を言うと凄く触りたいのですが、捕まえようとしてると逃げられてしまって今まで一度も捕まえたことがありません。毒蛇は動物園でしか見たことがありませんが、さすがにこっちは怖いですね。カマキリはむしろ好きなくらいです。カッコイイし。つかこのランキングは人によって随分違いがありそうですね(^^)。
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コメント
いや、ほんと、マジでもう怖いので勘弁してください、Gのお話。今日も会社から帰ったら、流しに小さい黒い影ススッと動くのが見てしまい、恐怖におののきながら水攻め&排水溝にジョイ君大量放出したところですよ。ああ、デカくないヤツでよかった。もーアイツはダメなんですよー!
しっかし、クリスさんのエピソード、私なら軽く発狂できる自信がありますね。なんかもー、呪いのビデオを見てしまったみたいな表情で死ねそう(ネタが古い)。相当なトラウマになるでしょうに。。。。
ちなみに自分が虫にホラー点数をつけるならば、
・大G・・・10 (最凶・最悪)
・小G・・・9(巨大化する前に殺らないと!)
・スズメバチ・・・10(怖いけど完成された造型には惹かれる)
・アシナガバチ・・・8(幼稚園時代刺されたのでダメ)
・ハエトリグモ・・・1(たかられても全然平気。可愛い)
・デカイ網を張るクモ・・・7(たかられたらダメだと思う)
・ナメクジ・・・3(大量発生は勘弁)
・カメムシ・・・5(臭い。殺せない。爆弾岩かお前は)
・ヘビ・・・1(は虫類は平気)
・コオロギ・・・3(Gに見えるから怖い)
・蚊・・・3(刺されるのはどうでもいいが、羽音が~!)
・蝿・・・5(大嫌い。幼虫はプラス5点)
・カエル・・・0(ノープロブレム。ヒキガエルすら触れる)
・カマキリ・・・0(格好いいので好き)
・毛虫・・・10(G並みに嫌い。幼少の頃たかられてトラウマ。 最初に我が家で買ったPCのスクリーンセイバー に、落ち葉の背景に黄色い毛虫がはい回るもの が実装されており、それすら恐怖であった。)
・ナナホシテントウ・・・0(考えてみるとあのカラーリングには
自然の偉大さを感じる)
うーむ、なんとも男らしくない内容でございますが(^^;、益虫は基本的に好きで、害虫はどいつもこいつも嫌いという無難な採点となりました。
そうそう、最近G対策として、チャリンコに使う業務用脱脂洗浄剤スプレーを兄に貰いました。コイツを浴びせると一瞬で固まってしまうそうで、それが本当なら最強の近接武器といえましょう。まー、使う機会が訪れないことをまず祈りますけどね(^^;;;。
投稿: トムニャット | 2007年8月21日 (火) 01時57分
ちーすトムニャットさん、家族が戻ってきてホッとしてるクリスですども。つか何がホッとしてるかってとりあえず食い物にナーバスにならなくていいのが一番でした。洗濯物や飯そのものはまぁ実際のところそれほど苦ではなかったのですが、生ゴミを放置すると絶対ハエやゴキブリが発生する→特にゴミ袋周辺に発生する可能性が高くなるので、凄く神経をすり減らして管理してました。おかげで害虫は一切出ませんでしたが。
さて、リストを拝見させていただくに、「毛虫」「芋虫」の存在をすっかり忘れていたなぁというのがまず本音(^^;。つか自分確かに触るのは抵抗があるので苦手指数は5~6点はあるのですが、
※特に毛虫
嫌いな人はこれが1位だったりするんでしょうね。つか中学の時半分くらい好きだった女の子が芋虫嫌いで、当時売ってたゴジラのプラモのオマケに付いてたモスラを
人生で一番気合い入れて塗って
学校持って行って見せたことを思い出しました。ええもちろん泣きましたとも。でもそもそもそういうヤツだと思われていましたし、
小学生的な心理からすれば好きな子にはいじわるしたくなるものなんだよ
などという「オマエどこのオヤジだよ」ってことを平気で口にしていたので、泣かれはしましたが嫌われはしませんでしたね。
閑話休題。
しかしゴキ対策の業務用脱脂洗浄剤とは、、、ちょっと使ってみたい感じですね(^^;。つか油を抜くわけですからナメクジに塩を掛けるような感覚なのかしら。なんだかスゲェ効きそうです。でもスズメバチにも言えますが、いくら効くとわかっていても「ウイングドクリーチャー」相手に接近戦はその時点で既に負け戦という気がしないでもありませんね(^^;。
投稿: クリス | 2007年8月22日 (水) 02時53分