Colors!
どこから書き出していけばいいのかと思いますが、ぐつさんの「でブログ。」↓
http://debulog.seesaa.net/article/92364172.html
に書かれていて実際に触ってみたところ、とにもかくにも紹介せずにはいられなくなったので、ご紹介します。その名も表題ズバリ「Colors!」。名前から推察いただけるかとも思いますが、フリーのお絵かきソフトです。ただし、そのハードは、
ニンテンドーDS。
そうこれはマジコンのOS上で動くフリーソフト。
正直マジコンについては、以前1、2度取り上げたりしましたが、まぁダークな話題なのであまり表沙汰にはしてきませんでした。しかしこのソフトだけはそうも言ってはいられません。なぜなら、
超楽しい!(^^)から!!
基本はただのお絵かきソフトなんです。別にWindowsに標準で付属してる「ペイント」みたいに絵を描くだけ。つか文字も入れられないし、エフェクトも掛けられませんし、あまつさえ消しゴムもアンドゥもありません。
しかしDSにはタッチペンがあるっ!
いやまぁ当たり前の話なんですが、これがなんと素晴らしいことかっ!マウスを動かして画面に絵を描いたことがある人ならおわかりかと思いますが、はっきり言って慣れるまでスゲェ大変です。とにかくまっすぐ線を引くことすらままならず、思い通りにマウスで絵が描けるようになるためには凡人なら数千年の鍛錬を擁するでしょう。っていうか無理でしょう。百歩譲ってペンを使って描くデバイスを使ってもなおその画面との距離感はなかなか埋められません。
しかしDSなら画面に直接描ける。ペンで文字を書くようにスクリーンに線を引くことが出来る。
つかね、それだけだったら別にまぁそうかなぁって感じで終わるわけですが、重要なのはこのツールの使い勝手が非常に素晴らしくよろしいということなわけです。まず、
「ほぼ左右同様なボタン配置」。
RとLの機能はもとより、ABXYと十字キーも同じに設定されていて、スタートボタンのみ別格扱い。これなら左利きの人でも大丈夫ですし、縦画面にしてもその操作性は全く損なわれません。グッジョブ!
でもってシンプルながらもその機能のなんと使いやすいことか!
L(R)で呼び出すメニューはブラシメニュー。真ん中の三角が「彩度」と「明度」、周りの円で色相を指定し、右のバーでペンの太さと色の基本濃度。その下にあるボタンで太さはペン先を筆のように細い入りに出来、右のボタンで筆圧感知の有無を設定出来る。
そう、このソフトは筆圧も拾う!
設定で弱い時と強い時、それぞれの筆圧を設定すれば、軽いタッチで薄い線を描ける。当然その時はその前に描いてあった色を透過するので、水彩画のように淡い色遣いも超余裕!左のボタンでスプレーのような描き方にも出来るし、使ってみるとわかるけど、
スゲェやりやすい!
線の太さを変えるにしても左上にサンプルがあるからとてもわかりやすいし、ヘタに高機能なペイントソフトではそのアイコンの意味を把握するだけでも正直ウンザリだよ。って感じになってしまうのに対して、こちらは10分もしないうちにちょいちょい試してすぐ把握。
オマエは任天堂か!?
と言いたくなるほどの洗練さなのだ。
スタートボタンのメインメニューは主に描画とは関係ないものが集められていて、左右入れ替えたり、先ほど書いた筆圧センサーの感度変更、進行中の絵をクリア、データのセーブ、ロードなどが出来るとともに、データさえあれば、
描いた課程を再現可能!
これがことのほか楽しい!どんな絵でも最初は白紙から始まる。へのへのもへじも「へ」から始まるのだ。わかりきっていることだけど、みるみる出来上がっていく課程を見るのはたとえそれが自分の描いたしょうもない絵だったとしてもかなりワクワクする。そして、
ネット上に大量にアップされている絵もまた、最初の一筆からリプレイで見ることが出来る!
つか「こんなの絶対このツールで描いたもんじゃないし」と言いたくなる↓
この絵。これもこのリプレイ機能を使ってみると、しっかりコレを使って描いていることがわかる。わかってしまう!つかスゲェ・・・。でもってこの人は異次元だとしても、結構上手いと思われる人の描き方のコツやクセが
※リプレイ中の拡大は出来ないけど
かなりわかる。つかこの絵を描くコツを見ているだけでもなんだか自分も絵が上手くなったんじゃないかという気になってくるほど。
※ただ残念ながらWi-Fiは上手く機能していないみたいだけど。つか機能したら何が出来るようになるんだろうって気はする。
正直言って自分が描いた恥ずかしい作品をここでアップするのもどうかとは思う。どうかとは思うんだけど、それでも描いたものをみんなに見せずにはいられなくなるのもまた事実。つか、
ヘタはヘタなりに味のある絵になる機能
が付いているんじゃないかという気すらするほど、
自分の絵が愛しくなってしまう(^^)!
何かを見て描いてもいいし、オリジナルももちろん許容する。セーブはメモリーカードの容量が許すままにセーブ出来るし、
※最初セーブしようとすると8つしかスロットがないように見えるけど、満タンになると一番下に空白が追加されるのでご安心を。
ソフトのサイズ自体2メガバイト以下と非常に小さいので取り回しもNO問題。
子供でもどんどん描いていけるわかりやすさは、本当の意味での「全年齢対象」であり、DSソフト「ピクトイメージ」のように「簡単に描かれた絵」を誰かに当てさせるのも楽しい。つか子供に描かせて他の人(もしくは自分でもいいけど)に見せるのも
絵の具やクレパス、写真にはない楽しさがある。
要するにツールとして「新しい」と呼んで差し支えないのだよ。このソフトは。消しゴムがなくても「白」がある。ペンの太さも1ドットから描けるし、
絵を描くのに何もすさまじい高精細が必要なわけじゃない。
ことをまざまざと感じさせてくれる。僕はマリオペイントの楽しさを十分知ってるつもりだったけど、それでもやっぱりもう少し色数が欲しいと思ったし、ペンも最初から1ドットのものが用意されていてもいい気がした。
つか、このColors!は、インターフェイスの面で任天堂を超えている!
いやマジで。512×384ドットというのはコンピュータで絵を描くのに決して小さすぎないのだ。つか本気で素晴らしいソフトなので、クリス評価★★★★★(満点)を進呈しちゃう(嬉しくないかも知れないけど(^^;)。
続いては僕が描いた「作品」たち。ええ大丈夫です正気ですとも。みなさんがコメントに困ってしまっても僕は平気なんです。だって「描くことがホントに楽しかった」から。
うろ覚えで描いたドラえもん。っていうか一回描いたんだけどその時はセーブが上手く出来ず(本体にも寄るかも。僕のはパッチを当てることでセーブ可能になった)、涙のロスト。だからこれが事実上の2作目ということになるのだが、、、なんとも言えないやわらかな色味が個人的に、あくまで僕の自己満足的に幸せな感じだ。
これもほぼ見ずに描いたアンパンマン。つかもう少し何か違うかなぁと思いながら描いていったんだけど、あとから見てみるとこれはこれでなんか「クレヨンで描いた水彩」(つかどんなじゃ(^^;)みたいで嫌いじゃない。つか自分で描いた絵はどれも嫌いじゃないのだ。つか嫌いじゃなくなっちゃうのだ!
これは見て描きました。ホッペにスプレーを使ってみたってこと以外は別に何がどうこれを見て言うことがあるんだろって感じですが、保存がガンガン出来るのでこんなのでも消さずに取っておいちゃったりします。つかこの辺りの機能はHDDやメモリーカードにデフォルト対応してる最近のハードなら自由に出来そうっていうか、
ニンテンドーDSをインターフェイスにしてWiiでこういうソフトが出来てもいいのに
って思いましたね。
なんでこんなどうでもいい絵を描いたのか、でもってなんでこんなのをアップしたのかというと、「こういうまん丸い円を描くのがマウスだと超大変」ということが言いたかったからです。普通にフリーハンドで描いて○に出来るようになるまで、マリペで50年くらい掛かりましたが、Colors!なら2ミリ秒くらいです。いや、これはちょっとだけ大げさです。
手近に何か見て描けるようなソースはないかと物色したら鳥山大先生のカジカがあったのでその表紙を見ながらドラゴンを描いてみた。つかヘタなのは承知してるつもりがこんな絵でもワクワクしてくる自分がいるんだよ。つか、
「眼を描くのが超楽しい!」
いやホント。他がどうでもよくても目さえしっかり描ければそれで大概満足してしまう。みんなにもこの楽しさ、わかって欲しいなぁホント。
どうぶつの森に出てくるネコ。つか名前はあとからわかったんだけど、娘が描いてくれとせがむのでがんばって描いてみました。僕的には一番時間描けて描いたものだけど、これはこれで楽しい。つか、
何描いても楽しい!
ってのはもはや魔法か!?これは魔法のソフトなのか!?
試しに文字を書いてみた。つかこれでも楽しいってどんだけ安上がりだよって気もするけど、ちなみに見た目ほど簡単じゃないというか、
入りは細く出来るけど、払いは細く出来ない
感じ。つかコツがあるのかも知れないけど、最後の「!」なんかは上からじゃなく下から書いてます。つか「ち」が払われてないから妙に鈍重な感じになっちまってるな(^^;。
とにかくこれほど簡単に、これほど楽しく絵を描くことが出来たのは、過去何度あったかと思うほど楽しく「お絵かき」が出来ると言っても過言じゃない。っていうか、
本気で写生とかも出来そう。
だって↓
こんな絵を描く人もいるんだよ!?マジスゲェ。ってホントにコレで描いたのかよってこれも思うんだけど、リプレイするとホントに描いてるんだよな。
※ちなみにファイルは「.png」形式の完成画と、「.tmb」形式のサムネイル(たぶん)、「.drw」形式のリプレイデータの3つで保存される。とりあえずリプレイがなくても読み込むことは出来るけど、上手いヤツはぜひその課程を見たくなるんだよね。
おっとオフィシャルサイトの紹介がまだだったな↓。
http://www.collectingsmiles.com/colors/
こちらです。あとパッチファイルは↓。
http://dldi.drunkencoders.com/index.php?title=Main_Page
こちらのFilesからDeviceを選択し、本体を選択するとソースファイル置き場に行けます。
オフィシャルには今日僕がここで紹介した物以外にもたくさん(ほんの4000作品くらい?)アップされています。興味があったら覗いてみて下さい。
現在でもかなり精力的にバージョンアップが繰り返されているようですし、環境はともあれ作品を発表する場もあるというのは、描く方としてはとても魅力的な気もします。つかまぁその「環境」が環境だけにコメントはしづらいかも知れないですが、触れるならぜひ触ってみて欲しいと思いますねぇ。本気で最高なので(^^。
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コメント
これは凄い!
リプレイ機能も面白そうですね。クリスさんの描いたドラゴンとネコもレベル高いと感嘆。僕チンもペニヤンを描いてみようかな(^^)
投稿: バブシカ | 2008年4月 8日 (火) 07時29分
素直に嬉しいです(^^。いや絵をほめられたこともそうですが、バブシカさんが食いついてくれたことが。
バブシカさんのタッチならこのソフトのポテンシャルは存分に活かせるかと思います。ペニヤンはともかく(^^;、ぜひ気合いの入った一枚をご紹介下さいませ(^^。
投稿: クリス | 2008年4月 8日 (火) 23時31分
いやあ使い勝手が良くて意味も無く描いちゃいますね。
しっかし、「ほんとにコレで描いたのかよ」ってな絵には驚かされます。
そんな絵が出来上がっていくリプレイは見てるだけで楽しく、描きたくてウズウズしちゃいますね。
それにしてもこのソフト、任天堂から発売されてもいいほどの出来なんだけど、任天堂が出しても外部に保存できないだろうから楽しさ半減なんだろうな。
いまのままがベストか。
子供にも遊ばせたいけど、マジコンってのから説明しなきゃだめなのかなーとか。
ええい、気にするな娘!
投稿: ぐつ | 2008年4月 9日 (水) 00時11分
ちすぐつさん、クリスです。本音は気合いを入れて何か描きたい衝動が増幅しているのですが、一方で結構モンハンも面白くなってきていて(^^;、ブログも更新しなきゃいけないし、ちょっぴり時間が足りない感じ。つか明日は休みだけどこのままでは一歩も家から出ないかも?まぁNO問題ですが。
インターフェイスもさることながら、おっしゃる通り外部保存がキモですよね。マジコンのいいところが出たというか、多数の人間によってブラシュアップされていったからこそのクオリティだよなぁと思います。もっとも任天堂が本気になれば、
DS→Wii→SD
という流れで保存は可能になりそうではありますけどね(^^;。まぁあまりPSPのように汎用性のあるルートを作りたくはないでしょうけど。
※任天堂もクイックディスクで痛い目見てるし。
コメントしませんでしたが、娘さんの笑顔は最高ですね(^^。あと筆圧は右下のボタンで無効化出来ますよ。
投稿: クリス | 2008年4月10日 (木) 01時05分