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2008年3月 6日 (木)

面白かった想い出

時折ゲームをやっていて「これは面白いなぁ!」とシミジミ感じることがある。何て言うかもう「面白い」という表現でしか今の自分の気持ちを表せないようなそんな満ち足りた感じになったりすることがある。そういうハイグレードな感覚というのは当たり前のことながらそうそう頻繁にあるわけではないが、そのレベルまで達した思いは振り返ってもすぐその当時の「凄み」を思い起こすことが出来る。

誰しも似た様な経験、思いは記憶にあると思うけど、今日は支離滅裂覚悟で
※過去このブログで書いたモノも含め
気の向くままに書いてみたい。

ただ念のために付け加えておくとするなら、これはあくまで当時の思いであり、今やっても同じように楽しいとは限らない。っていうかたぶんそんなには楽しくない。

●ファイナルファンタジー12

最後がグダグダになってしまって結局「やり尽くす」ところまではいかなかったのだけど、ハマりこんでいた頃は本当に楽しかった。※せっかくなので当時のブログ↓へのリンクを貼っておこう。
http://cris-deepsquare.cocolog-nifty.com/top/2006/03/post_1d61.html

ダウンロード ffop.avi (9136.3K)

何が楽しかったかを分析すると、やはりその世界の構築レベルの高さ、多彩なモチベーターを配したシステムの妙味(奥行きが甘かったのが残念だが)。膨大すぎる情報でなかなか全貌が見えないデータ量など枚挙にいとまがない。グラフィックの秀逸さはもはや芸術の域に達していたくらいで、僕的にはゲームで初めて「記念写真を撮りたい」という感覚になったのも覚えている。
※つか実際撮ったし(^^。

今もう一度やり直すにはあまりにヘビーなタイトルだが、思い返すたびに「熱かった頃は本当に面白かった」という気持ちで満たされるんだよな。特に思い出深いのはトウルヌソルを取るための素材集めと、何より風の精霊ノーマを倒した時、イージスの盾を取る為に9時間連続で同じルートを往復し続けたこと、、、思い出すとどんどん出てくるな。地底湖の景色をしばらく眺めていたり、川辺でチェーンを繋いだり、廃墟はホントに思い出深いし、中盤以降天気が曇ってしまう観光地みたいなところとか、バーニングボウの強さも懐かしい。

世界の居心地という点で言えば12はFFの頂点だった気がする。なんだかんだ言って13は出て欲しい。「面白かった12への感謝」だけでPS3ごと買う覚悟があるぜ。つかまたやりたくなってきたよ(^^。もちろん最後まではやる気ないけど。

●ファンタシースターオンラインGC

このゲームは本当にいろんな意味で「完成されている」と思う。今見ると全体的にシンプルさは否めないんだけど、いざ本気でプレイすると最終難度のシビアさにほとほと舌を巻く。RPGでありながらプレイヤーのリアルスキル依存度が高く、それでいて乱数にも翻弄される。

ウィザードリィを知る者が「WEAPON」の表示だけでドキドキするように、特定の敵を相手に繰り返した狩りの果てに出る赤箱の輝きと言ったらない。スプレッドニードルを手に入れた瞬間はコレまでプレイした全てのゲームの中でも屈指の達成感だった。冗談抜きで立ち上がって叫びながら走り回ったからね。誰もいない家の中を(^^;。

●スターフォックス

「え?スターフォックス?」と思われた方もいらっしゃるかも知れないが、仕方ない「面白かったこと面白かったこと・・・」と念仏の様に思い返していたらコレにぶつかってしまったのだもの。

つか先日久しぶりにやってみたときにも思ったのだけど、「これが最後のセーブなしで楽しめたアクションゲーム」だった気がした。今見るとモッサリしている上にソリッドの無機質なポリゴン。その上フレームレートはたぶん20fpsないくらいでカクカクなんだけど、初代バーチャファイターがそうであったように、

 新しい技術で出来る可能性を出来る限り模索して煮詰めてる感

が非常によく出ていて、こと演出という点においては(想像力の手助けが必要ではあるものの)、傑出した多彩さを実現している。スタイルとして受け継がれたSSパンツァードラグーンも傑作であったが、初代スターフォックスのクライマックスの盛り上がりは個人的にそれ以上のものがあったと思う。つか序盤がツライんだよな~。終盤だけやりまくりたい!アンドルフと戦いたい!あの時のドキドキのワクワクは思い出すだけで切なくなるほどだよ。スペハリの衝撃デビューに勝るとも劣らない面白さだったんだぜ。

●ゼルダの伝説

部屋の真ん中に不自然な石が置いてあったら、みなさんは普通に押してみるでしょうそうでしょう。でもそれを初めてやったのがゼルダだってのは知ってましたか?石があったら押してみる。土管があったら入ってみる。壁は壊れるかも知れないし、木は燃え草は刈り取ることが出来る。当たり前のようだけど全然当たり前じゃなかった。ゼルダは当時「本当に未来」だった。

とにかく何でも試してみたくなる。全部の木を燃やし草を刈り壁に爆弾を設置し、笛も吹くし考えられる全ての石を押せる限りの方角から押してみる。

ダンジョンだけじゃなくフィールドもマッピングしてついにガノンを倒した。しめやかなメロディで満たされる僕。でも「オワリ」の文字のあとすぐさまその世界をもう一度感じたくてスタートを押した・・・。

 「え?あ?ええええ??!!何かが違う!」

当時は裏面なんてドルアーガくらいでそれも感覚的にはパズルの面が増えた感じ。まさかこれだけの超ド級タイトルで「倍!」も楽しめるとは思いもよらなかった。

この時の衝撃を例えるなら、、、オリンピックとワールドカップがそれぞれ13年と17年周期に変更になって早二百年余り。今年ついにこの二つが同時に開催されるグランドクロスの時を迎えた・・・ってくらいの衝撃。まさかこのぼた餅の中に入ってる白い塊がモチではなく練乳だったとは!カフッ!!ってくらい衝撃。遠くから見てもあの赤ちゃん大きいなぁと思ったけど近づいてみてまさかお母さんより大きかったとは!ってくらいの衝撃だったわけですよ。まさに天地鳴動。

 でまたこれが丁度いい感じに難しいワケ!

完全にマッピングをする男クリスの手を持ってしてもどうしても見つからないダンジョンが一つあって、もう全マップ全ての岩という岩、木という木を破壊しつくしたはずなのに、って状況で見つからなかった(たしか7面だったと思う)入り口。丁度受験生で友達にディスクシステムごと貸し出していて、でも結局その友達の家に遊びに行ってやってたんだけど(ダメじゃん)、そこでついにその開かずの扉が開かれた時のインパクトと言ったら、、、北極と南極に同時に隕石が落ちたけど結局プラスマイナスされて「ん?ちょっと揺れたかな?」くらいの衝撃。いやいやこれでは大したことないことになってしまう。そうじゃなくて、あの犬自分の尻のにおい嗅ぐために必至になってグルグル回ってらぁってあの鼻先についてる茶色いのは!?もしかして!!!ってくらいの衝撃。なんだかもう慌てふためいちゃった感じ?

 いい意味での裏切り。それも強烈。

これが面白くないわけがないのだ。

●ドラクエ

FFとゼルダを挙げておいてドラクエがないわけにはいかない。ラゴスのことを書こうか、転職を繰り返して「オレマジ最強!」って想い出を書こうか、はぐれメタルがおきあがってこちらを見てた時のことを書こうか・・・。

一番ではないにしても僕がチョイスしたドラクエの面白すぎたシーンはこれ。

 「フローラをチョイス!」

もうあそこでビアンカを選ばないってのは人間としてどうなの?って思いが360度全方向から浴びせかけられる状況。決してフローラも悪い子じゃないんですよ。ですが、彼女には彼女の幸せが見えるじゃないですか。でもビアンカは主人公と一緒になる以外の幸せはないんです。でもそこであえてフローラを選んじゃうんですか?本気ですかあなたは!本気なんですか!?え?マジで?そっち選んじゃうの?あとから後悔したって遅いよ?冗談だったらまだ間に合うよ?いいの?ホントーーーにいいの?

 フローラをチョイス!!

僕は結果を見てからロードしたりするのは失礼だと思っているので(こと傑作と呼べる作品に関しては)、悩んだけど友人全員がビアンカをチョイスするのが手に取る様にわかったので、本当の意味でドラクエVを楽しむために彼女を選びました。あんなにドキドキした選択肢は後にも先にもないっていうか、ダントツぶっちぎりの一位。あそこで本気になんなくて何がゲーマーだよって思いますな。

●機動戦士ガンダム

っていったいどれだよ!?って気もしないでもないですが、これはPS2の「機動戦士ガンダム」。ポリゴンのガンダムを操作して劇中のシーンを追体験していくこの作品は、後に2としてソロモン以降のストーリーもリリースされたんだけど、ぶっちゃけゲーム自体はそう大したことはなかったっていうか、

 まぁ普通。

せっかく買ったし絵もそこそこ綺麗だからっていう希薄なモチベーションでダラダラとプレイしていた。そうその瞬間がくるまでは・・・。

舞台はジャブローに移り、デモなどで「赤いヤツ」が近づいていることがわかる。RPGではなくアクションゲームだから本気でシャアは怖い。暗い洞窟の中に走る緊張感。その刹那----

 「080306BGM.mp3」をダウンロード

もうマジヤバイ。鳥肌立ちまくり。卑怯だ、大人はいつだって卑怯だ!僕が子供だと思ってワーンって感じ。つかあまりにも動揺しすぎて盛り上がっちゃったので、そこでやられちゃってゲームオーバー。でも満足したので以降一度も起動してなかったりして(^^;。ちなみにホントのボスはゾックなんですよね?

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とりとめもなく書いてきたけど「本当に面白い瞬間」ってのはもうかけがえがない。ゲームでしか味わえない感覚も多いし、言葉にするとチープだけど心の中には確実に何かが残る。これからそんな衝撃を味わえる保証は何一つないけど、また味わえたらいいなぁとは思うよね。

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コメント

そういえばなけなしのお年玉をはたいてPS2といっしょに買ったのがガンダムでした。哀・戦士が流れたときには涙が出るかと思いましたねぇ…決してゾックが強すぎて泣いたわけじゃないですよ^^

投稿: DAISO | 2008年3月 6日 (木) 00時34分

ソマブリ記事、めっちゃ参考にさせてもらってます。

「これはおもしろい」の感覚、あれは何なんでしょうなぁ(笑

哀・戦士は、未だに鳥肌立ちます。私にとって、ゲーム、アニメ、当時のすべてがよみがえってくるにおいの一つです。

投稿: voi | 2008年3月 6日 (木) 11時09分

ちすDAISOさんvoiさん、コメントどもです。お二人ともガンダム世代なのですね(^^。っていうか実年齢はともかくとして。

哀・戦士は総合的に見てクリスのアニメソングランキング1位かなぁと思います。思い入れはもちろん、イントロからサビ、何回聞いても全然飽きないところなど、多角的に名曲。当時はレコードでしたが、有線やラジオで聞く前に買って聞くという、今では考えられないほどガンダムに入れ込んでいました。でもそんなある意味「タイトルだけ買い」をしたにも関わらず、その期待を良い意味で裏切ってくれた曲でしたね。

 「こ、これはイイ!!!」

みたいな(^^。めぐりあいも悪くないですが、やはり哀・戦士でしょう!

>DAISOさん

PS2と一緒にガンダム、、、DAISOさんのガンダム熱の高さをうかがわせるエピソードですな。自分は「キャラゲー=クソゲー」を知る世代故、「スカ覚悟」って感じでの購入でしたが、この場面で全てが報われました(^^。

>voiさん

ソマブリの記事は今ひとつニーズがあるんだかないんだかわからないという感じなので、そう言って頂けるととても励みになりますね。ただスマブラの時と比べて今ひとつオンリーワンコンテンツには成り得てない気もするので、ちょっと遊び心が欲しいかなぁとは思ったり思わなかったりです。まぁコンゴトモヨロシク・・・。

投稿: クリス | 2008年3月 6日 (木) 21時48分

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